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カランコエ・ファリナセアはベンケイソウ科カランコエ属(別名:リュウキュウベンケイ属)の多肉植物です。カランコエの和名はリュウキュウベンケイ(琉球弁慶)ですが、カランコエという名前の方がなじみがありますね。カランコエは手がかからず、カラフルな花だけでなく葉の美しさも楽しめる常緑性の多肉植物です。また株の姿も変化に富んでいてユニークなものがあります。
ここではカランコエ・ファリナセアの栽培方法を詳しく解説していきます。ぜひ育て方の参考にしてみてください。
カランコエ・ファリナセアは日当りと風通しの良い場所を好みます。育てる場合は、暖かい場所が適しています。
そのため、寒冷地の場合、夏以外は室内で育てることをおすすめします。凍ってしまうと回復ができないので冬場は霜のあたらない場所に移動させましょう。また、葉焼けを起こさないよう、夏は適度に遮光をしてください。
カランコエ・ファリナセアは水をやりすぎると葉と葉の間の茎が長くなり、間延びした印象になってしまいます。このような徒長を防ぐためには水やりを控えめにしましょう。
秋になったら、水やりはより控えめにして紅葉させます。冬は凍害を避けるためにも、秋よりさらに減らしてください。
カランコエ・ファリナセアを育てるときは、5~9月の間はじっくりと効く固形タイプの化成肥料を与えます。10~12月の間は、液体肥料を水やり代わりに施しましょう。
カランコエ・ファリナセアを育てるときは、市販の多肉植物用の培養土を使います。
配合する場合は水はけの良い赤玉土(小粒)5:腐葉土3:ピートモス2程度の割合で用土をつくりましょう。
カランコエ・ファリナセアの植え付け時期は、5~6月頃が適期です。鉢に底石か鉢底ネットを敷いてから水はけの良い用土に植え付けましょう。用土は市販の多肉植物の培養土で十分です。
カランコエ・ファリナセアの植え替え時期は、5~6月と9月頃が適期です。ペースとしては2年に1回程度で良いでしょう。根鉢を引き出したら土を半分ほど落とし、多肉植物用の培養土に深めに植え付けてください。
カランコエ・ファリナセアの増やし方は「挿し芽」が一般的です。
植え替えのついでに切り戻しをして、切り口を乾かしておきましょう。そのあとに、土に挿せば根が出てきます。
カランコエ・ファリナセアの切り戻し時期は、植え替えと同じ5~6月と9月頃が適期です。
花後の花茎を切り戻すほか、樹形を整えましょう。下の葉がなくなってバランスが悪いときも、切り戻しをして挿し芽や植え替えをしましょう。
カランコエ・ファリナセアを栽培するうえで、1年中注意したいのはアブラムシです。また、風通しが悪いとカイガラムシが発生します。見つけ次第ブラシなどで駆除するようにしましょう。
カランコエの中でもカランコエ・ファリナセアは、独特な生態系を持つことからインド洋のガラパゴスと呼ばれる「ソコトラ島」の固有種です。ソコトラ島で存在が確認されている植物は約900種類あり、そのうちの300種類はこの島にしかない固有種なのです。
カランコエの花言葉は、日本では「幸福を告げる」、「たくさんの小さな思い出」、「おおらかな心」、「あなたを守る」という意味があります。西洋では、「人気」や「人望」という意味になります。
今回はカランコエ・ファリナセアの育て方を、育てる場所・水やり・肥料・用土・植え付けと植え替え・増やし方・手入れの項目に分けて紹介しました。
カランコエ・ファリナセアは乾燥に強く手のかからない多肉植物です。徒長しないよう水やりを控えめにして上手に育ててみてください。
※トップ画像はくましゅん。さん@GreenSnap
GreenSnap編集部