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アロエベラは、アロエ科のアロエ属に分類されている多肉植物の総称である「アロエ」の中の1種です。健康ジュースとしても、薬効がよく知られていて人気があります。そんなアロエベラの育て方について次から詳しく見ていくことにしましょう。
アロエベラは日本で多く親しまれるキダチアロエと比べると、やや寒さに弱い性質があります。そのため、冬に霜が降りるような地域では屋外で冬を越すことはむずかしいといわれています。少なくとも、冬は屋内で管理した方が安心ですので、庭に植えてはいけないといわれているのかもしれません。
関東より南の地域でアロエベラを地植えしている場合は、もし気温が10℃以下になったら寒冷紗などを用いて、防寒対策を施しましょう。
アロエベラの栽培には、水はけが良い土が向いています。しかし酸性の土には弱い性質がある為、石灰を使って調節するようにして下さい。今では、排水性に優れているアロエ専用の用土も販売されていますのでそういうのを利用しても良いでしょう。
自分でつくりたい場合には、「腐葉土:2〜3:赤玉土7〜8」の割合で配合してつくった土を使うのがおすすめです。
アロエベラの生育の適温は、15〜25℃ほどです。
アロエベラは乾燥に強く、日光も好みますので、日当たりのいい場所で管理することが大切です。ただし、真夏の直射日光が強い日などは半日陰や屋内へと移動させましょう。
屋内で育てたい場合も、真夏の猛暑日以外はできる限り、屋外で日光浴はさせてあげましょう。
※きちんと発根をする前に直射日光に当ててしまうと、外側にある葉が細くなってしまったり、茶色くなって変色したりしやすいので植え付け直後の置き場所には要注意です。
アロエベラはもともと乾燥地帯原産の多肉植物であり、乾燥には強い性質を持っているため、水のやり過ぎは禁物です。水のやり過ぎは、根腐れの原因になるので注意して下さい。
アロエベラの葉は水分をゼリー状の部分で蓄える機能を持っているので、水の量が少なめであっても、少々水やりを忘れてしまっても、すぐに枯れてしまうということはありません。
夏の時期は土が完全に乾いてから水やりしましょう。日中に気温が上昇することにより、地中温度も上がって、根っこへのダメージが大きくなりやすいため、水は朝ではなく夕方〜夜に行うのがおすすめです。夕方〜夜にかけては、植物の根がよく吸水して、株全体に水分が行きわたります。
アロエベラの冬は夏より頻度を落とし、2周間〜1ヶ月に1回程度で水やりすれば大丈夫です。寒い冬場に水やりをし過ぎてしまうと、水分の多いアロエベラは、根っこが凍ってしまってダメになりやすいので注意が必要です。
アロエベラには肥料は必要ないといわれています。肥料をやり過ぎてしまうと、大きく生長はしますが間延びしたような感じになります。
ただし、アロエベラの葉が健康的な深緑色をしていおらず、葉が黄色くなっているような場合には、それは窒素の肥料が不足していると考えられるので、適度に肥料を与えます。
アロエベラには、堆肥や牛糞などの有機肥料が向いています。食用として育てる場合には、特に化学肥料は使わない方がいいでしょう。また化学肥料は、根を傷めてしまう可能性も高くなります。健康な葉を育てるには、見えない根っこ部分が重要となります。
また、植え替えをする際に、発酵済みの有機肥料を元肥として与えるてもいいでしょう。
アロエベラの生育期である5〜7月と9〜10月頃の前にあたる、4月と8月頃に有機肥料を追肥として施します。効果は約2周間程度とされています。その際、必ず根っこから離して、土の中に埋め込むようにして下さい。そして発酵が進みやすいように土を被せるようにします。
アロエベラは、種まきではなく、「子苗」か「挿し木苗」から育てる事が一般的です。
用意するものは、アロエベラの苗とプラスチック鉢、用土、軽石、肥料などです。
用土は、植え付けを行う前に均等に混ぜてから、水をやって手がべとつかない程度まで湿らせておきます。湿らせた用土に苗を植え付けるのがポイントです。鉢底には大きめの軽石を数cmの厚さにまで入れて水はけを良くしましょう。
アロエベラの植え替え時期は、春頃が適しています。植え付けてから1〜2年経過したアロエベラは、そのときよりも一回り大きいサイズの鉢の中へ丁寧に植え替えるようにします。
植え替え時の用土には、自作した混合土ではなく、市販で販売されている培養土(花・野菜用)を利用した方が、アリなどの卵の心配がないのでおすすめです。
アロエベラの増やし方は、「子株」が定番です。
アロエベラは、だいたい3年目の秋頃に根元部分から多くの子株が芽を出してきます。翌春までは親株と一緒にそのまま育てます。このとき湿気には注意しましょう。
翌春になったら、子株は小さめの鉢もしくは庭に植え替えるようにします。子株はサイズが10〜15cm程度に生長してから植え替えるようにしないと根が十分に生長しませんので注意して下さい。
アロエベラはとても丈夫なので特に病害虫の心配はありません。そのため、農薬の使用などは一切しなくて大丈夫です。
アロエベラの花は黄色で、花芽がいくつか分岐して単一の軸につきます。花芽の茎が伸びてきて、下の方から段々と開花をしますが、すぐに花びらは散ってしまいます。
日中の気温がだいたい10℃前後くらいになったら、アロエベラは室内へ移動させる方が良いでしょう。特に冬場などは、玄関先や窓際は想像以上に夜間は冷え込みますので、そういった場所に置く場合には、ダンボールなどを被せてあげて保温するのがおすすめです。
基本的にアロエベラは、季節によって室内や室外へと移動させる必要があるので、庭に地植えするよりも、プラスチック製の鉢やプランターなどの丈夫で軽いものに植えると楽で便利です。
今回は、アロエベラの育て方についてご紹介してきました。殺菌や消毒、火傷、美容効果など様々な薬効がある事でも知られているアロエベラ。ジュースも人気があります。ぜひこの記事を参考にして、ご自分で育てたアロエベラで、色々と楽しんでみてはいかがでしょうか?
アロエベラは丈夫ですので、ポイントを押さえれば初心者にも育てやすいのでおすすめです。
GreenSnap編集部