warning
error
success
information
モリムラマンネングサは育て方がとても簡単な上に、増殖するのも早いので、庭のグランドカバー用の多肉植物として有名です。今回はそんなモリムラマンネングサの育て方をご紹介します。
モリムラマンネングサは日当たりのよい場所を好みますが、ある程度の環境の変化には強い植物なので、少々日光がなくても平気です。
モリムラマンネングサを日陰で管理すると、繁殖の勢いが日なたよりも弱くなり、株が細くなったりグリーンカバー全体がスカスカになる場合があります。ただし、日陰に置くとすぐに枯れるということはありませんのでご安心ください。
また、モリムラマンネングサは気温の変化には強いものの、過湿には弱いので、時期や気候に関わらず、風通しの悪い場所には置いておかないようにしましょう。風通しの悪い場所に置いておくと、カビが生えやすくなり、根腐りの原因となります。
春は植えつけの時期ですが、植えてから4日から1週間ほどは、株と土が馴染んでいないので、水やりを控えるようにしましょう。1周間目以降に土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
夏場は断水をさせないといけないので、モリムラマンネングサへは水をあげないようにしましょう。与えても月に3日、土がわずかに湿る程度で構いません。よほど乾燥していれば水を与えないといけませんが、過度にあげると湿気で根を傷めてしまいます。
受け皿の水を放置したりするのも、根腐れの原因の一つになるので気をつけましょう。
秋に水をたっぷりと水を与えておけば、冬場は月に一度、土がさらりと湿る程度で構いません。水をあげ過ぎると、夏と同様に、根腐れの原因となってしまいます。
モリムラマンネングサは葉や茎など、株の中に栄養分を貯め込む性質があるため、肥料がなくても十分に育つ植物です。
もし肥料を与える場合は、春から秋頃に元肥として、ゆっくりと効くタイプの液体肥料を与えましょう。しかし、無理に液体肥料などをあげてしまうと浸透圧等で株が枯れてしまいます。
モリムラマンネングサは多湿を嫌う植物ですので、あまり育たないなという場合は風通しのよい場所などに生育環境を変えてみるとよいでしょう。
モリムラマンネングサは湿気に弱いので、水はけの良い土を選ぶようにしましょう。水はけが良ければ、モリムラマンネングサはさほど土質を選びません。
さらに害虫対策の一つとして、最初に植えつけをする際に用土にコーヒー殻などをまいておくと、カフェインの嫌いなナメクジなどを寄せつけない効果があるのでおすすめです。
モリムラマンネングサの植え付け時期は、春頃または秋頃が適期です。植え付けをする際は、底に穴の空いている鉢であれば、どんなものでも構いません。
植え付け手順としては、まず鉢の底に植物用ネットを敷いて、その上に園芸用の軽石を詰めて水を流れやすくします。鉢の半分から少し上くらいまで土を入れたら、中心に苗を植えます。鉢との隙間を補うように土をかぶせたら、植えつけの完了です。
植え付けてから一週間ほどは、根が馴染んでいないので、水やりなどもしなくて構いません。
モリムラマンネングサは繁殖力が非常に強く、根をどんどんと伸ばし合って絡み合い、養分の伝達が上手くいかなくなることがあります。なので、鉢が根でいっぱいなったら、植え替えどきです。
モリムラマンネングサは、1年から2年おきに植え替えをすることが重要です。植え替え時期は、植え付けと同じく春または秋頃が適期です。
モリムラマンネングサは「葉挿し」や「株分け」で繁殖をさせます。
特に葉挿しはモリムラマンネングサの葉を一つ摘み取って、土に寝かせておくだけで、また新しい株が生えてくるのですぐにできておすすめです。
葉挿しの注意点は、モリムラマンネングサの葉を土に差し込むようにして植えつけないことです。あくまで寝かせるように置いておきましょう。水を与えると、そこから水分が入って発育を阻害する可能性があるので、芽挿しをしているときは水を与えません。
芽が出てくるまでは外には出さず、日当たりのよい屋内で保管してあげましょう。芽が出てきたら、水をあげ始めて構いません。株分けは根を傷めないように株を抜き取ります。それから親株と子株を分けて離してください。それぞれ、発芽している苗が残るようにしましょう。
株分けの際は、伸びすぎている根や、腐っている根はハサミ等で取り除いておきましょう。株分けができたら、それぞれのポットや鉢に植えて戻していきます。
植えつけるとき同様、株分けをしたあとすぐは植物も弱っていたり、根が馴染んでいないことがあるので、1週間ほどは水やりを控えてあげるようにしましょう。
モリムラマンネングサは繁殖力が強いため、育ちすぎると、株同士の隙間がなくなってしまいます。そうなると風通しが悪くなり、アブラムシやカイガラムシ、ナメクジなどの湿気を好む害虫の温床となりやすいのです。
そのため、6月の梅雨時は特に注意が必要です。ナメクジは市販の駆除剤を置いておくか、塩をまいてみる弱らせて処理するなどして駆除をしましょう。アブラムシやカイガラムシは、見つけ次第ピンセットなどで駆除をするようにしましょう。
また、梅雨時は糸状菌とも呼ばれるカビが繁殖する「黒点病」にもかかりやすい時期です。
一度この病気にかかってしまったら、葉は再生しないので、残念ながらその葉は取り除くしかありません。糸状菌は雨水や昆虫の体から菌が移動することもありますので、糸状菌が次の葉を侵食しないうちに、黒点病に感染している葉をすべて取ってしまってください。
モリムラマンネングサは基本的にどんな環境下でも生長します。少々暑い場所や寒い場所でも、ぐんぐんと横ばいに伸びていきます。ただし、湿ったり湿気たりする環境は苦手なので、梅雨時は長時間降雨には当てないようにしましょう。
明るい日陰でも育ちますが、少し華奢に育ってしまうことがあるので、やはり日当たりのよい場所で管理するのが最適といえます。
モリムラマンネングサはセダムの仲間なので、セダム属の品種はほとんどがモリムラマンネングサの仲間です。メキシコマンネングサや、白雪ミセバヤなどが、園芸品種としては人気の種となります。
モリムラマンネングサの開花時期にあたる3月から5月の終わりにかけて、黄色い小さな花を咲かせます。
葉の部分同様にたくさん群生して咲くので、葉の部分の青と明るい黄色の花がよいコントラストになっており、見頃はとてもきれいです。
モリムラマンネングサを始めとする、セダムの仲間には「静寂」という花言葉があります。
今回はグリーンカバーとしてよく用いられるモリムラマンネングサについてご紹介しました。
モリムラマンネングサは、湿気や雨のないところでは横ばいに元気に育ちます。繁殖力が強いと処理が大変…というイメージがあるかもしれませんが、モリムラマンネングサは駆除が簡単なのも特徴の一つです。
湿気に弱いということで、梅雨時は多雨のダメージだけでなく、ナメクジなどの害虫や黒点病も発生しやすい時期ですので、特に注意しましょう。
GreenSnap編集部