一年前から手機織を習っています。紡いだ糸は綿、羊毛、キビソ… 自然の恵みに感謝です。
キビソの紹介を兼ねて作品もご覧頂きたく投稿します。
2024.6.14
過去作品から
2023.7 市民講座を機会に手機織を習い始めました。
1回目と2回目の作品。ストール
綿素材(左)と羊毛と混ざり糸のツィード(右)
3回目 ストール 羊毛
3回めですからデザイン考え経糸計算、整経も何とか出来ました。 綾をとる練習 自作のグッズで何度もしました。
それぞれの糸の風合いが楽しめます。
4回目、さて次はどうしましょう…
お部屋の隅に置かれている色とりどりの糸が気になります。
キビソ…初めて聞いた名前です。
では、次にキビソの説明から。
キビソとは…
コレがキビソです。
100% 絹ですがとても絹には見えませんね。 でもお蚕さんが一生懸命命をかけて作った繭から取った糸です。
※某サイトのpicお借りしました。
お蚕さんの繭と絹糸です。
蚕の繭を解いた物が絹糸で、ツルツル滑らかな手触りは心地よいものです。
ですがキビソは繭の一番外側のざらざらした、蚕が繭を作り始めた最初の糸なのです。 picは色染めしてアイロンで糸を伸ばし綺麗に整えたものです。
キビソ織はこの糸を横糸にして織ます。
蚕は蛾の仲間で人の手で育てられる人工虫です。人の手から餌である桑の葉を与えられて成長し繭を作ります。この地方でもかつては養蚕が盛んだったため今は放置された桑の木が大きく育っています。
桑の実は甘くて美味しいです。果実を目的に栽培されるマルベリーの仲間です。
果実が美味しいだけでなく根皮は生薬として、若い葉は食用やお茶の代用にもなるのだとか。
今の私達の生活にも役立ってます。
キビソ織
教室での機織りには足踏み式手機織キを使っています。
整経…経糸の準備をします。 整経台の枠を使い必要な長さと横巾に必要な糸の本数と配色を考慮して一気に準備します。
横糸の本数を計算して一度に4〜6本の糸を枠に掛けていきます。 途中で綾を取ることで布に折り上げることができます。
必要な長さと横幅が取れたら綾が崩れないようにしっかりと縛る。 経糸が絡まないよう他の部分も所々縛っておく。
整経台に巻き付けた経糸を一気に切る。
緊張の瞬間。
綾を崩さないように左手にしっかり持ち、右手は綜絖通しを使って筬(オサ)に一本ずつ通す。 筬は木綿糸や羊毛は5羽(5本の横糸が1cmに調整できる)を使う。※絹糸の場合は86羽(86本の横糸が1cm)
更に筬の反対側から前後の綜絖に交互に糸を引き抜きようにして掛けていく。抜け落ちないないよう軽く縛っておく。
男巻に端を縛りつけて経糸が交わることのないように整えて、強めに男巻に巻きつける。
女巻側(織り始め側)も端をしっかりと結んだら糸がキツく張るように女巻を固定する。
女巻側(織り始め側)も端の糸をしっかりと張って巻き取り布の先のワイヤーに結びつける。
織り始めが緩まないよう数回厚紙を挟む。
以上2回目と3回目の創作時の経糸作りのpicで説明しました。
整経に於いては同様に行います。
キビソを使った4回目作品の経糸準備の最終段階。 経糸の張りが同じになるよう手で確かめて縛りつけています。
やっとキビソを使い横糸を入れていくことができます。
イメージは「緑の草原と背景に木々」
コレらの色糸を混ぜて使いました。
3時間で5cmの進捗状況です。
配色を考えてる時間が長い。合わせる糸の色にも悩む… でも、最高に楽しい!
色替えのたびに余分な糸が邪魔になる。
最後に綺麗にお片付け。
タペストリー
折り返しの部分は一色であっと言う間に織り上げて終了〜
やっと機織り機から切り離れたMy作品は自宅で端の処理しました。
教室の先生に吊るし方のアドバイスを頂きました。黒竹の棒。
実家の父が大事にしていた黒竹も世代交代。 古い2本を頂戴ね🙏とお仏壇に。
房飾りは在る物で作りました。
草原をイメージしたキビソのタペストリー出来ました。
家のよく見える場所に飾ってます。
教わったこと半分くらい忘れてた
_:(´ཀ`」 ∠): 振り返り出来ました。
ちょっと横道逸れた?みどりのまとめ、ご覧頂きありがとうございました。
素晴らしい作品とまとめ見せていただきました。
機織りそのものの作業もこのまとめをつくる作業もなんと根気のいる作業だったことでしょう。
楽しみながらワクワクしながら織っておられる様子を想像しました。
キビソ、蚕さんの少ししかとれない貴重な部分の絹糸なんですね。
味わいのある織ができるようですね。
臨場感のある纒見せていただき楽しかったです。ありがとうございました。