warning
error
success
information
ベンジャミンは日当たりさえよければ丈夫に育つ、初心者におすすめの観葉植物です。白っぽい幹がねじられ、ツヤツヤした小さめの葉が生い茂る、その見た目もかわいらしく人気ですよね。葉の形や色も様々なのでインテリアとの合わせ方にも幅があり、使い勝手がいいですよ。
今回は、そんな初心者に人気の観葉植物、ベンジャミンの育て方をご紹介します。
ベンジャミンは日当たりのいい環境を好みます。ただし、長時間の直射日光や、真夏の直射日光は葉焼けをおこしてしまうので注意してください。
8号鉢以上のものはよく日光に当てると株が引き締まるので、幹をねじったベンジャミンにはとくに日光は重要です。また日光をよくあてることで病害虫の被害も予防できます。
ベンジャミンは日当たりのよい場所におきましょう。室内であれば、レースカーテンやブラインドなどで日光量を調整できる、南向きの窓辺に置くのがベストです。とはいえ、ベンジャミンには耐陰性もあるので明るめの場所であれば問題ありません。
また、乾燥に弱いので、エアコンなどの風が当たらないところを選んでください。耐寒温度は5度程度なので、冬場は窓に厚手のカーテンをひくようにしてください。
ベンジャミンは環境に対してデリケートな植物です。置き場所や環境が極端に変わると、葉が落ちていってしまうので注意が必要です。この落葉は環境に慣れることでおさまりますので、陽のあたる一定の場所に決めたら、同じ室内でも頻繁に置き場所を変えることは控えてください。
ベンジャミンの育成に水はけのよい土が適しています。室内向きの清潔で軽い用土の配合には、赤玉土小粒5:ピートモス3:パーライト2の比率がおすすめです。観葉植物用の培養土でも問題ありません。
ベンジャミンにとって春から秋は育成期になります。この時期はよく水を吸うので、土の表面が乾いたら、底穴から水が溢れるくらいたっぷりとあげましょう。とくに夏は毎日水をあげるくらいのペースで大丈夫です。なお、鉢受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので都度捨てるようにしましょう。
冬は停滞期なので、乾燥気味に育てるとよいです。表面の土が乾いて2、3日たってから水を上げるようにしてください。乾燥気味に育てることで耐寒性も上がります。
ベンジャミンには春から秋の育成期に肥料をあげるとよく育ちます。春・秋は窒素が多めか、窒素・リン酸・カリウムが等量含まれた暖効性化成肥料を株元にあげてください。夏は2週間に1回ほどのペースで、薄めた液体肥料を水やりの代わりにあげるとよいでしょう。
種まきから育てる場合は、まず1日水に浸けておいた種を、種まき用土にまいて5mmほど土を被せます。発芽するまでは暗い日陰で管理し、土が常に湿っているように毎日水やりをしてください。
2週間程度で発芽するので、日向に移動させ、土の表面が乾いたら水をあげるようにしてください。
10cmほどの高さに育ったら植え付けをしていきます。植え付けの方法は次項の植え替え方法を参考にしてください。
ベンジャミンの植え付け・植え替えは5〜8月の気温の暖かい時期に行いましょう。25度以上が適温です。
植え替えの際はあらかじめ水やりを控えて土を乾燥させておいてください。苗の植え付けの場合は乾燥させる必要はありません。新しい鉢は底穴ネット・底穴石を敷いて水はけの良い土を3分の1程度入れておきます。ベンジャミンを取り出して土を落とし、枯れた根を切り落としてから、新しい鉢に移し替えます。
苗の植え付けの際は、根についた土は落とさずにそのまま移してください。鉢の隙間に土を入れ込んだら、底穴から水がもれるまでたっぷり水をあげましょう。
同じ鉢に植え替える場合は、古い土と根を3分の1ほど落として植え替えてください。
ベンジャミンの剪定は、4〜5月の育成初期に行いましょう。この時期に剪定をすることで株にかかる負担を減らすことができます。葉がなくなるほど思いきった剪定をしても問題ありません。樹形を乱す新芽なども幹の付け根から切り落としておきます。
なお、ベンジャミンを剪定する際には、切り口から出る乳液に注意してください。肌の弱いかたはかぶれることがあります。また床につくと取れにくいので、外でやるか床にシートなどを敷いてから剪定しましょう。
ベンジャミンは挿し木で増やすことができます。成長期の4〜7月頃に行うとよいでしょう。
枝を10cmほど切り、枝先についてる葉2、3枚を残してそれ以外は切り落とします。枝の切り口をV字にきって水に2、3時間浸けたあとは、植え替えの要領で挿し木を土に植えます。このとき枝に発根促進剤を塗っておくと定着しやすくなります。
ベンジャミンには、枝葉が生い茂り、風通しが悪くなると、カイガラムシという害虫が発生しやすくなります。枝に白いロウ状のものがついていたり、ベタベタした黒っぽい汚れがあったらカイガラムシが発生しているサインです。ブラシでこすり落としたあと、薬剤で駆除しましょう。
ほかにもアブラムシ、ハダニハダニなどが発生しやすいです。
病気には歯に白い粉のようなカビが生えるうどんこ病や、全体に円形の病班ができ穴があく炭疽病に注意しましょう。
ベンジャミンの花言葉には、「永遠の愛」「家族の絆」「夫婦愛」などの意味があります。この花言葉からも、幸福をもたらす木として知られ、よく祝い事の贈り物として選ばれています。
ちなみに原生地のインドやネパールなどでは「聖木」として扱われているほど神聖な存在です。
1、挿し木などでいくつか苗を育てていきます。同じ長さ・太さにならないと上手く作れないので、いくつか同時に苗を準備して同じ環境で育てておきましょう。途中に生える葉や脇芽は、切り落としながら育てていきます。
2、苗を取り出して、他の苗の根との間にある土を落としてひとまとめにします。
3、同じ鉢にまとめた苗たちを入れて、下から編み込んでいきます。このとき支柱を真ん中に立てて巻いていくようにすると、三つ編みもねじりも作りやすいです。
4、成長の段階で、葉が真ん中に密集しやすくなるので、適宜剪定していってください。
ベンジャミンは前向き祝い事でよくいただいたり、贈ったりする植物です。挿し木で苗数を増やしていけば、自由な編み込みでオンリーワンのベンジャミンが楽しめますよ。置き場所さえ気をつけておけば、初心者でも育てられるので、ぜひ楽しんで育ててみてください。
GreenSnap編集部