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多肉植物専門店やサボテン専門店でなくても最近は雑貨屋さんや花屋さんでも見かけるようになったリトープス。ホームセンター内の園芸店でも見ることがあります。まるで石のような見た目をしていますが、脱皮という変わった特徴を持っています。今回はリトープスの脱皮に焦点を当てて解説いたします。
リトープスの脱皮中の水やり管理はどうしたらいいのか、寄せ植えでリトープスを育てているときはどうするべきか、まとめたのでぜひご参照ください。
リトープスはハマミズナ科に属する多肉植物で非常に個性的な見た目をしています。サボテンのようなトゲはなく石ころのような見た目をしていますが、ぱかっと割れて脱皮をします。この脱皮がリトープスの最大の特徴と言えるでしょう。リトープスの脱皮は基本的に年に1回です。
原産地は南アフリカ、ナミビアで乾燥した気候を好みます。10月から5月の涼しい時期に活動をする植物で、それ以外の時期は休眠します。リトープスの花期は10月から1月で、リトープスが割れて中から白や黄色の花を咲かせます。
リトープスは脱皮すると記載しましたが、実際は皮ではなく葉を脱ぎます。
外側の葉が乾燥してくると中で育てていた新しい葉が顔をだし、どんどん外側の葉が割れてくるのです。これが脱皮のように見えることから脱皮と表現されています。
株の新陳代謝のために脱皮をしています。
珍しい現象のように思えるかもしれませんが、基本的な植物の生命活動の1つです。植物は常に古い葉を落として新しい葉をだして生命を維持します。このリトープスの脱皮もその一種です。
リトープスは涼しい時期や寒い時期を活動期間にします。なかでも脱皮の時期は2月から3月の特に寒い時期です。早い個体は1月から脱皮を開始します。
外側の葉がシワシワとして乾燥してきたら脱皮のサインです。真ん中がぱっくりと割れてくるので、脱皮を始めている最中はそっと見守りましょう。
中から小さな葉が見えてきます。内側の新しい葉を手で引っ張り出す必要はありません。リトープスの脱皮成功のためにとくに何もしないことをおすすめします。
リトープスが脱皮をし始めたら、水やりは停止して断水させてください。
外側の葉が乾燥することでリトープスの脱皮が進みます。新しい葉を生かすために、外側の葉の水分が内側にある新しい葉に移っていきます。脱皮中に水やりをしてしまうと、脱皮異常を起こすことがあり注意が必要です。
本来乾燥するはずの外側の葉(古い葉)がうるおうことで内側の葉まで脱皮させようとして二重脱皮することもあるため、脱皮中の水やりには注意をしましょう。
リトープスの寄せ植えをしていると、脱皮している個体とそうでない個体があると思います。この場合は水やりをまとめてするのではなく、スポイトなどを使って脱皮の個体に水分がなるべくいかないように注意しながら水やりをしましょう。
同じ鉢で育てていても個体差があるため、脱皮の有無で水やりの配慮をしてください。
古い葉が完全に枯れたら水やりを再開します。急に水やり頻度を戻すのではなく、徐々に再開させるようにすることをおすすめします。だいたい気温が20℃以上になってから通常通りの水やりをしましょう。
リトープスの脱皮が終わったら風通しのよい場所で管理をしてください。
脱皮のお手伝いとして手で触って古い葉を取ってあげたくなるかもしれませんが、リトープスの負担になるため避けましょう。脱皮中は無理に触らないことをおすすめします。古い葉が完全に枯れている場合はそれを取り除くことだけしましょう。
リトープスが脱皮をしないこともあります。同じ環境で育てていてもどうしても個体差があります。脱皮をしないからといってそのリトープスが死んでいるわけではありません。
無理矢理脱皮をさせようとしたり、リトープスを割ろうとしたりする必要もありません。枯れていないのであればそのまま育てることをおすすめします。
多肉植物としてはコロンとした小さな見た目で地味ではありますが、ぱっくりと割れて脱皮する特徴はとても珍しい特徴といえます。脱皮しても大きさはほぼ変わりません。脱皮という大きなイベントがある植物なので楽しませてくれるでしょう。
花はとても美しいのでぜひ育ててみませんか。
GreenSnap編集部