春は野鳥の住みかを、夏は日陰を、秋は黄金の紅葉を、冬は太陽の光を提供してくれた、前庭の大木メイプルツリー。お別れの時を迎えました。
22年前この家を購入したひとつの理由が、大きな木があることでした。樹齢80年を超え、風雪雨にさらされ、ここ数年少しづつあっちの枝が折れ、こっちの枝が折れと弱ってきている様子でした。
もともと左の木は、曲がりくねって成長していました。ここは風が強く当たる場所なのです。
初夏の出来事
今年、大きな枝が強風で折れたものの、幸い被害はありませんでした。これを警鐘として、伐採を決意しました。
この時はダーリンと2人で片付けました。
この日から木を切るか、剪定して保存するのか何度も話し合いました。業者さんに査定してもらった結果、剪定しても、嵐が来たら倒木しない保証はできないと言われました。
いよいよ伐採開始
1日目。
何週間も待たされ、やっとボブさんとスティーブさんが来ました。2人は何度か常緑木の伐採や剪定をお願いしています。
木こりのスティーブさんが見えますか?
彼はリフトを使わずロープとハーネスで木に登って枝を切ります。昔気質の職人さん。仕事が丁寧でまるでアーティスト。でも怖くてじっとみていられません。私は近くにいて、気が散ったら危ないだろうし…と遠くから時々チェック入れてました。
天気は悲しいくらいの快晴。
スティーブさん❗️気をつけて‼️
1日目が終わりました。
2日目
家の後ろから見たところ
枝のダメージ度が分かります。大きな穴が空いていました。
幹のダメージは上から下まで続いています。
枝の痛み具合が樹皮からも分ります。ねじれています。
室内から見守るサスケ隊長
2日目が終わります。
中1日置いて3日目です。
土手に大きな木の枝を落としていき、重機で引っ張ります。土手のお花たちが壊滅状態です。
ドスンとかなり大きな音と共に倒れました。
もっと時間がかかるのかと思っていましたが、案外呆気なく…
かなりの重量です。
ぱあんと日当たりがよくなりました。
切った後の切り株はお花みたいでした。
不明瞭な部分もありますが、ざっと数えたところ樹齢92歳程のようです。
思い出
春
22年前の秋10本のスズランを友人リンダに貰って植えたのが最初です。一面に広がりました。
春
土手のスズラン。見事に一面のスズランで香りもいいです。大きな木陰なので、他の植物はあまり育ちませんでした。
夏
ねじれたまま大きくなったメイプルツリー
秋
一面黄金色になります。
秋
サスケも大好きな季節。
冬
昨年大雪が降りました。枝にかかった重みは相当だったと思います。
冬
電線があるのでいつもヒヤヒヤでした。
冬
どか雪
そして
サスケもいつも見てきた木がなくなり、不思議そうでしたが、すぐにどっしりと立ち、まるでエネルギーを吸収しているかのようです。
いつかここがまた野鳥の楽園になるように、日当たりが良くなるので、お花がたくさん咲く一角にできればいいな、と思っています。昨日、6本の低木の苗を植えました。無事に育ちますように。
「メイプルツリーさん、もう一本残ったツリーがまだまだ頑張りますよ。
今まで私たちを見守ってくれてありがとうございました。」
長い緑のまとめになりました。見ていただいてありがとうございました。