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日本の家屋でも、外国風の庭先などどちらにもぴったりなハランという観葉植物が注目されています。お弁当などに入っている「バラン」との関係もあります。初心者向けとしても流通しているハランの育て方も見ていきましょう。
ハランは直射日光に当たらないよう、日陰で管理します。直射日光を浴びていると、葉焼けを起こしてしまいます。そのため、室内に取り入れるか、木の下など日の当たらないような場所で育ててください。
斑入りのハランは、なおさら日陰での管理が適しています。
ハランは室内でも庭でも育てることができます。
ただし、冬の時期は霜に当たらないように注意してください。氷点下の気温には弱いので、冬を越すための置き場所も考えておきましょう。
また、風の通しがよい場所で管理することも大切です。
地植えにして育てるときでも、鉢に植えていても、土が乾いていいたら水を与えます。
ハランは生きる力が強く、大量の水を吸収することがいえます。一度の水やりでは、多めに水分を撒いてあげましょう。水を与えた分だけハランも生長するので、ある程度に抑えて水を与えるようにしましょう。
逆に、増えすぎて困ってしまうかもしれません。
冬になったら、ハランへの水やりを控えめにします。土の表面が乾燥して、その数日後に水やりを行います。土はできるだけ乾燥気味に管理するのがベストでしょう。
ハランの植え付けのとき使用する土に、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。育てている最中であれば、12月〜2月に有機質の肥料を寒肥として施肥すると良いでしょう。
12月〜2月に肥料を与えることで、土中で植物が肥料を吸収されやすい性質に変化します。そして、春の生長期とともに効き目が出てくるという仕組みになっています。
斑入りのハランだと、肥料の量が多いと班が消えてしまう可能性がありますので、ほどほどにしておきましょう。
ハランを育てるときは、排水性と通気性のある用土を使いましょう。市販の草花用の培養土でも育てることができます。
ガーデニングは初めてという方は、こちらの用土を用いると簡単に植え付けや植え替えがやりやすいでしょう。自分でいくつかの用土を用意してつくるのであれば、赤玉土と腐葉土を6:4で配合してください。
水はけがあまりにも良すぎるときは、有機物の用土を加えていきましょう。
ハランの葉がたくさん茂ってきたら、植え替えの時期です。大体は2年に1度で5月〜6月に行います。植え付けも同じタイミングで作業に取り掛かってください。
ハランは、種まきからでも育てることが可能です。種まきから育てる場合は、雑草を駆除する必要があります。種を蒔いた周辺に生えてくる草をむしり取ってしまいましょう。
バランは生育が活発で丈夫な性質ですので、水分も多く吸収します。最初は水を大量にあげることがうまく育てるコツです。
ハランの種は、花が咲いたあとに莢(さや)が取れて出てきます。種の色は、普通種のものであればコーンのような茶色になっています。班入りのハランでは、普通種の種を焦がしたような黒い色になります。
5月に種を収穫して種まきすると、2ヶ月程度で発芽します。この期間も水やりと草むしりの作業を忘れずに行いましょう。
ハランはの増やし方には、「株分け」という方法があります。
株分けは植え替えと同時に行います。3月の後半から4月上旬、9月の中頃から10月いっぱいまでの期間にとり行いましょう。
株を掘り返して3葉〜6葉を付けたまま、株を分別していきます。これが、株分けに最も適したタイミングです。
植え付ける場所に関してですが、庭先や花壇など複数植える場合は、間隔を50cm程度は開けて植えてください。
株を分けるときは、はさみなどを使ってていねいに分断するようにしてください。
強い性質をもつハランですが、害虫には弱い一面もあります。
よくある害虫の被害は、カイガラムシです。カイガラムシは葉っぱの裏などについて、養分を吸い取ってしまいます。カイガラムシが付いている場合は、使い古しの歯ブラシやヘラなどを使って取り除きましょう。
バランには、円星病というカビが原因で発生する病気もあります。これを発症すると、葉っぱ全体に5mm〜10mmの大きさになる褐色の斑点がついてしまいます。進行してくると病斑が小さい黒点が出てくるので、ほかの病気との見分けはつけやすいです。
放置していると葉っぱが落ちてしまったり、株ごと枯れて死んでしまうことにも繋がります。植えている鉢などの土の中が蒸れないように、水やりのタイミングを気をつけて予防しましょう。
ハランは0度以上の管理が最適ですので、寒い地域では、この気温を下回らないように気を付けて育てましょう。関東地方から北の地域では冬は防寒対策をするか、室内に取り込んでマイナスの気温にならないようにしておきましょう。
また、ハランは耐暑性がありますが、夏の直射日光に当たらないようにすることによって、葉焼けさせず、きれいに生育させることができます。
ハランの花言葉は「強い心」、「強い意志」、「平癒」です。
ハランは日陰にも強く、強靭な性質であることから育てやすいです。
班入りハランは品種もたくさんあり、どれも芸術作品のように美しい班が入ります。人気の観葉植物であるハランは、葉っぱを観るだけでも楽しめます。
葉には殺菌作用もあるので、ハランの葉っぱを立派に生長させて、お弁当の仕切りにでも用いてみてください。いつもと違った雰囲気のお弁当になることかと思います。
※トップ画像はPhoto by massyu.さん@GreenSnap
GreenSnap編集部