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便秘改善によく使われる食べることができるキダチアロエは、実は多肉植物の仲間です。食用だけでなく傷薬のも使われています。さまざまな用途で利用されるキダチアロエの育て方についてご紹介していきます。
キダチアロエは、強い日差しを当てられる場所で管理しましょう。室内でも育てることができますが、直射日光の当たる窓辺などに配置するのが最適です。
アロエは全般的に寒さに弱い多肉植物ですが、アロエベラが耐寒性のある種類です。それよりもさらに強いのがキダチアロエです。
屋外が凍らない環境であれば、1年を通してベランダなどで飾っていても元気です。日本であれば、冬に霜が降りない地域であれば屋外でも育てることが可能です。霜が降りる地域では室内で管理するようにしましょう。
キダチアロエの夏の水やりは、1年を通して土の表面が乾いたら、鉢植えの場合は鉢底から水が流れてくるぐらいの水量を与えます。
キダチアロエは乾燥に強い植物ですので、少々の水やりを忘れてしまっても枯れることは滅多にありません。逆に水を与えすぎてしまうと、根腐れを起こして枯れる原因になるので注意してください。
どちらかといえば乾燥気味に管理しましょう。
冬場は、前述の通り乾燥に強いので、ほとんど水やりをしなくて構いません。水やり頻度の目安としては、1か月に2〜3回与える程度がベストです。冬場にも水の与え過ぎに注意しましょう。
キダチアロエの生育期である5〜9月の間に、液体肥料または緩効性化成肥料を与えるようにしましょう。液体肥料を与えるときは、10日に1回のペースで与えます。
水の代わりに与えるので水やりは控えておきましょう。緩効性化成肥料に場合は、2〜3ヶ月に生え際のところに撒いておきましょう。
キダチアロエは多肉植物用の用土でも育てることができるので、初心者の方はこちらの用土を使うことをおすすめします。また、多肉植物用の用土ではなくサボテン専用の用土でも大丈夫です。
配合土を自作するのであれば、水はけの良い保水性のある土を使いましょう。有機質を含んでいる用土を選択するようにしてください。赤玉土と鹿沼土と腐葉土と川砂を3:1:2:4の割合で混ぜましょう。
キダチアロエの植え付けや植え替え時期は、生育期に入っている4月〜9月頃が適期です。
特に樹形が乱れていたり、鉢いっぱいに生育して株の仕立直しをする必要があるときは、暖かい時期に行うと良いでしょう。同じ鉢で育てていると限界がくるので、できれば2〜3年に1度に、一回り大きいサイズの鉢に植え替えを行ってあげます。
植え替えと仕立て直しには、根や葉をまずきれいに整理して、1週間ほど切り口を乾かしたあとに新しい鉢に植え替えましょう。
キダチアロエの増やし方は、「挿し木」と「株分け」の2タイプの方法があります。
挿し木は、挿し穂にする葉を10〜15cm程度の大きさにカットし、7日〜10日間切り口を日陰で乾燥させます。乾いたら用土を鉢に入れて挿し穂を挿入します。株分けで増やす方法は、植替えと同時に行うと良いでしょう。
アロエという植物は、元の株(親株)とは別に生え際から小サイズの茎と葉(子株)を出します。この子株を親株から剪定して切り離し、新たに増やしていく方法が株分けです。
株分けを行うのであれば、1週間前から断水をして土を乾燥させておきましょう。そして鉢から取り出して子株を根と一緒にナイフなどで剪定します。子株について古い土はきれいに落としましょう。
新しい鉢を用意して子株を中心に配置しましょう。しっかり用土を入れたら日光が直接的に当たらない所で4・5日間置いておきましょう。4・5日経ったら水をあげてください。
キダチアロエは「医者いらず」といわれるほど、人間にとって万能薬のような役目をしていますが、キダチアロエ自体は害虫がつきやすいです。一方、病気はほとんど心配する必要はありません。
害虫に関しては、カイガラムシやアブラムシに注意しましょう。栄養を取られてしまうので見つけたら木べらや歯ブラシでこすり落として駆除しましょう。
育てていると葉の表面に斑点が出てくることがあると思いますが、これは病気ではなく生理異常が起こっているだけです。そのような葉を見かけた際は、水は控えて休眠させてあげましょう。
キダチアロエには0〜3度の耐寒性があります。寒さに強いので、一年を通して外で育てることができます。霜に当たらないようにしましょう。寒い地域では、できれば5度以上の温度で管理しましょう。
キダチアロエの原産地には、南アフリカを中心にアラビア半島やマダガスカルなどの砂漠や草原などに自生しています。アロエには、世界中でもおよそ400種の品種が存在しています。
日本での主流となっているアロエには、「アロエベラ」というなのものが多いですが、その名前が付けられていない品種は大体が「キダチアロエ」です。
この2種類のほかに、アロエ・ノビリスやアロエ・ヴァリエガクという品種もあります。ただし、ワシントン条約により現在ではアロエ・ベラ以外の品種の輸出入が禁止されています。
アロエは葉肉が主に利用されよく注目されますが、キダチアロエは、赤やオレンジ、黄、褐色をした花を咲かせます。
キダチアロエの花の開花時期は12月〜2月頃で、不定期に咲き続けます。花は株の中心に上に高く咲かせ鑑賞も楽しめます。
赤や黄色の花を咲かせるキダチアロエの花言葉には、「健康」・「万能」・「信頼」という意味が込められています。
アロエは「医者いらず」と呼ばれているほど葉肉には、火傷のときに塗ったり、お通じを良くしてくれたりする作用などがあります。そこから健康という花言葉付けられたのでしょう。
ヨーグルトと一緒に食べられることが多いキダチアロエの育て方についてご紹介しました。
キダチアロエも火傷や便秘の効果を発揮する多肉植物ですが、現在は輸出入が禁止されているため育てるのは困難かもしれません。アロエを育てる参考にしてみてくださいね。
GreenSnap編集部