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ディフェンバキアはアメリカに30種類もの仲間が存在し、葉に白い模様が入っているのが特徴のサトイモ科の植物です。
今回は、観葉植物としても親しまれているディフェンバキアの育て方について紹介します。
ディフェンバキアを育てるときは、直射日光を避けるようにしましょう。直射日光に当たることで葉焼けし、ディフェンバキアの特徴でもある白い模様が茶色になってしまう可能性があります。そのため、半日陰などで管理すると良いです。
全く日光が当たらないのもよくないので、適度に日光が当てることを意識しましょう。
ディフェンバキアの置き場所は、直射日光を避けた半日陰が良いでしょう。
ディフェンバキアを室内で育てる場合は、日当たりの良い場所に置いてあげると良いです。また、ディフェンバキアは寒さを苦手としているので、10度を下回るようになったら室内に移動させます。冬は室内のなかでも温かい場所で管理してあげるようにしましょう。
ディフェンバキアの水やりは乾燥気味にします。土が乾いてから水をたっぷりあげるようにします。土が湿った状態が長く続くと根腐れの原因となるので、何度も繰り返し水やりをするのを避けるようにしましょう。
ただし、葉の部分は湿った状態を好むので、空気中の湿度が低い場合は、霧吹きなどを利用して、葉っぱを濡らすようにしましょう。
ディフェンバキアの冬の水やりは控えめにしましょう。土は乾燥気味で、葉は冬も湿った状態にするのが良いです。
ディフェンバキアへの肥料やりは、春から秋にかけて行います。肥料が少ないと葉を大きくすることができません。また、耐寒性なども落ちてしまいます。
そのため、月に1度のペースでゆっくりと効く緩行性の錠剤型の置き肥をしてあげるようにしましょう。それに加えて10日に1度のペースで液体肥料も与えましょう。
冬の時期はディフェンバキアの生育期も過ぎているので、基本的に肥料は不要です。
ディフェンバキアを育てるときは、水はけの良い土を選択しましょう。
冬場は室内で育てることを想定すると、腐葉土よりはピートモスを使用する方がカビの発生を少なくできます。匂いの面でも腐葉土は相応しくありません。
また、土を配合したい場合は、赤玉土を5、ピートモスを3、バーミキュライトを2の割合で配合したものを使用しましょう。
ディフェンバキアは生育すると段々と大きくなるので、鉢で育ててる場合は、定期的に植え替えをしなければなりません。
鉢のなかで根がいっぱいになってしまうと、十分に養分や水分を吸収することができなくなり、下の方から葉が落ちていき、生育もストップしてしまいます。鉢底から根が出ている状態は、鉢の中で根が渋滞を起こしてることの証ですので、よく確認してください。
また、水やりをしてもなかなか水を吸ってくれないというのも同じ状況です。これらの状況に当たったら、植え替えのタイミングです。植え替え時期は5月〜8月にかけてが適しています。頻度の目安は2年に1回程度で十分です。
植えていたときの土をしっかりと落とし、新しい土に入れて植え替えましょう。
ディフェンバキアの増やし方は、「挿し木」あるいは「取り木」で行うのが一般的です。
挿し木をする場合は、仕立て直しなどで剪定した茎を有効活用しましょう。一般的な手順通りに挿し木を行えば、だいたい3週間ほどで根が生えてきます。その根は十分に伸びたことを確認して、鉢に移していきます。次に、とり木についてご説明します。
取り木では、通常に伸びている茎の途中部分の皮を剥ぎ、そこを水苔を撒き、ビニールを巻くことで、根が生やさせます。挿し木と同様、だいたい2〜3週間ほどで根が生えてきます。
そして、こちらも十分に根が伸びるのを待ってから、茎を切り落とし鉢に移動させることで増やすことができます。
ディフェンバキアの害虫や病気についてですが、まず注意すべきなのはハダニです。ディフェンバキアは乾燥した土を好みますが、ハダニも乾燥した場所を好み、乾燥しているとハダニが発生しやすくなります。
ハダニは、葉の裏についていることも多いでの、ハダニを探す時は、葉の裏もしっかりと確認するようにしましょう。また、葉に水は吹きかけるだけでも予防になります。
ディフェンバキアの葉に関しては湿気を好むので、霧吹きで満遍なく水を吹きかけてあげることで、ハダニの発生を簡単に防ぐことが可能です。ハダニが発生した場合は、薬剤を散布することで駆除しましょう。
ほかには、カイガラムシも発生します。カイガラムシは、アブラムシのように吸汁することで、葉の養分を奪い、植物の生育を止め、最終的には枯らしてしまいます。すぐに薬剤などで駆除するようにしてください。
病気に関しては、葉に斑点ができ最終的にそれが広がり、株ごと枯らせてしまう炭そ病があります。風通しの悪い場所で管理していると発症しやすい病気です。治療することができないので、病気にかかったらすぐに、病気にかかっている部分を切り取りましょう。
ディフェンバキアは夏に育つ植物なので、基本的に暑さに強い植物です。
逆に冬の寒さを苦手としています。日本での冬越しは、厳しいといえるでしょう。ディフェンバキアの冬越しには、最低でも5度以上である必要があります。もし元気良く育てたいのであれば、気温が10度以下になるのであれば、室内に移動させるようにしましょう。
冬場の育て方は、人と同じ環境化で育てて問題がありません。ただし、暖房の風に直接当たらないように気をつけましょう。冬越後は、気温が13度以上になれば、屋外に移して育てることができます。
ディフェンバキアの花言葉は「危険な恋」です。
今回は、ディフェンバキアの育て方について紹介しました。葉の色は緑と白のコントラストで、観葉植物としても魅力的でおすすめです。しかし、今回紹介したように、実は、ディフェンバキアには毒性のある物質が含まれているということを忘れてはいけません。
もちろん観葉植物としては、見栄えも良いですが、育て方をしっかり注意してする必要があります。特に子どもなどは、知らず知らずのうちに触ってしまうということもあるので、自宅で育てる場合は、細心の注意を払ったうえで育てるようにしましょう。
また、害虫のハダニを探す際は、葉の裏までしっかりと見る必要もあるので、そういった時に葉を触ってしまうこともあります。
魅力的ではある反面、危険な植物であるディフェンバキアは、「危険な恋」と花言葉が付けられる意味がわかるような気がしますね。皆さんも育てる際は細心の注意を払ってください。
GreenSnap編集部