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ハオルチアは観葉植物としても非常に人気のある多肉植物で、世話に手間がかからないことでも知られています。今回はそんなハオルチアのなかでも、ハオルチア・シンビフォルミスという品種の育て方について紹介します。
ハオルチア・シンビフォルミスは南アフリカを原産としている多肉植物ですが、じつは岩の隙間や背の高い草の根本などに生息しています。つまり、ハオルチア・シンビフォルミスは太陽の光が直接当たらないような場所を好みます。
明るめの日陰で育てるのが有効であるかつ、屋外で育てるよりも室内で育成する方が適しているといえます。
ハオルチア・シンビフォルミスへの水やり頻度の目安は、土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをします。基本的に乾燥を好む多肉植物ですが、原産地域では雨期があり、何日も雨に当たっていることがあります。そのため、ほかの多肉植物に比べても水を好みます。
夏は気温が25℃以上になってきたら、株の蒸れを防ぐためにも日中に水やりをするのではなく、朝の涼しい時間あるいは日が落ちてきた夕方の時間帯に水やりをしましょう。
冬は気温5℃を下回ってきたころから、徐々に水やりを控えていきましょう。12月〜2月までは、1ヶ月に1回水やりをする程度でかまいません。置き場所によっては、断水し、休眠させてください。
ハオルチア・シンビフォルミスは、基本的に肥料を与えなくとも育てることができます。ただし、大きく育てたい、元気よく育てたいという場合は、肥料を与えてあげるとよいです。
もしあげる場合は、生長期である3〜6月、9〜10月にかけて、薄めた観葉植物用液体肥料を与えましょう。
また、植え替え時は効き目がゆっくりである緩行性化成肥料を、土と一緒に混ぜ込んで与えるようにしてください。
ハオルチア・シンビフォルミスの害虫は、まれにカイガラムシや、キノコバエ、ネジラミ、アブラムシなどが発生することもあります。
カイガラムシやアブラムシなどは非常に小さく、見つけても一見害がないように思えますが、彼らは茎などから吸汁することによって養分を得ています。そのため、放置しておくと、気づいた頃には枯れているということもあります。発見しだい駆除してください。
害虫のなかでもネジラミは、簡単に駆除が難しいので、殺虫剤使って防除しておくと効果的です。
ハオルチア・シンビフォルミスの植え替え時期は、生長期の春か秋頃に行うとよいです。成長期に植え替えすることで根が張りがよく定着しやすいでしょう。
一方で、休眠期にあたる冬は、植え替えはなるべく避けた方が無難です。
ハオルチア・シンビフォルミスを育てるときは、水はけのよいものを選びましょう。
多肉植物は基本的に自身の葉や茎、根に水分を既に蓄えているので、雨がしばらくの間降らないような環境でも元気に育ちます。そのため水はけの悪いものを選んでしまうと、株の部分が蒸れてしまい、根腐れを起こす原因になってしまいます。
土の配合度の場合は、その点に気をつけて配合してください。市販で購入する場合は、多肉植物用の培養土を使っても問題ありません。
ハオルチア・シンビフォルミスの生育温度は5〜25℃の間となっており、耐寒温度は0〜5℃で、5℃以下になると休眠期に入ります。霜に当たると傷んでしまうので、冬場は室内で管理しましょう。
また、暑さにも弱いので、25℃以上の夏の時期は、直射日光を避けて、部屋のなかでも風通しのよい涼しい場所で管理します。
ハオルチア・シンビフォルミスの増やし方には、「株分け」や「葉挿し」などがあり、株分けが一般的です。
株分けは、植え替えの際に横から生えてくる子株を切りはがし、別の鉢に植え替えます。株分け後は、2〜3週間ほどで発根し始め、定着したら通常通りに育てましょう。
ハオルチア・シンビフォルミスの仲間には、オブツーサや白肌オブツーサ、紫オブツーサ、オブツーサ・トゥルンカータ、ピリフェラ、ピリフェラ錦、ツルギダ、ピッタータ、シンビフォルミス・インクルブーラ、ウンブラティコラ、ムンドゥーラ、ワイデルスリビエル、ベヌスタ、テネラ、マルミアーナなど非常にたくさんの種類があります。
ハオルチアは交配種も多く、それらも含めるとかなりの数の種類があります。
ハオルチア・シンビフォルミスの花は、春頃に咲きます。花は株脇から伸びてきて、筒状の白色の花を咲かせます。
今回は、ハオルチア・シンビフォルミスの育て方について紹介しました。
ハオルチア・シンビフォルミスは、多肉植物のなかでも直接日に当たるのを避け、水やりを好みます。とはいっても多肉植物と同様に世話に手間がかからないので、観葉植物としてたくさんの人から人気を集めています。
また、シンビフォルミスと同じ種類、仲間が非常にたくさんいるので、それぞれの違いを見ながら一緒に育てるのも面白いかもしれませんね。
GreenSnap編集部