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インパチェンスは、別名「アフリカホウセンカ」ともいい、アフリカはタンザニア原産の丈夫な花です。花壇でもよく見かけますし、鉢植えや寄せ植え、ハンギングにも向いています。咲き方や色も豊富で、ガーデニングでも人気があります。
ここでは、そんなインパチェンスの育て方についてご紹介したいと思います。
基本的にインパチェンスは戸外の半日陰で育てますが、室内の明るい場所に置いてもOKです。耐陰性が強いので、裏庭や玄関先などにも置けますが、日当たりが良い方が、花付きが良くなります。
夏場は西日を避けて、強い直射日光が当たらないように注意してください。
また、インパチェンスは本来は多年草ですが、耐寒性が弱く、日本では冬になると枯れてしまいます。そのため、春まきの一年草として取り扱われています。ただし、冬になったら暖かい室内に入れて明るい場所に置き、10度以上をキープできれば、冬越しもできなくはありません。
インパチェンスの種まきに適している時期は、5月から6月頃です。
インパチェンスの種は日の光を好みますので、種はうすくまいて、土はかぶせません。そして、鉢皿に水を入れて、鉢底から水を吸収します。
種まき後は日陰に置いておくと、1週間から10日くらいで根っこが出てきます。その後、本葉が数枚出たら鉢上げしましょう。
インパチェンスは乾燥も過湿も苦手とします。そのため、土の表面が乾いているのを確認できてから、たっぷりと水やりをしましょう。ただし、冬場の水やりは控えめにしてください。
なお、インパチェンスの花に水がかかってしまうと、花が散ってしまいますので、水やりの際には注意が必要です。
インパチェンスを育てるときは、肥料は1カ月に1回または2回ほど、1000倍液肥を与えればOKです。また、1カ月に1回程度固形肥料を与える方法でも大丈夫です。
インパチェンスは乾燥にも過湿にも弱いので、水はけが良くて、なおかつ水もちもよい土を好みます。
例えば、赤玉土5:腐葉土3:パーライト2の混合土などを使うとよいでしょう。市販の草花用培養土など、園芸用の土でも大丈夫です。
インパチェンスは耐寒性が弱く、日本では春まきの1年草として扱われていることから、基本的に植え替えはしません。
しかし、インパチェンスはとてもよく育ちますので、根詰まりを起こしがちです。もし根詰まりを起こしているようなら、ひと回り大きい鉢に植え替えてください。
とはいえ、インパチェンスはもともとあまり植え替えを好まないため、植え替えの際には根を崩さずに、そのままそっと植え付けるようにしましょう。
植え替えを避けるために、最初に苗を植える段階で、少し大きめの鉢を選ぶことをおすすめします。
インパチェンスの増やし方は、「挿し木」が一般的です。
インパチェンスの挿し木に最適なのは、5月から7月頃です。葉っぱが5枚くらい付いた状態で枝の先の方を摘み取り、下葉を1枚落としたら挿し木用の土に挿します。
たっぷりと水やりをして日陰で管理すると、1週間から2週間ほどで発根します。根っこが出たら鉢上げしましょう。どんどん枝分かれしながら育っていきますので、摘芯の必要はありません。
インパチェンスは、過湿になると灰色かび病が発生しやすくなります。もし灰褐色のカビを見つけたら、こまめに取り除いてください。
インパチェンスには、アブラムシやハダニが付きやすいので注意が必要です。ハダニは葉の裏に付くので、よく観察するようにしましょう。見つけたらすぐに殺虫剤で駆除します。早めに対処するのがポイントです。
インパチェンスは500種以上あるといわれていますので、バリエーション豊かで楽しい花です。鮮やかな花色のものが多く、一重咲きや八重咲き、バラ咲き、それにとてもユニークな花姿の品種もあります。
インパチェンス・カリフォルニアローズ・フィエスタは、バラのように豪華に咲き誇る、バラ咲きのインパチェンスです。花の大きさ自体は小ぶりで、かわいらしく花が咲きこぼれることから、とても人気のある品種です。
パキッとした鮮やかな紫色に、斑が入った花が目を引くこちらのインパチェンスは、ナイトスカイといいます。その名のとおり、まるで夜空にたくさんの星が瞬くようです。花壇でもきれいですが、ハンギングでもおすすめです。
こちらは、まるでオウムのくちばしのように、赤と黄色のツートンカラーの花がユニークな、インパチェンス・コンゴレンシスです。その名のとおりアフリカのコンゴ原産のインパチェンスで、高さが45センチから90センチにもなります。
こちらはニューギニアインパチェンスのソレイユです。通常のインパチェンスがアフリカ原産なのに対し、ニューギニアインパチェンスは、もともとニューギニアの高冷地に自生する原種から出た園芸品種です。
アフリカ原産のインパチェンスよりも、葉っぱや花が大きいのが特徴的です。野生種については草丈も大きくなるのですが、園芸品種として市場に出回っているものは、普通は20センチから30センチくらいで花が咲きます。
インパチェンスはとても育てやすく、次々に鮮やかで美しい花をたくさん咲かせてくれます。インパチェンスの花の開花時期は5月から11月頃までと、長く楽しめるのも特徴です。
一重咲きだけでなく八重咲きやバラ咲きの品種もあり、花の色も、赤やピンク、白、赤紫、絞りなど、その種類は実にさまざまで、500種以上あるといわれています。
インパチェンスという名称には、ラテン語で「がまんできない」という意味があります。熟した果実にちょっと触っただけで、たちまち弾けて種が飛び出してしまうことから、このような名前が付けられました。
そんなインパチェンスの花言葉には、この性質に由来した「短気」「私に触れないで」という花言葉があるほか、「鮮やかな人」「豊かさ」といったものもあります。
「鮮やかな人」という花言葉は、インパチェンスの色鮮やかな花色から来ているものと考えられ、「豊かさ」という花言葉は、次々にたくさん咲かせる豊かな花々にちなんだものだと考えられます。
ここでは、アフリカ原産でアフリカホウセンカとも呼ばれ親しまれている、インパチェンスの育て方をご紹介しました。
「鮮やかな人」「豊かさ」という花言葉のとおり、インパチェンスはパキッとしたとても色鮮やかな花をたくさん咲かせてくれます。
インパチェンスはとても丈夫で育てやすい花で、摘芯しなくてもよく枝分かれして茂ります。次から次へとたくさんの花を咲かせてくれるので、花期が長く楽しめますね。
これなら初心者にも挑戦しやすいのではないでしょうか。ぜひ、インパチェンスを育ててみませんか。
※トップ画像は8787さん@GreenSnap
GreenSnap編集部