ブロメリアのビルベルギア属の各品種は素晴らしい葉の色と柄が特長的ですが、それを形成する上で主に必要なのは適度な日射です。
多肉やチランジア、蘭やシダ、観葉植物なども同様だと思いますが、日射量が少なすぎると退色し鮮やかな緑色の葉になり、多過ぎると葉焼けしキレイな葉が、または株自体が台無しになります(^.^
で、GS内でも時々葉焼けを見かけますが、意外とビルベルギアなどタンクブロメリアの葉焼けは見かけません(ビルベルギアのオーナー自体少ないのもある)。ま、失敗したら皆さんに公表するのも嫌になりますけどね(^.^
ということで葉焼けギャラリーと、葉焼けを防ぐ方法を僕なりにメモしてまとめたいと思います😀
長いのが苦手な人は最後の写真のキャプションだけでわかるように方法が書いてあります。
まずは葉焼けのない葉を。
これは色はもう一つですが、ビルベルギアの特長である、バンド(白い横線、ちなみにこれはトリコーム)とスポット(斑点)が出ています。
全てのビルベルギアの品種にあるわけではありませんが、代表的な柄ですね。 ま、キレイです(^.^
これもバンドこそありませんが、キレイにスポットを出しています。
これも同様ですがスポットが集中して白抜けしてますね。好みの分かれるところです。
これも同様です。
もう少し当てれば、上の方まで様々な色のスポットが出る品種です。
さて、ここからが葉焼けギャラリー(^.^
真ん中の葉がこんがりと焼けました。ちょっと珍しいパターンかも。人によっては良い色に焼けた!というかも知れませんが、パッサパサのカリカリです(^.^ もうダメ🙅♂️
よくある葉焼けの状態です。
深い赤紫の葉が黄色くなるまで焼けました😖
ホントはここまでになるまでに気が付かなきゃいけないです。これもだめ。
これも一つ前の葉焼けの前触れ。
葉焼けの兆候と言ってもいいかも。
何の説明もいらないアウトな状態です!
これはかなりクタクタな株なので、葉焼け以前の問題ですが、注目して欲しいのは各スポット。
スポットの中心に黒や茶系のシミが見えると思いますが、実はこれが葉焼けの始まり。
なので、スポットのある品種はスポットを見れば葉焼けになるタイミングがわかります。少しでもこんなシミを見つけたら遮光です!この状態から晴天が2、3日続けば取り返しのつかない葉焼けになります。
キレイなピンクの葉に、白や濃淡のあるピンク色、赤や紫などキレイなスポットが特長のハレルヤもこうなったらおしまいですね(^.^
でも葉焼けで美観が損なわれたビルベルギアに価値がないか?
そんなことはありません。子株を出してもらいマザープランツとして次世代のための株となってもらいます。子株を1から育て立派な株としてまた1から作ればいいのです(^.^
どうせ子株が出ればそれをキレイに育てるためには親株は犠牲になります。子株のうちからキレイに育てるためには、充分な日射量が必要です。そしてその時親株は葉焼けはもちろん株自体が弱りクタクタです。そんな時期が早く来た!と考え直します、僕は(^.^
このハレルヤ、たしかオークションで¥700だったはず。送料込みでも¥1000ぐらい。それは葉焼け気味でボロボロの状態だったからです、たぶん(^.^ 運も良かったと思いますが、この株は昨年夏にうちに来て以来、3株の子株を出して2株外し、今もチビ株を株元に持っています。
ビルベルギアは株の更新が早いので、こういうスタンスでビルベルギアを育てて楽しむのは有りだと思います😀
では、葉焼けをしない方法を。
いくつかありますが、代表的なものは遮光をする事です。これ以外はないかも(^.^
20〜30%ほどの遮光が適しています。部屋の中で栽培する場合はレースのカーテン越しで。
これは間違いがありませんが、なかなか時間がかかり品種によっては色柄が出ないこともあります😖
次はウチでやっている方法。
先に書きますが、一年がかりの方法です(^.^
ただ屋外管理で直射日光にあてる。ただし風を確実に当てます。少しでも動いていればいいです。
そして適度な水やり。風通しが良い所で管理するので筒内の水はすぐになくなります。逆に言えば、1〜2日でなくなるほどしか入れないようにします(これは形を作るのにも必要)。ウチは毎日やるように心掛けています。
そしてこの管理が出来るのは、一年中休ませることなく、充分に日に当てるからです!実はこれがこのまとめのキモ(^.^
春から秋は直射か少しの遮光、冬の間は窓際でずっと陽に当てて日光に強い株にします。冬場の日光は葉焼けするほど強くないです。これが出来ると、ちょっとやそっとでは焼けない強い株が出来ます。ぜひお試しアレ(^.^
(ウチは栃木県宇都宮市です。期間に関してはそれを考慮してください!)
写真の株はビルベルギア テキーラサンセット。実践の様子です。
時期は11月初旬。群生を崩し5鉢に分けました(これもオークションで¥1000だった)ずっとこの場所で午前は直射、午後は明るい日陰。
日照が少ないと感じたら日光を求めて場所も移動します。これは2月末。ちょっと徒長気味ですがよく育ってます。色は変わってない様子。
ここで育成用のライトなんかを使えば徒長を防ぎ、色柄が出たかも知れませんが、育成用のライト、僕は苦手でした(^.^
雨に濡れていますが少し色付いてますかね。
5月初旬。もう外管理に入ってます。
そして7月下旬の様子。
ずっと遮光なしでこんなに色が出てくれて、心配するような葉焼けの兆候はありません。
強い株に育てるためにずっと日に晒したのが良かったんでしょうね。
ホントはスポットが欲しい所でしたが、それはこれからですかね(^.^
しかしよく増えました!
とにかく
・株の温度が上がりすぎないように風に当てる。
・直射日光、だめなら遮光。
・一年中陽に当て続ける。
これが葉焼けしない方法です。
あー、これだけ書けばまとめなくても良かったですね(^.^
でも理由や説明があった方がわかりやすいと思います😀!