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熊童子は、全体が産毛に覆われ、ぷっくりとした葉が可愛らしい観葉植物です。葉が小熊のの手のように見えることから「熊童子」という名前がついています。雑貨屋さんにもよく並んでいるので、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、熊童子の育て方をご紹介します。
秋には紅葉し、葉の先端の赤みが増していきます。株が幼いうちはこんもりと茂りますが、成長すると茎が立ち上がり枝も増えて樹木のようになります。大きくなった株は9月〜11月中旬頃に鈴のような形をした小さな花を咲かせます。
熊童子は、日当たりがよく風通しの良い場所におきましょう。夏の高温多湿で病気になりやすく、葉が落ちたり、病気になってしまうことがあるので、風通しの良い明るい日陰で管理することがポイントです。
春から秋にかけては屋外でも育てることがあります。耐陰性があるので、半日陰でも育ちますが、日照不足になると徒長して形が悪くなってしまいます。直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうので、風通しがよく直射日光が当たらない場所に置きましょう。
また、熊童子は霜に当たると凍って溶けてしまうので、冬は室内で管理しましょう。
水はけと通気性の良い土を好みます。市販の観葉植物用の土をそもまま使用しても大丈夫ですが、日向砂や軽石、バーミキュライト、川砂を加えるとさらに水はけがよくなります。
用土を自作するときは、赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)を3に対して、軽石2、腐葉土2の割合で土を混ぜるのがおすすめです。
1年を通して、乾燥気味に育てましょう。水やりは、月に1〜2回で大丈夫です。
熊童子は、7月中旬〜9月上旬、11月下旬から2月下旬は休眠期です。そのほかの時期は生育期となります。生育中は用土が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。
生育を始める3月と9月に草花用の液体肥料を適量施しましょう。用土に元肥が入っている場合は、さらに追肥しなくても大丈夫です。
1〜2年に1度の頻度で、春か秋に行いましょう。苗が大きくなって鉢から溢れそうになっていたり、土が硬くなっていれば植え替えのサインです。
熊童子が徒長してひょろひょろになってしまったり葉が枯れてしまったら、時期に関わらずに切り戻しを行いましょう。3月〜6月中旬、9月中旬〜11月中旬であれば、切り取った葉をハサしにして育てることができます。
徒長した茎を清潔なハサミでカットする
全体の高さを新芽に揃えるように切り揃える
日当たりと風通しの良い場所で管理する
2ヶ月ほど経つと、親株の部分に新芽が出てきます
種を必要としないときは、花柄を摘み取りましょう。
熊童子は、成長するとだんだん茎が木質化して木のような立ち姿になってしまいます。コンパクトな見た目に抑えたい場合は剪定を行いましょう。木質化した茎を含め、どこでカットしても大丈夫です。
小さな株の場合は、光合成ができるように少なくとも2〜3枚の葉を残すことがおすすめです。
熊童子は、芽挿し、葉挿しで増やすことができます。芽挿しは、葉を数枚つけた状態で茎を切り取り、切り口をよく乾かしてから土に挿しましょう。葉挿しは、茎から切り取った葉を土の上に寝かせ、根が出て小さな芽が芽吹くのを待ちます。
どちらの場合も、根が出るまで水を与える必要はありません。直射日光の当たらない明るい日陰で管理しましょう。
ワタムシやアブラムシがつくことがあります。どちらも葉や茎について栄養を吸い取ってしまい、株を弱らせます。発生したら手や粘着テープで取り除くか、被害が大きい場合は薬剤を使って駆除しましょう。
育て方のポイントを押さえて、元気な熊童子を育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部