ビルベルギアを群生で入手したので、この機会に植え方をメモを兼ねて投稿します。
タイトルにある「育成のあるカタチ」に関しては、ビルベルギアの購入と育成について、日頃からビルベルギアを育成しながら考えていることを最後のほうにまとめました。ちょっと物議をかもすかも知れませんが「あるカタチ」ということで読んでいただけたらと思います。
Billbergia 'Muriel Waterman'
今回ビルベルギア ムリエルウォーターマンを群生で入手出来ました!
見た目通りあまり派手ではないので人気がないのか流通量が多くない印象ですが、あのダースベイダーのおじいさんにあたる交配種で、ダースベイダーのバンドはこの種から受け継いでいるのではないかと思ってしまうぐらいカッコいい種です。
ただ今回入手したこの株の親株は全くバンドが見られず、スポットが無数に出ていてちょっと面白いです!が、複数の大きな子株にはこの種の特長がよく出ていて将来が楽しみです!
標本株は素晴らしいです!もし興味があればBSIやFCBSのサイトで検索して見てみてください!
ご覧の通り、親株はかなりクタクタです。もしかすると今回出ている子株を育て上げたら引退かも知れません😖
この群生株は計4株で、親株、子株が2株、さらに吹いたばかりの子株が1株出ています。
この群生株を購入するにあたり、僕が1番重視したのは、株元にちょこんといる、まさにこの小さな子株です!
この子株を育て上げたくてお迎えしました(^.^
今回はこの子株を理想的な株に育つように植えたいと思います!
まず株元をチェックします。
地下茎を見ると、この株は複数代に渡ってクローンで株分けされてきた株であることがわかります。切り株のようになっているのは、カットされた跡です。キレイにカットされ腐敗の様子もなく大切にされていたように思います(^.^
この株は抜き苗で送られてきましたが、ビルベルギアは発根に苦労しないので根や株元が剥き出しで送られる事が多いですね。送料を節約出来ますし、海外から輸入した場合は根をカットした状態で送られて来ます。
根を見てみると、こんな感じで心許ない感じですが、成長にあまり根が重要でないと言われているので、こんな感じでいいと思います(^.^
比較的白っぽい(茶色ですね)根がわかりますでしょうか?
これは1番小さな子株の元に出ている若い根です!まさに予想通り(^.^
これだけ出ていれば、すぐにでも動き出し成長も早いです!
本当はクタクタの親株は切り離して育てたいところですが、一緒の方が圧倒的に早く成長するので、他の子株同様に来年の春まではこのまま群生で育成しようと思います。
ちょっと地下茎が長いので、遠慮なくカットします。でも本当はなるべく残した方が次の子株が出やすいので、少し遠慮して5センチぐらいは残します(^.^
念の為、切り口は消毒してます。
ちなみにこのカットした残りの地下茎、また植えて見ました🤣 ま、出ないな(^.^)
ちなみにウチの植込み材はこんな感じ。
・ベラポンS
・水苔
・硬質鹿沼土
・小日向土
水苔以外をざっくりと混ぜてギュウギュウに詰め込むだけ(^.^ ちなみに素焼きだろうとプラ鉢だろうと同じです!
購入時に今までのオーナーさんに今までの管理方法を伺いますが、腐葉土やピートモスなど重くなる培養土を使用していたら使う事がありますが、それは株の状態で変えています。
根や株元を水苔でキツめに巻いておきます。水苔が無ければやらないこともありますが、群生株の場合は株が固定しやすいので最低限の量で。
とりあえず詰め込むだけ詰め込んで終了(^.^
少しぐらいグラグラしてても根が張れば、しっかりします(^.^
それと少しぐらい曲がったりしてても気にしません。親株は子株の成長に合わせて傾いてきますし、根が張った時に収まりが悪ければ、また直せるし(^.^
今回は小さな子株に合わせたのでちょっと浅めに植えました。
限度がありますが、浅めの方が陽が満遍なく当たり株元がしっかりするような気がします(^.^
出来上がりはこんな感じ。まぁまぁの出来です(^.^
さて今回何故1番小さな子株に注目したかですが、それはなるべく小さな子株から育てる事でその品種の特長を最大限に出したいからです。
まだビルベルギアを育て始めて日が浅い僕ですが、一年を通じて育てて分かったことの1つに、ビルベルギアを一から育てる事の楽しさがあります!
完成品を購入しそれを維持するのもビルベルギアを手元におく楽しみのひとつですが、自分なりに育成するのも面白いです。
全ての葉が自分の環境から出て、素晴らしい株姿になった時の嬉しさはちょっと異常です🤣
ですから、親株がポヤポヤのクタクタでも子株を出せる状態なら何の問題もありません。
ビルベルギアは株の成長もサイクルも早い植物だと思います。だから株の更新によって作り直しが可能でトライアンドエラーが容易です!
本当に株姿がいいのは、子株が育って数年(管理が良ければ7〜8年以上の場合も)です。子株は約1年で成株になり、開花し、そこからは次の世代の株を育て上げるために力を使います。
ただビルベルギアはなかなか流通に乗らないので入手困難で、なおかつ比較的高価です!
正直言うと、僕はホームセンターやちょっと小洒落た園芸店で販売している株には全く興味が湧きません(^.^ 高いくせに管理も悪く維持も出来ていません。これはチランジアを積極的に購入していた時期からそう感じていました。
ただし!今は素晴らしい株を販売したり展示している園芸店も多くなっているようなので、そういうお店や人に早く出会いたいです😀
今はビルベルギアを育てている方とのトレードやオークションで入手します。時々植物園の放出株や趣味家の方からも購入します。
誤解して欲しくないのは、ビルベルギアを販売する販売店やホームセンター、ウェブショップを非難している訳ではありません(^.^ 流通も情報もないのですからしょうがないし、ビルベルギアや他のタンクブロメリアで商売ベースがしっかりするなんて難しいと感じます(^.^ あ、そこで購入している方も同様です。そこで購入することを否定しません。僕には手が出なかったり縁がなかっただけです😖
ま、こういう楽しみ方もあるんだなぁと、思っていただけたらと思います(^.^
だからこういうSNSで交流出来て、情報も株もやり取りできるのは貴重で素晴らしいですね〜!
今回も長くてすいません🙇