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カランコエは小さな花が密集して咲く姿が可愛い多肉植物で、観賞用として親しまれている人気の種類。挿し木、葉挿しで増やすことができるので、育てるのも楽しめますよ。
今回はカランコエの増やし方についてご紹介します。
カランコエはベンケイソウ科の夏型の多肉植物で、同じカランコエ属の多肉植物には月兎耳や弁慶草などの人気品種があります。多くの品種は20cm〜40cmほどに成長し、11〜5月ごろにかけて小さな花をたくさん咲かせるのが特徴です。
他の多肉植物と同じように葉挿しで増やすこともできますが、カランコエ属の多肉植物のなかには、茎がしっかりしている品種もあるので、観葉植物のように挿し木で増やすこともできます。簡単にできるので挑戦してみましょう!
カランコエはほかの多肉植物よりも成長が早く、長年育てているともりもりと葉が茂って草丈もどんどん伸びていきます。
このようなときは5〜6月、もしくは9月ごろに切り戻しをして仕立て直すのですが、せっかく茎を切ったのならそれを使って増やしてみてはいかがでしょうか。挿し木を始めるのに適した時期も切り戻し時期と同じなので、同時に作業ができますよ。
挿し木とは茎葉を途中で切って、土に挿して発根させる増やし方です。
クラッスラ属の多肉植物の中でも、弁慶草、不死鳥、プミラ、テッサなど、茎から葉が伸びている株姿の品種は挿し木で増やすことができます。葉数が少ない、葉が薄いなど、葉挿しの難しい種類でも増やすことができる方法です。
なお、挿し木用の培養土には、無菌で栄養分が入っていないものを使います。市販には種まき・挿し木用培養土の名目で売っていますし、赤玉土小粒100%でも代用できますよ。
挿し木を成功させるコツは切り口をしっかり乾燥させることです。乾燥させずに挿すとそこから病気にかかったり、腐って失敗してしまうので注意。
カランコエを挿し木した後は、水やりはせずに2〜3週間は明るい日陰に置いて育てましょう。
新芽が生えてきたら発根してしっかりと根付いた証拠なので、たっぷりと水やりをしてください。また、置き場所も直射日光を避けた日当たりと風通しのいい場所に移動して、あとは一般的なカランコエの育て方と同じ方法で管理します。
半年ほど様子を見てから、苗の根がしっかりしてきたタイミングで鉢に植え替えるといいでしょう。
カランコエは挿し木以外に、水耕栽培(水挿し)や葉挿しで増やすことができます。どちらも始める時期は同じく5〜6月か9月ごろがおすすめです。
カランコエは挿し木とほぼ同じ工程で水挿しをすることで、その後水耕栽培で育てることもできます。
多肉植物に限らず、土栽培と水耕栽培とでは植物から生える根の性質が少し違って、土栽培の根をそのまま水につけて育てても弱ってしまうので、カランコエを水耕栽培で育てたいときは、水挿しの方法ではじめるといいですよ。
水耕栽培用の容器といっても、茎葉が水に落ちないよう支えるくびれや引っ掛かりがあればいいだけです。コップに輪ゴムを結いたり、ペットボトルを半分に切って飲み口を逆さまに合体させた自作の容器でも十分ですよ。
カランコエの水耕栽培を始めた後は、発根するまでの1ヶ月ほどは明るい日陰で管理しましょう。発根した後は直射日光を避けたレースカーテン越しの窓際などに置いてください。
なお、水は毎日交換するようにしましょう。とくに夏場は水が腐りやすいので気をつけてください。
よく発根したら液体肥料を希釈どおりに薄めて数滴水に垂らして与えるといいですよ。5〜9月の間、10日に1回ほど続けましょう。
葉挿しとは、葉を土の上に置くだけで増やせる簡単な方法のことです。手入れの際に落ちてしまった葉を利用することもできますよ。
カランコエの中でも月兎耳や紅葉祭りなど、葉っぱが肉厚な品種におすすめの増やし方です。
葉挿しのポイントは葉の付け根を土に埋めすぎないことです。ほんの少しだけ土に触れている状態であれば大丈夫なので、埋めずにそのまま置くイメージで作業しましょう。
すべての葉から発根するとは限らないので、何枚か一気に剥ぎ取って葉挿しするといいです。
葉挿しをした後、数週間で発根し、さらにそのまま育てると付け根から新たな葉が発芽してきます。いくつか葉ができて小株になるのですが、そのころになったら土に植え付けましょう。
土に植えるときは小株のぎりぎりのところまで土を被せて埋めてください。発根した新しい根をしっかりと埋めますが、もともと剥いだ葉のほうは完全には植えずに地上にでるようにしておくといいです。
植え替えた後は数日明るい日陰において、新芽が増えたり伸びたのを確認してから、一般的なカランコエの育て方で管理しましょう。
カランコエはかわいい花を咲かせる多肉植物ですが、増やして楽しむこともできます。カランコエを育てるのに慣れてきたら、正しいカランコエの増やし方で鑑賞用以外の新しい楽しみを試みてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部