能登半島大地震の震災の復興をお祈りして、今秋に植物園で出会ったバラの写真を捧げます。被災された方々、もし一息つけたらご覧になって、心を癒されて下さいね。
なお、バラの詳細な説明は、NHK出版「別冊NHK趣味の園芸 バラ大百科」を参考にさせて頂いております。この本は2006年4月20日に第1刷、2009年6月30日に第2刷が出版されています。選び抜かれた1100種ものバラと、育て方、バラのある庭など詳しく紹介されている名著です。ロザリアンの方々、もしご機会がございましたら、ご購入をお勧めいたします。
※お亡くなりになったかおるんるんさんに、この投稿を捧げます。
前回の「みどりのまとめ」に引き続きまして、今度は、青バラコーナーに移動します。
ハイブリッドティーローズ、Charles de Gaulle、シャルル・ドゥ・ゴール、R.'Meilanein'(=Katherine Mansfield)
1974年フランス、Mailland,M.L.作出。四季咲き。
花径13cm、樹高1.3m枝張り1m。
濃いラベンダー色の半剣弁高芯咲きで香りが強い。樹高は低めでがっちりとした株に育ち、数年経つと新しいシュートが出なくなるため、古枝を大事にする。横張り性で花つきは良いが、葉焼けしやすく、夏に青バラ特有の落葉が見られる。枝変わりに「つるシャルル・ドゥ・ゴール」がある。
ハイブリッドティーローズ、Madame Violet、マダム・ヴィオレ。R.'Madame Violet'
1981年日本、寺西菊雄氏作出。四季咲き。花径12cm、樹高1.8m、枝張り1m。
ラベンダー色の剣弁高芯咲きで外弁が鋭く巻くのでコンテスト用として人気が高い。花茎が長く切り花用として一世風靡した。香りは無い。樹形は直立性で樹勢が強い。棘は少なめ。強健だが黒点病にかかり易い。枝変わりに「つるマダム・ヴィオレ」があり、つる性は安定しているが花付きが悪い。
残念ながら、蕾だけ。
ハイブリッドティーローズ、Blue Chateau、ブルー・シャトー、R.'Blue Sleep'
1999年日本、寺西菊雄氏作出。
四季咲き、花径14cm、樹高1m枝張り70cm。
ラベンダー色の整った剣弁高芯咲き、強い芳香がある。一輪咲きで花つきは中程度。花弁の重ねが多くボリュームがあり、花もちも良いため、株に力が付きすぎると最後まで開き切れないことがあるので、成株の肥料はやや控え気味にすると良い。樹形は直立性で樹勢が強く育て易い。比較的コンパクトで鉢栽培にも向く。
ハイブリッドティーローズ、Blue Moon、ブルー・ムーン。R.'Tannacht'(=Sissi,Blue Monday)
1964年ドイツ、Tantau,M.作出。
四季咲き、花径12cm、樹高1.4m枝張り80cm。
ラベンダー色の半剣弁高芯咲き。ブルー系特有の強い芳香。一輪または数輪の房咲きで花つきが良い。花もちは良いが花弁が薄いため雨で痛み易く、時に開花しないこともある。樹形は直立性で高くなる。棘は少ない。樹勢が強く良く伸び育て易い。夏に落葉現象が見られる。枝変わりで「つるブルー・ムーン」がある。
つるブルー・ムーンは僕も家の東壁面で育てていました。真っ直ぐ伸びるので2階の窓まで届き、窓枠にくくりつけてました。枝が若い時に早めに低く誘引すると、目前でこの素晴らしい色と香りが楽しめます。香りは朝が特に強いです。
ハイブリッドティーローズ、シャルル・ドゥ・ゴール、もう一枚残ってたので、再掲します。
花色はがらりと変わって反対色の黄色系のバラへ。
ハイブリッドティーローズ、Asagumo、朝雲。
1968年日本、鈴木省三氏、京成バラ園芸の作出。
四季咲き、花径13cm、樹高1.4m、横張り性で枝を大きく伸ばす。半剣弁咲きで、花弁は朝の雲のように黄色から外に向かって紅色。香りは微かでティーの香り。黒点病に弱いため防除が必要。耐暑性は普通だが、耐寒性は弱い。地植えのほか鉢植えにも適する。
ハイブリッドティーローズ、Hanaguruma、花車。
1974年日本作出。
現在は2000年作出のフロリバンダローズ、花車が有名で、古いこのバラの情報は出てきません。残念です。
ハイブリッドティーローズ、Altesse75、アルテス75
1975年フランス、Mailland(メイアン),M.L.作出。
花径12cmの大輪。樹高1.3mで直立性。四季咲きで剣弁高芯咲き。香りは中香~微香。花弁はクリーム色にピンクの縁取り。
この花は残念ながら、訪れた前の長雨で花弁が少し傷んでました。
ハイブリッドティーローズ、Shiralee、シラレ
1965年イギリス、Dickinson作出。
剣弁高芯咲きの大輪、微香、木立ち性、樹高は1.2m。
柔らかいオレンジイエローの花弁の縁から、ピンクの覆輪が入る美しいバラ。整った剣弁高芯咲きで、花つきも良く、耐病性もある。
まだ開きかけでしたが紹介します。
ハイブリッドティーローズ、Peter Frankenfeld、ペーター・フランケンフェルト。R.'Peter Frankenfeld'
1966年ドイツ、Kordes,R.作出。
四季咲き、花径14cm、樹高80cm、枝張り50cm。
ローズ色で整った剣弁高芯咲き。花弁数は40枚以上と多い。弁質も良好、花首が太く花もちも良い。樹形は半横張り、樹高はやや低いが分枝がよい。棘が多い。やや遅咲き。微香がある。株が老化しにくく年数が経っても良くシュートを発生させ、強健で栽培しやすい。
こちらも残念ながら、まだ蕾でした。
ハイブリッドティーローズ、Hoagy Carmichael、ホーギ・カーマイケル。
1982~1990年ニュージーランド、Mcgredy作出。
花弁はベルベットのような赤。優雅でクラシック調の剣弁高芯咲きで、多花性。香りはほとんど無い。株は直立性で中背に育ち、光沢のある濃緑色の葉も花に似合って美しい。耐病性もあり、育て易い。
ハイブリッドティーローズ、Senbatsuru、千羽鶴。
1994年日本作出。
黄色みがかった白色のバラ。
広島の育苗家が平和への願いを込めて命名したという。
まさにその名にふさわしい高潔な色と花姿のバラ。
ハイブリッドティーローズ、John Waterrer、ジョン・ウォータラー。R.'John Waterrer'
1970年、イギリス、McGredy,S.作出。
四季咲き、花径14cm、樹高1.2m、枝張り1m。
明るい赤色の大輪種、花弁数30~35枚の剣弁高芯咲き。外弁は日焼けで黒ずむ。弁質は比較的に良く、雨による痛みは少ない。花茎が長く切り花にもよい。香りは微香。樹形は直立性で株のまとまりも良い。大小の棘があるが、非常に強健で栽培しやすい。耐寒性、耐暑性にも優れている。
ハイブリッドティーローズ、John F Kennedy、ジョン・F・ケネディ。
咲ききってなく、しかも雨の後の猛暑で傷んでましたが、掲載します。
1965年アメリカ合衆国、Eugene S.''Gene''Boerner 作出。
四季咲き、花径9cm、香りは中香。樹高1.2m。半直立の木立性。
第35代アメリカ合衆国大統領の名を冠した白バラの名花。弁は厚くしっかり整った優雅な剣弁高芯咲きの花形で、白い花弁は少し緑がかって魅力的。独特の細長い形状の葉で、株に赤みが無いのも花色を引き立てる。樹勢も良く強健に育ち、樹高はやや低め。
これで、福岡市植物園バラ園の写真は終わります
先ほどのジョン・F・ケネディで、福岡市植物園の秋バラの写真は終了です。
疲れた時に癒しを求めて、また、バラを植えたくなった時にもご参考にして頂ければ幸いです。
もし、金銭的に余裕があれは、NHK出版、「NHK趣味の園芸 別刷 バラ大百科」をお手にされると、もっと沢山のバラの世界に触れることができます。僕が買った時は、税抜3,200円、イングリッシュローズよりは安いけど、一般のバラの大苗は2~3本買えるお値段ですが、自分が育てる環境(地植えか、鉢植か、日当たり具合、風通し)から、最適なバラに巡り会えるでしょう。その結果、せっかく買ったものの枯らしてしまったという悲しみも防ぎ、また無駄な投資も不要になります。(この本をかなり参考にしたので、コマーシャルしますね😁🎶)
更に、植物園で実際のバラが育っているのを見ることで、自分の庭やベランダに合うかも想像しやすくなりますよ。
では、次回は春バラをまとめます。
ご期待くださいね🎵➰👋😃
次回は、福岡市植物園のサボテン、多肉植物のまとめをしまーす😋🎶🎶