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大きなグリーンの葉をアレンジメントや敷き葉として使われるハランは、丈夫で育てやすく、殺菌効果もあるため少しずつ人気が高まってきました。
今回は、ハランの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
ハランを人に贈るというのであれば、目標に向かって突っ走っている人や、夢を諦めずに頑張っている人、退院した人などに贈るといいでしょう。
平癒という花言葉は、ハランの葉っぱに殺菌作用があり、乾かした根や茎に利尿や強壮薬などの効き目があることからつけられています。
強い意志は、一年を通して1枚の葉っぱが垂直に伸びている様子からついたとされています。
王冠の形をしているというところからも、強さが滲み出ているようにも感じられます。
ハランは漢字で書くと、「葉蘭」や「馬蘭」となり、漢語読みで呼ばれています。ハランは、西暦五世紀辺りの中国大陸の諸王朝などに、献上の花として贈られていたりもしました。
江戸時代ころから、日本の庶民にも手が届くようになり、親しみのある植物となりました。
バランと呼ばれていたのですが、いつのまにかハランと呼ばれるようになり、そしてそこから葉蘭の当て字が用いられました。日本でも古くからよく栽培されている伝統園芸品種です。
開花時期は4月ごろに咲き、王冠の尖っているところにはクリーム色で、中心部分が紫芋のように赤紫色をしています。
花芽は約2cmで、そこから花が咲いても小さいです。葉っぱが大きいので、あまり目立った印象はありません。
花が受粉するためには、虫を媒介して行わなければなりません。その媒介を行っている虫が主にはなんなのか、様々な説があります。
一つは、ヨコエビ類のニホンオカトビムシという虫が受粉の手助けをしているというもの。二つ目は、ダンゴムシが受粉させているという説です。
1995年には、ニホンオカトビムシが花粉を媒介しているということが発覚しました。ニホンオカトビムシの生息地は、九州南部に位置する宇治群島、黒島、諏訪之瀬島などです。
観葉植物としてよく利用されている植物で、生花やフラワーアレンジメントにも起用される親しみがあります。原産地は中国と言われることもあれば、日本でも自生しているので原産は日本と言われることもあります。日本には、江戸時代の初期頃に中国から渡来してきたという説があります。
日本が原産という説もあり、日本からヨーロッパへ伝わり、中世の貴族たちの庭に植えられたという説など多数あるようです。中国と日本だけでなくベトナムやラオスなどにも分布し、ハラン属には約85種類あるとされています。中国では約59種類が分布しており、その中の54種類は中国における固有種となっています。
ハランには斑入りの品種も存在し、庭園によく植えられています。
日本では、渡来したと言われる江戸時代を境に改良が行われ、縞模様に班が入る縞班・葉っぱの中心に班が大きく入る曙班・中班などといった品種が登場しています。
日本の自生地は、九州地方が中心となっています。殺菌作用のある葉っぱは、料理やお弁当の仕切りとして用いられています。
現在はプラスチックでできた「バラン」という仕切りを使うことが多いですが、本物のハランの葉っぱを用いて仕切る料亭もあります。
また、お寿司などの敷き葉としても使われ、見栄えの良さだけでなく殺菌の効果もあるためと言われています。
丈夫で育てやすいハランをみなさんも育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部