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ギボウシの原産地は東アジアで、日本の湿地などにも自生しています。山菜として食用にもされている植物で、鉢植えでも地植えでも栽培が可能です。ここでは、そんなギボウシ(ホスタ)の育て方や増やし方、食用として用いる方法や注意点、花の特徴などについてご説明します。
ギボウシ(擬宝珠)とは、オオバギボウシなどのキジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の植物の総称をいいます。別名、ホスタとも呼ばれています。
日本でも約20種類ほど自生していますが、光沢のあるもの、班入りのものなどさまざまな品種があり、園芸品種としても多く出回っています。
ギボウシは明るい日陰から半日陰を好みます。とはいえ日本にも自生しているので、あまり神経質になる必要もないのです。森の中などの半日陰に生えている植物なので、強い日差しは避けて下さい。
ギボウシを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いてから水をあげて下さい。地植えでしたら、植え付けた間もないころや、乾燥が続かない限りは水やりをする必要はないです。
冬はギボウシの休眠期に当たります。そのため、夏よりも水やりの回数は少なめです。土の表面が乾いてから、数日経って水をあげる程度で問題ないです。
冬の間は地上部が枯れますが、春になるとまた芽吹きます。
ギボウシは山野草なのでなくともすくすく育ちますが、できれば3月と9月に一回づつ与えた方が良いでしょう。油かすを固形で与えるなどして下さい。
ギボウシを育てるときは、赤玉土を5、腐葉土を3、川砂を2の割合で混ぜた土を用いましょう。水はけの良い土なら、比較的なんでも育ちます。
ギボウシの植え付け時期は、2月から3月頃が適しています。株が集まりすぎるようでしたら、株分けをしてあげて下さい。
鉢植えの場合も、2年に一回ほどは、根詰まり対策に植え替えをして下さい。その際土を半分ほど入れ替えて、大き目の鉢に入れ替えましょう。
ギボウシの増やし方は「株分け」が適しています。育ちすぎたギボウシを、半分ほどに切って、浅く地面に隠れるほどの位置に植え付けて下さい。切り分ける際には、一株に3つ以上は芽がつくのが好ましいです。
10月から11月頃には果実もなるので、黄色く熟した果実を採取して、乾燥させ、タネを採取して撒いても良いでしょう。
種まきから増やす際にも、使う用土は親株と同じです。タネは乾燥させて、冷蔵庫で保管すると長持ちします。
ギボウシは白絹病にかかることがあります。風通しの悪い、高温多湿の状態を好むので、水はけと風通しを徹底して下さい。
また、ナメクジも発生します。個体数は多くならないので、適宜駆除して下さい。
地植えにしたギボウシは増えすぎることも多々あるので、そういった場合は食用として活用すると良いでしょう。
食用にできるのは、ギボウシの若芽や若葉といった部分です。アクも少なく、味に特徴はありません。ゴマで会えたり、マヨネーズをつけて食べてもおいしいです。
京都などでは酢味噌であえられ、よく食されています。一般的な山菜のように、天ぷらにしてもシャキシャキしてておいしいです。
前述の通り、食用としても活用できるギボウシですが、野生のものを収穫する際は注意点があります。
ギボウシには毒性はありませんが、毒性を持つ植物「バイケイソウ」に姿が似ていることから、見間違いには気をつけてください。バイケイソウを誤飲すると目眩や嘔吐、シビレなどの症状を引き起こします。
バイケイソウとギボウシでは芽生え方が違い、バイケイソウには葉柄がありません。茎や枝につながる柄のような場所を葉柄といいます。山菜取りの際にはご注意下さい。
ギボウシは日差しには少し弱いですが、耐暑性に関してはかなりあります。寒さにも強く、地植えでも冬を越すことが可能です。
ただし、凍結や積雪にはやはり弱いので、腐葉土をかぶせるか、シートなどでマルチングしてください。
ギボウシは白色か紫色の花を、下向きに咲かせます。花序は総状花序です。
ギボウシの花言葉は「落ち着き」「冷静」です。
茎がまっすぐで、花の色も白や紫などの落ち着いた色ですので、この花言葉がつきました。
ギボウシは、園芸の場では「ホスタ」の英名で呼ばれることも多く、半日陰でも育ち、常緑樹で育ちやすいことから、世界中で人気があります。
原産地は東アジアですが、欧州で品種改良されたものが逆輸入で日本にも入ってきています。
山野草で、日本各地に自生していることから、園芸初心者でも育てやすく、管理もしやすいです。
若芽や若葉を食用にもできるので、一度お気軽に育ててみてください。
GreenSnap編集部