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セダム属の中でも、強い生態を持つレフレクサムは、寄せ植えにもぴったりな多肉植物です。水分がびっしり詰まった葉肉が、幾重にも生え伸びていきます。
今回は、そんな特徴のあるセダム属レフレクサムの育て方などについてご紹介していきます。
レフレクサムは、季節を問わず、一年中日の当たる場所で管理するようにしましょう。これは、鉢植えにも地植えにも当てはまります。
レフレクサムは多湿はめっぽう嫌うため、風通しの良い場所に配置するようにしましょう。また、高温にも弱いので、夏場は室内で管理し、半日陰に移動させると良いでしょう。
レフレクサムは北欧の地域に自生していることが多く、寒さには強い特徴があります。
鉢植えのレフレクサムには、ほとんど水やりをする必要がありません。夏の季節は乾燥気味に育てましょう。
冬場も夏と同じで、水やりを頻繁にする必要がありません。
レフレクサムは、春から秋にかけて水やりを行い、土が乾いていたら与える程度で良いので、水やりを忘れていてもすぐに枯れることはありません。
レフレクサムを育てるときは、春に1度肥料を与えましょう。1度与えただけで秋まで効果が持続します。使う肥料は、山野草用化成肥料または多肉植物用化成肥料を用いてください。
基本的には、植え付けや植え替えのときに、元肥として混ぜておくだけと考えておきましょう。
レフレクサムは、基本的にはどんな場所に植え替えても、成長し続けて根付きます。
レフレクサムを鉢植えしている場合は、底に穴が開いている容器を使うようにしてください。用土は水はけの良い土を使います。市販の多肉植物用培養土を用いることで育てることができます。
自分でつくるのであれば、赤玉土(小粒サイズ)と腐葉土とパーライトを5:3:2の割合で配合します。
レフレクサムを地植えしている場合でも、水はけの良い土になるように耕していきましょう。このとき根腐れ防止の土として、鹿沼土(小粒サイズ)と赤玉土(小粒サイズ)と川砂と籾殻くん灰とピートモスを2割ずつ混ぜ合わせても良いでしょう。
レフレクサムを育てるときは、真夏と真冬を除いて、1・2年に一度は植え替え・植え付けを行います。
植え替え方として、一回り大きいサイズのポットや鉢などの容器を用意し、底に鉢底ネットを敷きます。軽石も敷いて水はけをよくし、用土を容器の3分の2程度注ぎ入れていきます。
苗が中心に来るように配置して、さらに用土を加算していきます。加えるときに、土と土との隙間を無くすようにしてください。根が落ちつくまでの約1週間は、水やりを行いません。
日陰で管理したら、そのままでも育ちますが日当たりの良い場所の方が喜びます。日光の浴びられる場所に移動させることをおすすめします。植え付けでもやり方は同じです。
セダム・レフレクサムは、「挿し木」で増やすことができます。挿し穂をつくる前に準備しておきたい道具は、新しく植え付ける容器、はさみ、ピンセット、ブラシ、多肉植物の用土です。
長く生長したレフレクサムの苗を持ってきます。切る場所を確定したら、消毒・熱処理した清潔なハサミでカットします。茎に葉が付いていない場所であれば、気にせず好きな部分を切断しましょう。葉が茎全体に生えている場合は、地上部から3枚ほど残して切断します。
切るときはハサミを水平にして、鉢を持ちながらカットしていきましょう。切り取った茎の下から2・3枚ある葉を摘み取り、植え替える土に触れないようにします。触れてしまうと、どんどん腐ってしまうので取り除いておきましょう。
セダム属の挿し穂は、約1ヶ月かけて切り口を乾燥させます。挿し穂を寝かせないような透明の瓶などに挿しておきます。挿し穂を固定できなかったり、寝かせてしまうことになる場合は、割りばしにゆったりと挟んで輪ゴムで両端を固定して乗せておくといいでしょう。
乾燥させている間に、切り口から根が生えてきます。1cm程度生えて来たら植え替えの要領で植え付けたら、あとは今まで通りの育て方に戻します。
セダム・レフレクサムの耐寒温度は0度です。霜が降りるような地域では、冬の時期はレフレクサムを室内に取り込んで育てましょう。発育温度の20度前後で管理するようにしてください。
レフレクサムを含むセダム属は、雨が降る季節にかかりやすくなる重点病に注意しておきましょう。重点病は雨水や昆虫の影響でかかる感染病です。
感染してしまうと完治は難しいので、できるだけかからないように丁寧に育てましょう。水やりの際に霧吹きなどを用いて、泥はねしないようにしてください。
また、風通しが悪いとヨトウムシやアブラムシなどの被害にも遭いやすくなります。発見した場合は、割りばしで捕殺したり殺虫スプレーで駆除するなどして対策してください。
レフレクサムはベンケイソウ科セダム属の仲間であり、ヨーロッパの中部あたりからフィンランド付近を主な原産地とする多肉植物です。セダムは約500種類が存在し、日本産のセダムと、メキシコを主に産地としているセダムの2品種が市場によく出回っています。
2品種には特色があります。日本のセダムは「平べったい」葉をしている品種が多く、メキシコ系のセダムは、ぷっくり丸っこく生える品種が多い傾向があります。
セダム属の仲間には、乙女心やタイトゴメなどがあります。レフレクサムには、シルバーペットやカメレオンと呼ばれている種類もあります。
セダム・レフレクサムは、品種により異なりますが、2月~11月の間と、1年の中で寒い時期を除き開花をします。レフレクサムは、特に5月~8月に花のピークを迎えます。
セダム属は、花は黄色の花を咲かせます。花が細長く雌しべを大胆に見せる形になります。花びらが6・7枚付け、雌しべを10・11本つけて咲きます。
レフレクサム単体での花言葉というよりも、セダム全体に利用されている花言葉についてご紹介します。
セダムには、「静寂・落ち着き・私を思ってください・記憶・星の輝き・枯れることのない愛」という意味の花言葉があります。
静寂という意味は、悪い意味で用いられるわけではありませんが、誰かにセダム属を贈るときは、ひとまず考えてからプレゼントするのがおすすめです。
レフレクサムの育て方は、ほとんど多肉植物であるセダム属の育て方と変わりません。
レフレクサムは耐寒性・耐暑性共に高く、さらに感想にも強いという特徴があります。丈夫な体を持っていることからグランドカバーに利用されることもあります。草丈も15cm~30cmと低いです。
気候に神経質にならずとも育てることができる丈夫な多肉植物ですので、一度ご自宅のお庭などで育ててみてはいかがでしょうか。
もちろんインテリアグリーンにも最適ですのでおすすめですよ。
GreenSnap編集部