近所の道端に生えているツルマンネングサを、月に一回定点観測します。
はじめに
雑草のように道端にたまに生えている、セダム属のツルマンネングサですが、枯れている時期も多いようです。
近所のツルマンネングサが自生している場所で、その様子を一年間追っていこうと思います。
原則的に月に一回撮影してアップします。
表紙写真は2023/8/16撮影です。
なおこの写真は我が家の鉢植えのツルマンネングサで、8/12撮影です。
定点観測の場所は、東京都多摩市の川沿いの道路です。
東京の市街地ですが、多摩市は都心より朝の気温は低くなります。1月〜2月頃は明け方の氷点下は珍しくありません。
なお、ツルマンネングサは中国・朝鮮半島由来の帰化植物で、日本では結実しないそうです。
小さい鉢植えではあまりうまく育たないことが多いです。地植え、もしくはやや大きめの鉢で雨ざらしがオススメです。
2023/9/5 まとめ作成
2023年9月
家の近所の、とある民家の塀に沿ってツルマンネングサが生えています。
ここの場所は特に水やりや手入れをされることはなく、雨ざらし日晒しで、季節によって枯れたりまた芽が出てきたりしています。
今年の夏は7月にものすごく暑かったので、一時期、枯れ野原のようになっていましたが、8月後半くらいからだいぶ復活してきました。
これは9/5撮影です。
今の時期は、この場所は半日くらい日が当たっているようです。
だいぶ生い茂ってきていますが、奥の方に枯れた跡が残っているのが見えます。
2023年10月
ツルマンネングサの定点観測2回め、10月分です。
10/2撮影です。
前回撮影が9/5で、その後また暑い日が続いたため、一回少し減っていたようですが…
最近涼しくなったのでまた盛り返してきました。
前回と比べると、地面を覆っている面積が広がりました。
しかし前には生えていたのに枯れた部分もあるような感じがあります。
9月半ばの暑さの影響でしょうかね。
前回は雨のあとだったからなのか、葉の色がみずみずしかったですが、今回は手前の方は少し黄色めの葉が多いようです。
2023年11月
2023/11/17撮影
ツルマンネングサの定点観測、3回目。
撮影場所を昼に通る機会がなくて、前回から一ヶ月半くらい経ってしまいました。
うちの多肉はみんな元気になってきてるので、先月よりモリモリになってるかな?と思っていたらそうでもありませんね…。
むしろ少し元気がなくなってるような。
2023/11/17撮影
少し葉の色が黄色っぽいですね。
ハゲてるところも増えたような…?
新しく出た濃い色の葉と、古い黄色い葉が同居しています。
ここの家の方が刈った?のか、道路にはみ出て生えていた部分がなくなっています。
剥がした部分を内側の葉の上に載せたのかな?
朝の最低気温が10度を切る日が増えてきたからなのか、思ったより元気がなくなっていましたね〜。
たいていのセダムはこのくらいの寒さは平気なのですが、ツルマンネングサは少し寒さに弱めのようです。
2023年12月
2023/12/20撮影
だいぶ寒くなり、すっかり今までの葉は枯れてしまったようです。
そして、手入れされてる…?
今までこの場所は、あまり手入れしている感じはなかったのですが、前回も今回も少し整理されているようです。
たぶん、枯れた葉が取り除かれていますね。
この通り、緑色の葉は残っていません。
そして枯れたツルがだいぶ取り除かれているようです。
しかし根元をよく見ると、新芽が出ていますね。キュッと丸く閉じていますが、この状態のまま冬越しします。
あと数ヶ月はほぼこのままかも。
これは、うちの鉢植えのツルマンネングサです。やはり新芽が出ているのですが、こちらは開いてきてしまっています。
しばらく暖かかったからでしょう。
これから寒くなったら、また閉じるのでしょうか…?
2024年1月
2024/1/18撮影
ツルマンネングサはほぼ枯れています。あまり先月と変わった雰囲気はありません。
先月とほぼ同じで、ほとんど枯れています。
塀のすぐ下の、土が多い部分では新芽が少し成長しているようです。
塀のすぐ側は保温されるためか、吹きさらしになっている部分より成長がいいですよね。
吹きさらしの部分は、新芽がギュッとしていて休眠状態です。
うちのツルマンネングサです。
これは防寒下の棚に置いてあるのですが、ずっと少しずつ成長しているようです。
春になる前にモリモリになりそう…?
2024年2月
2024/2/19 撮影
ほぼ枯れている…
というか、また枯れた葉が整理されているようです…
できれば人の手が入らない状態のものを観察したかったのですが…
民家の脇なので、まあ仕方ないですね😅
アスファルト部分は、枯れた茎がほぼ撤去されています。
塀のすぐ下と、アスファルトの一部に新芽が出ています。
アスファルトの一部に残されていた新芽です。アスファルトの隙間に食い込んで生えているのでここは残してくれたようです。
塀のすぐ下の隙間の新芽は、先月よりも少し育っていますね。
アスファルトの右の方の土部分は、けっこう新芽が育っています。
1月はここの新芽は休眠していましたが、目覚めてきたようですね。
今年は、早々と暖かくなってきたからなのでしょうかね…
2024年3月
2024/3/21撮影
ぱっと見た感じ、そんなに先月と変わっていないように見えます。
この冬は2月までは暖かかったのに、3月に入ってから寒かったですからね〜。
とはいえ…先月の『ほぼ枯れている状態』よりはだいぶ緑色が増えてきて、少しモリっとしてますね!
アスファルトの隙間に根が食い込んでいる新芽たちは、だいぶ成長してきました。
塀のすぐ下の、少し土がある部分は、そこそこ成長してきています!
『春』って感じになってきました。
2024年4月
2024/4/23 撮影
ツルマンネングサは明らかに先月より増えているのですが、塀の上のツタ?があまりにモリモリになりすぎて、まずそっちに目が行ってしまいますね😅
どうやったらこんなに盛り上がるんだろう…🤣
増え方はこんな感じ…
だいぶ増えてはきましたが、まだモリモリ!ってほどではないですね。
真ん中に生えている巨大タンポポみたいな雑草(名前がわかりません…😅)のほうが目立ってます💦
アップで。
前日に雨が降ったあとなので、瑞々しい感じです。
日当たりのいい場所は、だいぶツルが伸びてきました。
アスファルトに根が食い込んでいる部分からも、だいぶ芽吹いてきました。
今、花芽をたくさんつけています。
黄色いお花がたくさん咲きますよ~。
来月の撮影の前に咲くような気がするので、その時は臨時で撮影したいと思っています。
2024/4/24撮影
うちのツルマンネングサです。
やはり花芽をつけてます。
この鉢はかなり密集させて植えてあるので、地植えのものよりキュッと締まって育ってて可愛いですよね。
(お花記録)2024年5月
2024/5/9撮影
前回から一ヶ月経っていませんが、お花が咲いていたので記録です。
遠目からでもわりと黄色く見えます。
全体の様子。
けっこう満開に近いです。
モリムラマンネングサと比べると花が大きいのか、黄色が目立ちますね!
これは、花芽をつけている株もそこまで丈は伸びていません。
家のものは、今までは花の後にカットしていたので、自然に任せるとどうなるのか知らないのですが…
これは花が咲いても株は枯れないような?
このあと引き続き観察してみます。
花をアップで。
やっぱりモリムラマンネングサよりは花弁も長く、面積広めの花です。
茎がだいぶ伸びている株も出てきました。
アスファルト食い込み組(笑)もだいぶ成長してきました。
2024年5月
2024/5/23撮影
前回はお花記録だったので、今回は通常の月イチ撮影です。
遠目だとまだ黄色く見えますが、お花はだいたい咲き終わっているようです。
葉の伸び方は前回とほとんど変わりませんね。
黄色く見えていますが開花はもう終わっています。
花が咲いたあとの、種の袋ができています。
花も星型ですが、種の袋も星型ですね。
ツルマンネングサは中国、韓国原産の帰化植物で、日本では結実はしないそうです。
袋はあるけど、種はできてないのかな…?
アスファルト食い込み組。
前回とあまり変わりなしです。
2024年6月
2024/6/20撮影
花が咲いてから約一ヶ月後となります。
花の後なので、そんなに元気はない感じ…
花が咲いたあとだからなのか、そこそこ暑かったからなのか…
花が咲いていたあたりはかなり黄色っぽくなっていて、少し元気がなさそうです。
右側の方はそんなに花が咲いてなかったのか、まあまあ元気そうです。
花の枯れた茶色い茎が見えます。
ツルマンネングサは中国が原産だそうで、日本では花は咲いても種はできないらしいです。
右の方のやや元気な場所です。
こちらは新芽がほどほどに成長していて瑞々しい色をしています。
今回はアスファルト食い込み組を撮影するのを忘れていたのですが、写真を拡大して確認したら、前回よりだいぶ枯れて減っていました。
人に踏まれたりしたのか、あるいは暑さでやられたのか…?
また確認してきます。
6/30
アスファルト食い込み組の様子を確認してきました!
前回まで順調に生育していたのに、ここだけ明らかに減っています。
人為的な要因なのか(踏まれたとか?)
暑さにやられて枯れたのか…?
ちょっと判別がつきません。
根は無事そうなので、気候がよければまた生えてくると思いますが…
これから暑くなるので、夏の間はあまり成長はできないでしょうねえ。
2024年7月
2024/7/18撮影
ぱっと見た感じは、先月とそんなに変化がありません。
よ~く見ると、先月はかなり元気がなかった「花の咲いていたあと」は、少しだけ盛り返しているようです。
花のあとの枯れた部分がまだ残っていますが、周囲の葉は先月よりは元気そうです。
花があまり咲いていなかった、道路に近いあたりは先月よりかなりモリモリしています。
夏になると元気がなくなるツルマンネングサですが、今年は梅雨に入るのも明けるのも遅かったので、まだ元気そうですね〜。
これからは直射日光が照りつけるので、けっこう枯れるのではないかな〜と思います。
先月、原因不明で枯れて?いたアスファルト食い込み組ですが、ちょっとだけ復活してきました。
2024年8月
2024/8/24撮影
ツルマンネングサの定点観測は昨年の9月に始めたので、1年経ちました。
次回9月をもって定点観測は終了予定です。
昨年の夏は相当暑いうえに、ほとんど雨が降らなかったので、7月頃にほぼ枯れていて、その後復活したのですが…
今年は暑いけれどよく雨が降っていたせいか、そこまで枯れる時期もなく、元気にしているようです。
塀の上のツタ?が非常によく育っているため、その影が下に落ちて、日陰になっているようでもありました。
ご覧の通り、わりと葉っぱが多く元気です。
ただアスファルトの部分は熱くなるからでしょうか、あまり伸びていませんね。
アスファルト食い込み組も、ほぼ生えてないです。
あまり花の咲いていなかった(つまり枯れた部分が少なかった)道路に近い部分はけっこう元気です。
この時期のわりには、葉っぱも瑞々しいですね~。
2024年9月
9/19撮影
ツルマンネングサの定点観測、一年経過してこれが最終回となります。
が!
ご覧の通り…
ここに生えていたツルマンネングサ…
見当たりません…!
これは…
枯れたのではなく、人為的に除去されてしまったようです。
この撮影の少し前までは、暑い夏のわりにわりと元気に成長しているのを目撃していたのですが…、
ツルが伸びていて、やや美的ではなかったので、カットされてしまったのでしょうか。
完全に抜いた というよりは、リセットのためにカットしたような感じですが。
もともと撮影していた場所のツルマンネングサがカットされていたのを発見して、ちょっとガッカリして歩いていたら…
今まで気づいていなかったところにツルマンネングサが生えているのを発見しました。
こちらは手入れはされていないようです😁
いつもの場所も、人為的に除去されていなかったら、このくらいモリモリになっていたかと思います。
このみどりのまとめの締めは、このあらたに発見したモリモリのツルマンネングサで。
一年間、定点で撮影してきましたが、自然に生えているものを意識的に見ることはそんなにないので、なかなか興味深かったです。
地植えの場合は、よほど太陽がジリジリ照る場所でなければ、ツルマンネングサの根は生きながらえ、葉がなくなってもまた復活するのですよね。
こういう何気ない…
だけど生命力に溢れる、セダムたちの魅力が皆様に伝われば嬉しいです。
一年間、お付き合いいただきありがとうございました😊