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ブラシノキ(別名:キンポウジュ、ハナマキ)は原産地のオーストラリアをはじめ、ニューカレドニアやニュージーランドに広く分布している常緑樹です。明るい太陽が大好きで、屋外に植えっぱなしでも元気に育つブラシノキ。日本へは明治時代中期に紹介されて以来、庭木やシンボルツリーとして植栽されるようになりました。そんなブラシノキの育て方を見ていきましょう。
ブラシノキは暑さや乾燥に強く、日当たりと水はけのよい屋外の環境を好みます。
ブラシノキwp定植してからしばらくの間は、地面が乾いたらしっかり与えてください。2年以上たった成木には、特に水やりの心配はいりません。
ブラシノキを地植えしている場合は、2月ごろ寒肥として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えの場合は、3月に化成肥料を株元に追肥してください。
ただし、肥料の与えすぎは逆に花付きが悪くなってしまうので、量は控えめで大丈夫です。
ブラシノキは、水はけがよければ、特に土質は選びません。
鉢植えの場合は、赤玉中粒土:腐葉土を2:1の比率で配合したものを用います。地植えの場合は、植え付けの前に腐葉土をよく梳きこんでおきます。
ブラシノキの植え付け・植え替えともに、適期は4月中旬から9月の間です。地植え、鉢植えともに、植え穴または鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施しておきます。
ブラシノキの増やし方は、「種まき」か「挿し木」が一般的です。
ブラシノキの花後は、しばらくすると枝に種がずらっと現れます。この中に種があって、1年後に熟しますが、樹上で1~3年たったタネを採取し4月中旬にまきます。開花まで最低でも3年はかかります。
6月から7月にその年に伸びた新しい枝を使い、10㎝程度に切り取って挿し穂にします。挿し木用土に挿して、明るい日陰で水切れしないよう管理しましょう。発根したら定植します。
ブラシノキを育てるうえで注意すべき病気や害虫は、特にありません。
ブラシノキは、春から伸びた新梢の先に開花するので、3月上旬に剪定を行います。自然に樹形が整うので、毎年必要なわけではなく、樹形が乱れたら行いましょう。
花姿がビンを洗うためのブラシそっくりのために、英名でボトルブラッシュとも呼ばれています。ブラシノキには、低木から高木の常緑性花木で30種以上の品種があります。
和名「金宝樹」に代表されるハナマキには、ほかにもいくつかの園芸品種が流通しています。
ブラシノキは、その名の通り、ブラシのような形の花を咲かせることに最大の特徴があります。
花色は赤のほか、ピンク、白などがあります。5月~6月の開花時期になると、長い主軸に花柄(かへい)のない花を多数つけて、茎の先端に小さな花をつけます。茎の先からも枝が伸びます。花は開花後まもなく落ちてしまいます。
赤いブラシのように見えるのは、実から長く突出した雄しべで、「花糸」と呼ばれるものです。花弁が落ちたあとも美しく色づいた雄しべは長く残ります。
ブラシノキの花言葉は、「はかない恋」「恋の火」「恋の炎」などの意味があります。
原産地のオーストラリアでは、ブラシノキが咲く夏場には乾燥による山火事が多く発生します。その時に果実が裂けて中の種子が風によって飛散することで子孫を増やしていくのだそうです。花は開花後すぐに落ちてしまい地面には真っ赤に染まります。そのようなことが「はかなく燃える恋の火炎」を連想させるのかもしれませんね。
いかがでしたか。もしあたなが日当たりのよい庭をお持ちでしたら、ぜひ手間いらずのブラシノキを育ててみてくださいね。また、鉢植えでも栽培できるので、ぜひ挑戦してみてください。
※トップ画像は**ya**さん@GreenSnap
GreenSnap編集部