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北向きのお庭やベランダ、隣のお家や建物で陰になって半日もしくは一日中日が差し込まない場所もあるかと思います。そんなスペースの有効活用としたい方、日陰でも育つ植物を植えてみませんか。
一般的なお庭やベランダや隣接する住宅や建物との関係、方角によっては太陽の日差しが差し込む時間が限られていることも多いのでないでしょうか。もし日当たりがあまりよくない場所であってもそのような環境を好む植物を用いて育てるとスペースの有効活用にもなりますよ。
日陰といっても、日が全く当たらない暗い場所だけでなく、半日だけ直射日光が当たる場所や木漏れ日が差し込む場所など大きく分けて4つのタイプがあります。その中から植物の種類に応じて栽培にふさわしい環境をご紹介します。
日陰と一言でいっても、条件によって育つ環境も変わってきます。1日中光が差し込まないような暗い日陰から木漏れ日や間接光が差し込むような明るい日陰までレベルごとにご紹介します。
1日中直射日光がささず、間接光もほとんど差し込まない暗い場所です。
直射日光は当たりませんが木漏れ日や間接光は差し込むような日陰環境です。
午前に日がさす半日陰…午前10時ごろまで直射日光が数時間あたる場所を指します。
午後に日がさす半日陰…午前10時ごろから夕方の直射日光が数時間さす場所です。
このように、同じ「日陰」でも、まったく光が差し込まないような場所と、直射日光が数時間だけあたる場所では、植物の生育の仕方も違ってきます。
ここでは暗い日陰でも育つ(咲く)花の種類を紹介します。
1日中日が差し込まないような場所でも花を咲かせる植物です。
日本各地の低地や湿地のある森林などで咲いているのをよく見かけます。アヤメに似た可憐で白い花をつけます。葉はやや厚みと光沢があり、垂れています。長い地下茎を伸ばして増えるので、大きな群集を作って花を咲かせるのが特徴です。
日陰で湿った場所に生える多年草で、ベゴニアによく似たピンク色の花を咲かせます。環境に適応できれば放っておいてもよく育つので、手入れは必要ありません。冬になると地上部は枯れ、球根だけになるので、ガーデニングで植える場合は、常緑の多年草と組み合わせて植えるのをおすすめします。
和風庭園などの下草によく用いられており、晩夏に穂のような形の花を咲かせます。葉は緑色で落ち着いた色合いをしており、和の雰囲気をもっています。グラウンドカバーとして植えられることも多く、落葉樹の株元にまとめて植えると開花時が美しく映えます。
シソ科の植物で、耐暑性、耐寒性ともに強いです。子株のついたランナーを旺盛に伸ばして増えます。アジュガは地面を覆うように匍匐(ほふく)して生長するため、グラウンドカバーにもおすすめです。
木が生い茂る林ややぶなど暗い場所に自生している常緑低木です。成長しても20㎝程度にしかなりません。小さな株ですが、葉は大きめで、花は目立ちませんが夏に白い花を咲かせます。強健な性質で、日陰をはじめ、条件の悪い場所でも育ちます。
午前中または午後だけ、もしくは木漏れ日程度の弱い光が当たる場所で育てる場合におすすめしたい花です。
初夏から秋まで開花期がとても長く、半日陰の場所でも無理なく育ちます。赤やピンク、オレンジなど色鮮やかな花を咲かせます。草丈は低めで、花壇の寄せ植えや、ハンギングバスケットなど植え方のバリエーションもさまざまです。
別名「タイツリソウ」と呼ばれ、花はハート形でイヤリングのように花茎に10~15個ほど垂れ下がり、弓なりに連なって咲きます。
木漏れ日が当たるような明るい日陰や、午前中の朝日が差し込み、午後からは日陰になるような場所で育てましょう。
漢字で書くと「秋明菊」と書き、秋になるとピンクの花を咲かせるキンポウゲ科の常緑草です。花はアネモネによく似ています。花が少なくなる秋に咲くのでお庭の色が少なくなる時期にも重宝します。草丈が高くなる系統と矮性の系統がありますので、花壇の配置時には、矮性品種は花壇の前方に植え、カラーリーフプランツと組み合わせると花壇が華やかに埋まります。
日本全国に自生している山野草で、釣鐘のような形の花が花茎から下向きに垂れ下がるようにして咲きます。庭で栽培されることもあり、愛好者の方も多いです。花茎は成長すると40cm~80cmほどにもなります。長時間直射日光を浴び続ける場所もよくないので、半日陰で育てるのが好ましいです。
「日陰」といっても、1日中太陽光がほとんど差し込まないような場所と、数時間でも直射日光が当たる場所では、植物の育ち方も変わってきます。植物を無理にその環境において育てるのではなく、日陰のレベルを観察し、その環境を好む植物を探して育ててみましょう。
GreenSnap編集部