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カンガルーポーの原産地はオーストラリア南西部で約10種類が自生しています。原種だけでなく品種改良で作られた種類もあり、そのほとんどが常緑性です。花と葉の美しい発色とユニークな質感・形状から鉢植えや切り花としても人気が高く、フラワーアレンジメントにも使われます。
今回はそんなカンガルーポーの育て方について紹介します。
カンガルーポーは日当たりと風通しの良い場所が適しています。ただし夏の暑い時期には、半日陰の涼しい場所で育てましょう。
カンガルーポーは多湿や低温には弱いので、じめじめした土壌や氷点下になる場所では育ちません。寒冷地では室内で冬越しさせてください。
カンガルーポーの生育期である3月から開花時期の4~6月には、たっぷりと水を与えます。
つぼみが付いてから乾燥すると、花を咲かせることなく終わってしまいます。花が咲いたあとの梅雨の時期から夏の間は乾燥ぎみにしてください。秋には水やりを再開しますが、冬は再び乾燥ぎみに育てます。春に暖かさが戻ってきたら、徐々に水やりを増やしていきます。
カンガルーポーの植え付けや植え替え時に、元肥として緩効性肥料を与えます。追肥は春の生育期に月2~3回ほどのペースで液体肥料を施します。
夏には肥料を控え、秋には張ると同じペースで液体肥料を施しましょう。
カンガルーポーを育てるときは、水はけの良い土を選びましょう。市販の多肉植物用の培養土か、山野草用の培養土を使います。配合するなら赤玉土4:川砂3:腐葉土3程度の割合でつくってください。
カンガルーポーの植え付け・植え替え時期は、地植えと鉢植えともに、4~5月と9~10月が適期です。
カンガルーポーを鉢植えにする場合、水はけをよくするために鉢底に敷石をするか鉢底ネットを敷いて水はけの用度に植えつけてください。植え替えは鉢に根が回りすぎたら一回り大きな鉢に植え替えます。
カンガルーポーの増やし方は、「株分け」と「種まき」が一般的です。
株分けの適期は4~5月なので株分けのついでに植え替えをしましょう。根鉢に付いた土を落としてから芽が出ているところを切り離します。取り分けた株はしばらく日陰で休ませてから徐々に日光に慣れさせてください。
種まきの適期は3~4月と9~10月です。
カンガルーポーを育てる上で、これといった手入れは必要ありません。
強いていえば、生育期には水をたっぷり与え、夏と冬には乾燥ぎみにしてください。また生育期に液体肥料を与えて株を太らせましょう。
カンガルーポーは、高温で多湿の状態が続くとンク病が発生することがあります。害虫はほとんど見られませんが、花がナメクジに食害されることがあります。
カンガルーポーの花の開花期は4~6月ですが、一部秋咲きの品種もあります。花色はピンク・赤・オレンジ・黄・緑・白やツートンカラーなどがあります。
カンガルーポーの花はツユクサ目であることから、ツユクサび似た花姿で、葉はアヤメに似た剣状です。
多彩な色のユニークな花を咲かせる多年草、カンガルーポーの育て方を紹介しました。カンガルーポーは苗の流通はほとんどないのですが、花がついた鉢植えが店頭に並ぶので、見つけたらぜひ手に入れてみてください。
※トップ画像は織家さん@GreenSnap
GreenSnap編集部