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ココヤシは、ココナッツの実をつけるヤシの木のことです。熱帯地域に自生するココヤシは10メートル以上に成長し、大きなものだと30メートルにもなる樹木です。
ココヤシが熱帯地域に自生するのは確かですが、落ちたヤシの実や、海から流れ着いたヤシの実が、その場に芽を出して自生するため、どこから流れ着いたのかはわからず、厳密に原産地がどこなのかはわかりません。
日本では、そんなココヤシは鉢植えで楽しみます。鉢から種子がむき出しになっている姿がユニークで、それがまたおしゃれにインテリアに馴染みます。次に、ココヤシの育て方についてご紹介したいと思います。
ココヤシはもともと熱帯エリアに自生しているため、暖かい気候を好みます。ココヤシを鉢植えで育てる場合は、室内のよく日の当たる場所で育て、15度以上をキープしましょう。
ただ、ココヤシは耐陰性がある方なので、気温さえあればそれほど日当たりがよくなくても大丈夫です。よく日に当てるとその分育ちますので、あまり大きくなっても困るという場合には、日に当てる時間を午前中のみにするなど、工夫をした方がよいでしょう。
ココヤシには土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。また、葉っぱへの葉水も忘れずに行いましょう。
ただし、秋ごろから冬に向けて気温が下がり始めたら、徐々に水やりを控えていってください。そして、冬場は乾燥気味に管理します。冬場は土が乾いても、数日間は水やりをしなくて大丈夫です。
ココヤシを育てるときは、2か月に1回ほど緩効性肥料を与えます。比較的肥料を好む植物なので、肥料切れになると葉色が悪くなります。
あまりココヤシを大きく育てたくない場合は、肥料切れにならない程度に、控えめに肥料を施すようにしましょう。
ココヤシは水はけのよい土を好みます。例えば、赤玉土6:腐葉土4の混合土などを使います。また、市販の観葉植物用の土を使っても大丈夫です。
ココヤシは根が張りにくい方なので、さほど植え替えを必要としません。ただし、根腐れしてしまった場合や、鉢を別のものに変えたい時などに植え替えをします。
ココヤシの植え替えや植え付けをする場合は、5月から8月頃に行うのが適しています。
ココヤシは通常、種から育てますが、日本で種まきから発芽させるのは気候的にとても難しいです。そのため、日本でココヤシを育てるときは、初夏の頃に出回る種から芽が出た状態のものを植え付けます。
ココヤシの枯れた葉っぱは、根元から切って取り除いてください。下葉が枯れてくるようなら根腐れしている可能性もありますので、幹からカットして根っこをチェックしてください。根腐れしているようなら植え替えをします。
また、ココヤシは1年を通してよく育ちますので、伸びすぎた葉っぱは剪定するようにしましょう。
次に、ココヤシにつきやすい害虫やかかりやすい病気をご紹介します。
ココヤシにつきやすい害虫は、カイガラムシやアブラムシ、それにハダニです。害虫を見つけたら殺虫剤を散布して駆除してください。
カイガラムシは、歯ブラシなどでこすり落として駆除する方法もありますし、アブラムシはテープに貼り付けて取る方法もあります。
なお、ハダニは水に弱いので、葉水をこまめにすることで発生を予防することができます。
ココヤシがかかりやすい病気は、炭疽病です。炭疽病というのは、葉っぱに斑点が出て枯れてしまう病気です。これは治りませんので、見つけたらすぐにその葉っぱは切り落としてしまいましょう。
ココヤシを育てるためのポイントは、冬場の管理にあります。ココヤシは寒さに弱いので、日本での冬越しは難関です。日当たりのよい室内で、最低でも15度以上を保てるようにしなくてはいけません。
とはいえ、室内でも冬場は気温が下がりますので、冬場は家庭用のビニールハウスに入れるなどの工夫が必要でしょう。
ココヤシの花言葉には、「思いがけない贈り物」とか「固い決意」といったものがあります。
「思いがけない贈り物」というのは、ヤシの実がどこからともなく流れ着く様子に由来します。また、「固い決意」は硬いヤシの実そのものを指しているのでしょう。
ここでは、ココナッツの実をつけるココヤシ(ヤシの木)の育て方についてご紹介しました。
ココヤシは寒さにとても弱く、15度を下回ると枯れてしまう可能性があります。水やりにも気を配る必要があり、気温の低下とともに水やりの間隔を調整するなどしなければいけません。そのため、日本の気候では冬越しが難しく、ココヤシを育てるのは難易度が高いと言われています。
冬場の管理を工夫して上手に冬越しをし、ココヤシを楽しめるといいですね。
※トップ画像はソウジロウさん@GreenSnap
GreenSnap編集部