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茎をまっすぐに伸ばし、そこからベルの形に似た花をたくさんつけるジギタリスは、優雅な風貌をしていることから、洋風のガーデンをつくりたいという人に人気の高い花となっています。
そんなジギタリスの育て方について紹介します。
ジギタリスは日の当たる場所か、半日陰で管理をします。
強い西日や夏の直射日光には弱いため、屋外で管理する時には置き場所を決めてから育てましょう。日に当たりすぎると、枯れてしまうこともあります。
また、茎をまっすぐ伸ばしていく性質があるので、茎が倒れないように支柱を立てておくのがポイントです。
耐寒性のあるジギタリスは、冬越しすることができます。
もとから耐寒性を持っているので、冬越しのために何か手入れをする必要はありません。暖地でない地域でも、屋外で育てることができます。
西日などの日差しの強い場所は避けて管理してあげましょう。
ジギタリスを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたときに、たっぷりと水やりしましょう。水の与えすぎは根腐れを起こす原因になりうるので、気を付けてください。
ジギタリスを地植えする場合は、自然に降ってくる雨の水だけで十分に育ってくれます。ただし、日射しの強い日が続いて雨が降らなかったときは、土が乾ききってしまわないように水やりをしてあげましょう。
冬の水やりも、夏場と同様です。乾燥気味に育てると花のつきもよくなるので、水のやりすぎに注意しながら管理してあげてください。
ジギタリスを植え付けるときに、元肥として、ゆっくりと効き目のでてくる緩効制化成肥料を用土に混ぜてください。
この元肥だけでもジギタリスは元気に育ってくれますが、株を大きくしたい場合は、3月にやってくる生長再開時に同じ肥料を追肥させるか、1ヶ月に1度、液体肥料を与えておきましょう。
ジギタリスは時折、隣に植えている植物の栄養も吸い取ってしまうことがあるので、隣に別の植物は植えない方が安心でしょう。
水はけがよく、水持ちもいいバランスのとれている土を好むジギタリス。
市販でも販売されている草花用の培養土を使用するのが簡単ですが、自分で用土を配合して作りたいという場合は、赤玉土が4、腐葉土が3、バーライトか川砂を3混ぜあわせて、元肥として堆肥を混ぜ込みましょう。
ほかの配分では、赤玉土の小粒が6、腐葉土が3、軽石が1の割合があります。
ジギタリスを地植えをする場合には、掘り起こした土に腐葉土を混ぜ合わせたものを使ってください。土の水はけが悪いときは、小粒の軽石を追加しましょう。
ジギタリスは暑さに弱いため、9月から12月の間に種まきをします。光がないと発芽してくれないので、種を蒔いたあとには土をかけないようにしましょう。
種まきをする前に、育苗ポットに赤玉土の小粒を入れましょう。それから種を蒔いて、土をかけずに種が流れない程度に霧吹きで水をあげてください。
その後、明るい日陰で管理して、本葉が何枚か生えてきたところで鉢に移します。翌年に、地面や大きめの鉢に植え替えます。
ジギタリスの苗を植え付ける場合は、植え付けの時期は3月~4月です。
鉢植えの場合は8号以上の大きな鉢を用意して、底に鉢底石をいれてから苗を入れ、土に植えます。
鉢植えと地植えのどちらでも、ジギタリスの植え付けをしたら支柱をたてておきましょう。ジギタリスが生長すると茎をのばしていくので、支柱があれば倒れる心配がありません。
ジギタリスの増やし方には、「挿し木(挿し芽)」と「株分け」といった方法があります。
挿し木の場合は、その年に伸びた新しい茎を5センチから10センチほど切り取って、赤玉土の小粒や、挿し木用の土に挿していきます。
半日陰となっている場所で管理して、土が乾かないように気を付け、根っこが生えてきたら、秋に鉢や地面に植え替えて育てましょう。
株分けの場合は、大きく育った株の根っこの部分を、2つか3つに分けて育てていきます。3月から4月、9月から10月の間の、気候が穏やかになっている時に行うのが適しています。
ジギタリスの新芽がつき、花が咲く春の頃に、アブラムシの被害にあってしまうことがあります。
アブラムシは新芽は茎葉から栄養を吸い取っていってしまうので、見つけたらすぐに殺虫剤をまいて駆除しましょう。
ほかにも、アブラムシが出す排泄物は、すす病という病気を引き起こす原因にもなってしまうので注意が必要です。
耐寒性のあるジギタリスは、冬を越すことができるようになっているため、夏の暑さや日差しに注意をしていれば、初心者でも簡単に育てることができます。
ジギタリス自身が丈夫な植物となっているので、明るい日陰での管理をして育てましょう。
ジギタリスはベル状の花の群れを咲かせます。その華やかな存在感から、バラと並べて植えられることも多いです。
ジギタリスの花は優雅さを備えていることから、毒があると知られていても、ガーデニングの花として植えることも少なくないようです。
ジギタリスの花言葉は、「不誠実」と「不真面目」というものがあります。
この不誠実という花言葉は、ギリシア神話に登場する全能の神ゼウスのエピソードからきています。
ゼウスは妻であるヘラのサイコロ遊びについて快く思っておらず、ヘラからサイコロを取り上げ、地上に投げてしまいました。そのときに、ジギタリスの花が咲いたといわれています。
茎をまっすぐに伸ばし、優雅な雰囲気を漂わせるベル状の花を咲かせるジギタリス。その花色もたくさんあり、さまざまな色を楽しむことができるようになっています。
丈夫な植物で、寒さにも耐えることができるため、初心者向きな花としても人気の高い花となっています。自宅の庭を洋風の庭のように飾ってみたい時は、ジギタリスを植えてみてください。
※トップ画像はPhoto by ふたばさん@GreenSnap
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