準備編に引き続き造形編です。下地作成とモルタル造形についてです。
構想
今回は、「ヨーロッパ調の赤屋根の家」と「メキシコの家」を並行して作ることにしました。
そして、息子が作った「ひなたぼっこ」という粘土で作った家(赤屋根の家のイメージ)もあったのですが、これは乾く過程で歪んでしまっていて、このまま使うのはちょっと…という感じでした。
とりあえず、どういうイメージで「赤屋根の家」を作るのかの下書きを、この粘土の家に息子が描いてくれました。(上の写真です)
モルタル造形は、基本的にはスタイロフォームで土台の形を作り、その上にモルタルを塗り付けて作るものです。
しかし、この失敗作の粘土の家を、そのまま捨てるのももったいない…と思い、これも土台にしてモルタル造形をしてみることに。
つまり、合計3つの家を並行して作ることになりました。
土台のスタイロフォームについて
(↑すでに切ってしまったものですみません…)
スタイロフォームは、最初に購入したホームセンターでは90cm×90cmサイズのものしかありませんでした。(30cm×30cm
のものを扱っているお店もありました)
厚みが何種類かあり、どのくらいの厚さがいいのかよくわからなかったのですが、カッターでの切断のしやすさを考えて2センチの厚さのものを選びました。
東京モルタルクラブのヤスダさんは、3cmとか5cm厚さのスタイロフォームを使っていることが多いようです。厚みのあるほうが、張り合わせの手間は少ないでしょう。ただスタイロフォームは普通のカッターだと案外キレイに切れないので、最初は薄いもののほうがやりやすいかもしれません。
カッターでキレイに切るのが意外と難しいので、スチロールカッターが欲しいなと思いました。
土台作り
出来上がりの大きさと必要なパーツを考え、スタイロフォームにマジックで線を書き、カッターで切ります。
それを、発泡スチロール用の接着剤で接着します。
多少のサイズのずれはヤスリで削って修正することができます。
そして、モルタルの付きを良くするために、全体の表面をヤスリで軽く荒らしておきます。
家の形とは別に、土台用のスタイロフォームを作り、ネジで止めておきます。これは、モルタルを塗る時に持つところです。
私はわりとギリギリサイズで土台を作りましたが、家自体がそんなに大きいものではないので、土台ももっと大きいほうが持ちやすかったなと思いました。
メキシコの家の土台
これは後ろから見たところです。正面には飾りの半円をつけました。
いよいよ、モルタル塗り
ギルトセメントに水を入れて、練ります。
ギルトセメントの量は思ったよりはたくさん使いました。 3個の家分で200ccくらいでしょうか。
そして、パレットナイフを使って塗り付けていきます。この過程がとても楽しいです!デコレーションケーキに生クリームを塗ってるみたいな感覚です。
粘土の家は、表面にはヤスリなどの加工をせずそのまま塗り付けましたが、特に問題なかったです。
土台が粘土なので、モルタルを塗るとだいぶずっしりします(笑)
※塗り付け途中の写真がなくてすみません。余裕がなくてそれどころではなかったものですから(笑)
だいたいの形ができたら、パレットナイフに薄く水をつけて、モルタルの表面を均します。余分にはみ出ているところなどは、小さいパレットナイフで整えました。
形を整える時は、四角いタイプのパレットナイフが便利でした。
赤屋根の家の窓のガラスタイル(ダイソーで購入)は、この時点でくっつけました。
粘土の家のガラスも埋め込もうとしたのですが、モルタルがまだ柔らかいために、ガラスタイルの重みでだんだん下がってきてしまいます。なので、タイルの大きさの分を開けておくだけにしました。
造形ができたら、1時間ほど表面を乾かします。
彫り造形
半乾きの状態で、粘土細工の道具やカッターを使って彫りを入れていきます。
赤屋根の家の造形
ドア、屋根瓦の模様、壁の一部のレンガの模様の部分などを息子が彫りました。
メキシコの家の造形
窓、ドア、上の飾り部分を彫りました。
粘土の家は
粘土の土台の家は、歪みを修正するために、けっこう厚くモルタルを盛っています。おかげで、土台の歪みはほとんど目立たなくなりました。
これはスタイロフォームの土台がつけられなかったので、塗り作業がかなり難しかったです。うっかり塗ったところを触ってしまって何度も修正しました。
土台、とても大事です(笑)
この家は、娘(陶芸を習ってます)に彫りの細工を任せたら、丸太にレンガ屋根の小屋みたいになりました。
この状態で、1日乾かしました。
このあと、土台があるものは外して底にモルタルを塗り、また乾かします。
作成、着色編は次のまとめに続きます。