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アロエの種類は500種ほどあるといわれていますが、なかには美容や薬用などの効能がある種類や、食用にもできる種類があります。もちろん観葉植物としても楽しめるので、数あるアロエの種類の中から、お好みのものを選んで育ててみてください。
今回は、食用と鑑賞用と分けて、効能や特徴をふまえながらアロエの種類をご紹介します。
アロエとは、おもにアフリカなどの熱帯地域に自生する常緑多年草で、葉に水分を蓄える多肉植物のひとつです。種類によってはトゲをたくさん持つものや、斑入りが美しいものなどがあり、観葉植物として古くから親しまれてきました。
また、アロエの種類の中には、薬用や美容に効能をもつ成分が含まれており、別名「医者いらず」とも呼ばれています。
大きく分けて、「食用・薬用のアロエの種類」と、「観賞用のアロエの種類」があるので、それぞれの種類について詳しくご紹介します。
アロエベラはアラビア半島などの乾燥地帯に自生しています。地際にロゼッタ状に肉厚な葉を広げてアロエの種類の中でも、食用・薬用に効果があることで知られ、ヨーグルトに使われたり、スーパーなどに並ぶこともあります。
キダチアロエは、日本の家庭でも多く栽培されており、日本でも育てやすいアロエです。その名の通り、木が立つように木質化して上へと伸びていきます。アロエ・ベラよりも葉が細く、食べると苦味が強いのが特徴です。
アロエに含まれている、「サルチル酸」という成分は、傷の炎症を抑える効能があり、キダチアロエ特有の成分「アロエウルシン」は、細胞の再形成を促すとされています。
塗布することで、軽い火傷や切り傷・擦り傷などの炎症の沈静させ、回復を早める効果があります。
アロエに含まれる「アロエジン」という成分は、シミや日焼けの色素沈着の原因となる「チロシナーゼ」の働きを抑える作用を持っています。市販の日焼け止めにはアロエの成分がよく使われており、塗布することで日焼けやシミ・そばかすの対策に使えます。
アロエに含まれる「アロイン」「アロエエモジン」「バルバロイン」などの成分は、腸内の水分を増やして排便を促す整腸作用があります。これらの成分は下剤にも使われるほどで、食べて摂取することで、便秘対策に繋がります。
アロエに含まれる「アロイン」「アロエエモジン」には、整腸効果の他に、胃を整える効果もあります。とくに「アロエエモジン」には解毒作用もあるので、二日酔いに効果があるとされています。
アロエはきちんと下処理をすることで、苦味を抑えることができます。この手順をふんだら、あとはアロエの刺身や、砂糖漬けにしてヨーグルトに混ぜて食べられます。
アロエの葉肉と葉の皮からでた液体は、少量を手にとって水で薄めて、化粧水として使えるほか、炎症を抑える塗り薬としても使えます。
アロエの成分は、子宮収縮を起こす危険性があるため、妊娠中の使用は避けてください。また、肌の弱い方には、むしろ肌荒れの原因となる可能性があるので、気をつけてください。
アロエ・ブローミーはトゲが多いのが特徴です。緑の葉には、全体的に茶色いトゲがいくつもつくので、攻撃的なルックスが人気を呼んでいます。屋外でも育てやすいので、猫よけに利用する人もいるようです。
アロエ・クラビフローラは丸々と太った葉が、ピンと上に向かって生えていくのが特徴のアロエです。爽やかな薄めの緑の葉に、オレンジ色のトゲがつくそのかわいらしさから、インテリアグリーンとしても人気です。
アロエ・ラモシッシマは、木立ち性で茎を上へ上へと伸ばしていきます。針葉樹のようスマートな佇まいで、耐陰性も高いので、室内の観葉植物、インテリアグリーンとしても人気です。
アロエ・プリカティリスは、トゲを持たないアロエのひとつです。中心の茎から、扇状に葉を広げるのが特徴で、葉の折り込みやピンクの根元のグラデーションも美しい品種です。
アロエ・ディコトマは木立ち性のアロエで、薄い黄緑色の茎から、濃い緑の葉を伸ばしていきます。トゲが小さく、高さのでるアロエとして、室内の観葉植物にも人気です。
「千代田錦」は葉の表面の白い斑点模様が特徴的で別名「タイガーアロエ」とも呼ばれています。15㎝程度と背丈は短く、オレンジ色の花は鑑賞価値が高いとされています。
アロエには食べられる食用の種類や、トゲや株立ちを楽しむ観賞用の種類があります。とくに食用のアロエには、美容や薬用に効能がある成分が多く含まれているので、育てながらいろんな使い方ができるのが魅力ですね。
アロエは種類によって、肌の色やトゲのつき方が異なるので、お好みのアロエを見つけて育ててみてください。
ELLY