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【初心者必読】観葉植物の育て方!基本のお手入れ方法や置き場所は?

室内のインテリアとして人気の観葉植物ですが、置き場所や水やり加減がわからず困っている方も多いはず。ここでは、基本的な観葉植物の育て方に加えて、元気がないときや室内の日当たりが悪いときの対処法などをご紹介していきます。また、パキラやモンステラなどの人気種類別にも育て方ポイントをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

観葉植物の育て方は、生育期と休眠期がポイント!

観葉植物の育て方で大切なのは、生育サイクルに合わせたお手入れをすることです。

観葉植物は通年ゆっくり成長していくというイメージがあるかもしれませんが、実際には勢いよく成長する「生育期」と、成長が緩やかになる「休眠期」の2つを繰り返すサイクルで成長しています。

生育期にはたくさんの水や肥料を必要としますが、休眠期は反対にほとんど水や肥料を必要としません。そのため、季節によって育て方を変える必要があるのです。

では実際にいつが生育期・休眠期なのかというと、ほとんどの観葉植物は4〜9月が生育期10〜3月が休眠期にあたります。(栽培場所の気温にもよります)

まずは育てる前に生育サイクルを確認して、季節に合わせてお手入れを変えるということを念頭においておきましょう!

観葉植物の基本の育て方・お手入れ

観葉植物の育て方は、次の5つのお手入れを基本にしておきましょう。

  1. 水やり
  2. 日当たり
  3. 置き場所
  4. 肥料
  5. 植え替え

それではこの5つの基本のお手入れ方法について、詳しくご紹介していきます。

① 水やり

観葉植物の水やりの基本は、「土が乾いたら、底皿からあふれるまでたっぷりと与える」のがポイントです。

勘違いされやすいですが植物は乾燥状態にすることも大切です。乾湿のメリハリをもって水やりをすることで、土の中の空気が循環し、根から水分と酸素、栄養を吸い上げることができるようになります。つまり、水やりのしすぎは根腐れを引き起こすので注意が必要なのです。

また、それぞれの植物の性質をよく知った上で、土の湿り具合を調整しながら水やりすることも大切です。というのも、植物によっては乾燥気味に育てたほうがよいものもあれば、湿り気を好むものもあるからです。

初心者の方はいつ土が渇いたのか、いつ水やりするべきなのか迷いがちになりますが、そういうときは水分計を利用するといいです。土に挿すだけでメーターが水やりのタイミングを教えてくれますよ。

② 日当たり

観葉植物はできるだけ午前中の日が当たる場所で、日当たりを調整しながら育てるのが理想的です。

ただし、どれくらいの日当たりが必要なのかは、観葉植物の性質によって異なります。それぞれの観葉植物に合った場所を選んで、日当たりの良い場所に置きましょう。

③ 置き場所

観葉植物はもともと熱帯地域や亜熱帯地域に自生するものが多いため、日本で育てると冬に気温が下がりすぎてしまいます。そのため、冬越しの際の部屋の温度管理が大切になります。

冬は暖房を切った部屋や夜間の窓際などはどうしても冷えてしまいます。日当たりも考慮しながら、日中は窓際、夜間はできるだけ暖かい場所に移動させるなど、置き場所を調整しましょう。

④ 肥料

観葉植物は土と水だけではなかなか大きく、元気には育ちません。とくに鉢植えで育てている場合は、栄養分が水とともに流れ出てしまうので、定期的に肥料を与えることが大切です。

種類によっても異なりますが、基本的には5〜9月の生育期の間にのみ与えます。おすすめの肥料は粒状緩効性肥料、もしくは液体肥料です。

  • 粒状緩効性肥料:生育期間中1〜2ヶ月に1回、規定量を土の上にまきましょう。
  • 液体肥料:生育期間中7〜10日に1回、規定量に水で希釈してまきましょう。

花が咲くような時期や果樹の場合は、開花時期に粒状・液体肥料を併用して与えるのもおすすめです。ただし、肥料の与えすぎは逆に弱らせてしまう可能性があるので、少なめから様子を見て与えるといいでしょう。

⑤ 植え替え

観葉植物はだいたい1〜2年に1回、5〜9月の間に植え替えする必要があります。

鉢植えで育てている観葉植物は、大きくなると根が鉢いっぱいになり根詰まりを起こしてしまいます。また団粒構造と呼ばれる土の最適な状態が劣化したり、土の養分が流れ出てしまうため、定期的に植え替えが必要なのです。

また、植え替えするときは、新しい観葉植物用の土を使うことも大切です。市販の培養土を入手するか、赤玉土6:腐葉土4の割合など好みにブレンドして、元肥となる緩効性肥料をまぜて植え替えしましょう。

観葉植物を買ったらまずするべきこと

すぐに日当たりのいい場所に置くのはNG!

観葉植物を買ったりもらったりして入手したら、まずは明るい日陰ほどの場所に置いておきましょう。

観葉植物はもともとあった場所から急激に環境が変わると弱ることがあります。そのため、段ボールにいれられて輸送されてきた観葉植物をいきなり日当たりのいい場所に置くと、日光を光合成しきれずに葉焼けしてしまったり、葉を落とすことがあるのです。

まずは1週間ほど明るい日陰に置いて、徐々に環境に慣らしてから本来置きたい場所に置いてあげるといいですよ。

ポットのままなら植え替えて!

お店に並ぶ観葉植物には、ペラペラのやわらかいポットに入った苗か、鉢にそのまま植えてある株かの大きく2通りがあります。

鉢に植えてあるのであれば1〜2年はそのまま育てられますが、ポットに植えられた苗の場合は、購入した年の生育期間中に植え替えをしましょう。冬に購入した場合は翌春まで待って植え替えるといいですよ。

ポットのまま育てると通気性が悪かったり、土が少なく根が伸びるスペースもないので、枯れてしまうことがあります。

観葉植物の育て方が悪いと起こる葉っぱのトラブル

観葉植物に元気がない場合、育て方に何らかの原因があります。どのような症状なのかよく観察し、その原因に応じて対処していきましょう。

葉が枯れ始めている場合

葉が枯れ始めている場合の原因は一つではありません。主に、次のような原因が考えられます。

  • 日当たりが悪く日光不足になっている
  • 水やりが少なく水不足になっている
  • 鉢の中で根詰まりし根腐れを起こしている
  • 葉焼けしてしまった
  • 室内が乾燥している
  • 病害虫が発生している

日当たりが悪いのであれば日当たりの良い場所に移動させ、水やりが足りないのであれば水を与えます。根詰まりしているのであれば植え替えるなど、それぞれの症状に合わせて適切に対処しましょう。

葉が黄色くなっている場合

葉が黄色くなっている場合の原因として考えられるのは、日当たりが悪く日光不足になっているケースです。また、水やりをしすぎた場合にも黄色くなることがあります。

鉢を日当たりの良い場所に移動させたり、水を控えるなど、原因に応じて対処してください。

葉がしおれてきている場合

観葉植物の葉がしおれている場合の原因は、鉢土を観察するとわかります。土が乾いているようなら水が不足しているということですので、たっぷりと水やりをしましょう。

もし、土が乾いていないのに葉がしおれてきているのであれば、根にトラブルが起きていると考えられます。そういうときは、土の表面が乾くまで水やりをやめてみて、しばらく様子をみます。

ほかにも、日当たりが良すぎて鉢が熱くなってしまった場合や、肥料をあげすぎてしまった場合にもしおれることがあります。

観葉植物の害虫と病気の対策方法

観葉植物は室内で育てるからといって、害虫や病気にかからないというわけではありません。正しい予防方法や育て方で管理していないと、あっというまに害虫や病気が発生して、見た目が悪くなったり、最悪の場合枯れてしまうこともあるので気をつけましょう。

観葉植物を害虫や病気から守るには、「日当たり・蒸れ・乾燥」に注意することが大切です。具体的には次のような育て方を心がけると、被害が防げたり軽減するでしょう。

  • 植物の性質に合わせて、適切な日当たりの場所で育てる。
  • 正しい水やりをして、過度に乾燥したり過湿状態になるのを防ぐ。
  • 剪定を定期的に行い、株の風通しをよくする。

また、発生してしまった場合は被害部分を取り除いて薬剤を散布したり、害虫であれば鉢ごと水に沈めるなどをして駆除するようにしましょう。

害虫や病気は葉っぱの裏側などにも発生します。日々観察して様子のおかしなところはないか、害虫がいないかなどをチェックしましょう。

観葉植物に発生しやすい害虫

  • ハダニ:1mm以下で見つけにくく、葉裏にひそんで吸汁します。
  • カイガラムシ:白いかさぶたのように植物にわき、吸汁します。
  • アブラムシ:新芽や若葉を食害します。

観葉植物に発生しやすい病気

  • うどんこ病:粉をかぶったように葉に白いカビが生えます。
  • 炭そ病:褐色の斑点が葉に現れ広がっていきます。
  • 根腐れ:葉が落ちたり退色します。幹がブニブニと柔らかくなります。

サイズ別!観葉植物の育て方のポイント

観葉植物を育てるときは、植物の大きさによって育て方を少し変えてあげるとよりよく成長します。

ここからは、大中小の3つの大きさに分けて、サイズ別で観葉植物の育て方のポイントをご紹介します。

大きいの観葉植物の育て方

大型の観葉植物は、床置きして飾るのに最適です。リビングなどの明るくて広いスペースに、邪魔にならないよう快適に置いてお楽しみください。その際には、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。

鉢が大きい分、鉢土は乾きにくいです。表土が乾いも内部の鉢土が乾いているとは限らないので、水分計などをつかって確かめましょう。また、水やりの際に葉水もしておくと、乾燥や害虫を防ぐことができます。

また、虫がついたり異臭がしないよう、肥料にはマグアンプKなどを使うとよいでしょう。

人気の大きい観葉植物

植物名 特徴とお手入れのコツ
パキラ 幹はまっすぐに伸び、先端から葉を伸ばします。耐陰性はあるものの、強い日射しを好みます。日当たりのよい場所に置いて、水やりは控えめに育ててください。
モンステラ つる性または半つる性の植物で、大きく切れ込みの入った葉が特徴的です。日なたや半日陰に置き、夏はレースのカーテン越しに日が当たるようにしましょう。
アレカヤシ 黄緑色をした羽状の葉っぱが優雅です。レースのカーテン越しの日光が当たる場所に置いて、鉢土の表面が乾いたら水やりをし、葉水もこまめにしましょう。
ウンベラータ ハート型の大きな葉っぱが特徴的です。できるだけ日当たりの良い場所に置く方が葉色がよく丈夫な株に育ちます。とくに乾燥を好むので水やりは控えめにします。
ユッカ・エレファンティペス 生育旺盛で次から次へと新芽を出し、丈夫で育てやすいのが特徴的です。耐陰性はあまりないので、日当たりのよい場所に置いて下さい。
ドラセナ 「幸福の木」とも呼ばれ、多くの園芸品種があり、葉色のバリエーションも豊富です。夏の直射日光は避けたいですが、基本的には日当たりの良い場所を好みます。

中型の観葉植物の育て方

中型の観葉植物は、出窓などのスペースに飾るのに向いています。窓際に飾る際には、レースのカーテンなどを上手に利用し、植物の性質に合わせて日の光を調整しましょう。

鉢土が乾いていれば水やりをし、霧吹きで葉水を与えることも忘れないようにしてください。

人気の中型サイズの観葉植物

植物名 特徴とお手入れのコツ
アジアンタム 小さくて繊細な美しさを持つシダの仲間で、明るい日陰を好みます。葉が薄く葉焼けしやすいので、必ずレースのカーテン越しに置きましょう。乾燥に弱いので水切れにも注意してください。
スパティフィラム 明るい緑色の葉×白い花という清楚な美しさが魅力です。夏場はレースのカーテン越しで管理します。湿潤を好むので水切れには注意してください。
コルジリネ カラフルな色合いの美しい葉が特徴的です。乾燥にかなり強いので水やりは控えめにして、日当たりのいい場所におきましょう。
カラテア 矢羽のような葉模様と金属のような独特のツヤがある葉が魅力です。直射日光で葉焼けしないよう、レースカーテン越しに置くようにしましょう。葉水をするとツヤがよくなります。
アスプレニウム 波打つような幅広の葉が特徴的な植物です。耐陰性が高く日陰にも置けます。湿潤を好むのでとくに夏場の水切れには注意が必要です。

小さいの観葉植物の育て方

テーブルなどに気軽に置いて楽しめるのが小型観葉植物の魅力です。そのため、日当たりの悪い場所に置くことになりがちなので、ある程度耐陰性のある観葉植物を選ぶことをおすすめします。

鉢が小さいと土も比較的速く乾くので水やりの回数が増えますが、それにともなって肥料(栄養)も水に流れやすくなります。

もちろん株自体が小さいのでそこまで水分や栄養を必要としませんが、とくに肥料に関してはコントロールしやすい液肥で与えるのがおすすめです。

人気の小さい観葉植物

植物名 特徴とお手入れのコツ
アイビー 「ヘデラ」とも呼ばれ、濃い緑色の切れ込んだ葉っぱが特徴的です。日当たりの良い場所を好み、夏でも直射日光の当たる場所に置きます。乾燥には強いので水やりは控えめがベストです。
シュガーバイン てのひら状の葉が特徴的です。半日陰に置いて、生育期には鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、冬は乾燥気味に育てます。
ハートカズラ ハート形の多肉質な葉が特徴的で、つる状に伸びるため、日当たりがいい高いところに置いて垂らすように飾るのがおすすめです。水やりはかなり控えめにして育てます。
ペペロミア 葉の柄や形の種類が豊富でインテリア性が高い植物です。多肉質な葉をもつ種類が多く、その場合はかなり水やりは控えめにして、日当たりのいい場所で育てましょう。

観葉植物の育て方・お手入れのコツを抑えよう!

ここでは、観葉植物の育て方についてご紹介しました。

大きさ別に育て方をご紹介するとともに、観葉植物に元気がない場合の原因や対処法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。ポイントをおさえて観葉植物を育てれば、きっと元気に育つでしょう。

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