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イポメアは、葉の形や斑入りが美しく魅力的な植物が人気を高めています。今回は、じゃがいもの園芸品種として栽培されるイポメアの育て方についてご紹介します。カラーリーフにもされているイポメアは、どのようにして育てていくのが良いのかみていきましょう。
イポメアは真夏の日差し、特に直射日光に非常に強い植物です。さらに半日陰でも育てることができるので場所を選びません。
そのため、春〜秋にかけては日当たりの良い屋外で育てると良いでしょう。冬は鉢植えであれば、ガラス越しで日が当たる場所で管理して下さい。
日光にも強いほか、イポメアは多湿にも強い特徴を持っています。そのため、日本の夏でも余裕を持って越すことができるでしょう。冬場は室内での管理にしてあげましょう。
中には、庭に植えてグランドカバーとして利用する人も多くなってきています。
イポメアへは、基本的に水やりをさほど行わなくても大丈夫です。夏は、土が乾いてきたら水やりをします。
冬も乾燥気味に管理します。ただし、イポメアの葉が残っている場合は、定期的に水やりを与えるようにします。葉がひとつも残っていなければ水を与えなくてもいいです。
ジョウロに入れてジャブジャブ与えるというよりは、霧吹きで葉っぱに水をかけてあげるようにして下さい。
イポメアには、植え付けを行うときと同時に元肥を与えます。堆肥や牛糞などを土に混ぜておきましょう。
このほかどうしても元気がないときは、イポメアは春〜秋にかけて生育期に入るので、その期間に緩効性化成肥料を2〜3か月に一度与えましょう。速く効く液体肥料でも効果がありますが、液肥の場合は10日〜14日に一度施します。
イポメアを育てるときは、腐植質と呼ばれる暗めの黒い土色、または暗い褐色をした高分子物質の水はけの良い土を選びましょう。
市販で売られているものを利用するのであれば、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で配合させましょう。腐植質の中に入っている植物成分などが土の中で分解したり縮合したりして生成されます。
わかりやすくいうと落ち葉のことです。落ち葉には通気性や排水性、そして保水性がある植物にとってありがたい用土になります。
イポメアは霜が当たると傷んでしまうので、植え替えと植え付けともに、行う時期は霜が降りない春まで待ちましょう。寒い地域では4月になっても霜が降りていることがあるので、状況に合わせて植え付けを行いましょう。
植え付けをするときは、地植えもいいですが、花壇やプランターに植えてけるのもおすすめです。イポメアを鉢の状態で購入した場合は、そのまま育ててしまうのはイポメアにとって良くないので、植え替えを行ってあげましょう。
用意する鉢は一回り大きいものではなく、倍ほどの大きさの鉢に植え替えます。
また、イポメアには秋になるとさつまいもに似た実を収穫することができます。イポメアの実は実際に食べることができませんが、凍らないように保存して春まで置いておきましょう。
そうすれば、春に種いもとして、また植え付けに使用することができ、そこから発芽させることもできます。
苗が高価なものではないのであまりこの方法をすることはありませんが、やってみたい方はぜひ挑戦してみてください。
イポメアの増やし方には「種まき」や「挿し芽」などの方法があります。ただし、種まきから増やすのは難しいので、手っ取り早い挿し芽での方法がおすすめ。
挿し芽を行うのは6月〜9月が適期です。やり方は、茎を10cm〜15cmに切ります。先端に葉を2・3枚残して下葉は落としてしまいます。バーミキュライトとパーライトを同じ量を用意し植え付ける用土に混ぜます。
1対1の割合で混ぜ合わせると良いでしょう。茎の長さを3分の1または2分の1を用意した土に挿します。その後、明るい日陰に配置します。このとき、さし床を乾燥させないように注意しましょう。
さし床とは、挿し芽や挿し木の用土を入れた容器のことをいいます。1か月経てば鉢に移植を行うことができます。
イポメアは、黒斑病や立枯病にかかることがあります。
黒斑病とは、主にじゃがいもやさつまいもの実に黒色をした大きい楕円形の斑点ができてしまう病気です。実だけでなく葉や茎などにも被害が表れます。下葉を黄化されてしまいます。原因は、土壌の中にある糸状菌の一種が引き起こすもの(いわゆるカビ)です。
黒斑病が発生したら防去または焼いて処分してしまいます。発生する前に「GFベンレート水和剤」などの薬剤を撒いておきましょう。予防のためにも、排水の良い環境を整えて育てましょう。
一方の立ち枯れ病とは、株全体の成長が悪化する病気です。こちらの病気も、進行すると下葉が黄化して枯れていきます。主に4〜5月頃にみられ11月まで発生します。立ち枯れ病は高温多湿になると広がります。
病気を発生した苗は処分し、葉が黄色くなったものは早めに除去しましょう。
アブラムシによる被害も考えられるので、見つけ次第駆除するようにしましょう。をイポメアを室内で管理していると、1年を通して見かけることがあるので、毎日チェックを行って下さい。
屋外でも春〜秋に葉の裏に発生するので気をつけて育てましょう。
イポメアは耐寒性があり、10度ありくらいまでなら耐えられます。また、暑さにも強いのが特徴です。気温が上昇してしまうと中途半端に生育することになります。15度を下回ると枯れてしまうので、冬の管理には注意しましょう。鉢植えであれば室内に移動して下さい。
イポメアの実を保存しておくのであれば、13度前後をキープして管理しましょう。
イポメアの花言葉は「甘い思い出」、「活力」です。
カラーリーフとして楽しめるイポメアの育て方をご紹介しました。葉の形が特徴的で女の子の顔にしたような形をしています。
品種によっては黒に紫色を混ぜたものや緑色の葉にピンクの班が入るなんて魅力的ですよね。サツマイモを育てられないという方は食べられませんが、代わりにイポミアを育ててみませんか。
お庭のグランドカバーとしても利用されるイポミアを植えてみてはいかがでしょうか。
夏の暑い時期に屋外で育ててもへっちゃらです。何か植物を育てたいけど置き場所に困っているならばイポミアがおすすめです。希少な花も咲かせてみたいものです。
GreenSnap編集部