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庭やベランダが寂しくなりがちな冬に花を咲かせてくれるセツブンソウ。節分のころに花が咲くことからセツブンソウ(節分草)といわれています。大きさも15cm前後と小さく、鉢植えでも育てやすい植物です。今回は、白くてカワイイ花が咲くセツブンソウの育て方をご紹介します。
自生のセツブンソウは、落葉樹林の下の傾斜地などで育つので、同じような環境づくりが大切です。
セツブンソウを地植えする場合は、季節ごとに移動することができないので、落葉樹の下が適しています。少し傾斜のある場所だと、さらによいでしょう。水はけのよい場所が適しているのです。
セツブンソウを鉢植えにする場合は、芽の動き出しから、花後の結実するころまでは午前中に日当たりの良い場所で管理しましょう。
葉が伸びている時期は、葉の傷むのを防ぐため木漏れ日のさす明るめの日陰で管理します。葉が枯れて休眠期に入ったら、軒下などの涼しい場所で管理するなど、生育状態によって育てる場所を変えてあげましょう。
セツブンソウの水やりは、多湿にならないように行います。
地植えの場合、開花期間に乾燥が続く時には、水やりをしますが、基本的には降雨のみで良いでしょう。鉢植えの場合、生育期には土の表面が乾き始めたら水やりをします。休眠期には少し乾燥気味で管理しますが、カラカラに乾燥しないように注意しましょう。
セツブンソウの生育期に1~2週間に1度、薄めの液体肥料を施しましょう。地上部が枯れた休眠期には、肥料は必要ありません。
セツブンソウを育てるときは、水はけのよい用土を用いましょう。赤玉土小粒、鹿沼土小粒に軽石小粒を少し混ぜて、水はけのよい土をつくります。
セツブンソウの植え付け時期は、休眠期にあたる8月下旬~9月中が適しています。
用意した用土に植え付けますが、球根の上下を間違えないようにしましょう。とがった方を上にして植え付けます。鉢植えにする場合、通気性と水はけを考慮して、深めの鉢がよいでしょう。
セツブンソウの植え替え時期も、植え付けと同時期です。
用土が古くなってしまうと生育に影響が出てしまうので、用土を新しくするためと、地中に潜ってしまった球根の位置調整のために、植え替えをしましょう。鉢植えの場合は1~2年に1度、地植えでも2~3年に1度、植え替えをすると生育も良くなります。
セツブンソウの増やし方は「種まき」が一般的です。
まずはセツブンソウの種を採取します。花後に果実が割れてきます。果実が割れてきたら種を採取する合図です。種を採取する場合、花に水をかけてしまうと結実しにくいので、開花期間の水やり時には、花に水がかからないように気をつけましょう。
種を採取したら、すぐに種まきします。植え付け時と同じ用土を用い、覆土は5mm程度がよいでしょう。発芽するまでに1年かかり、本葉ができるのに2年、開花するのに3年と長丁場になります。しっかり管理しましょう。
セツブンソウの種の採取をしない場合は、花後に花がらを摘み取りましょう。花がらを摘み取ることで、花がらに無駄な養分を吸い取られるのを防げます。
軟腐病は、地上部が水が浸みたような状態から褐色に変わり、最後にはドロドロに腐ってしまう病気です。また、炭疽病にかかると、発芽時に黒くよじれてしまい、黒い斑点もでき枯れてしまいます。
いずれも多湿によって発生しやすい病気ですので、水のやりすぎに注意し、水はけ、風通しのよい環境づくりを心掛けましょう。
アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシなどに気を付けてください。アブラムシが増えてしまうと、セツブンソウが生育不良に陥ったり、すす病を誘発してしまいます。ナメクジやヨトウムシは、夜に活動し食害してしまうので注意が必要です。
害虫は、見つけたらすぐに取り除きましょう。薬剤を散布するのも効果的です。
セツブンソウは、節分の時期である2月頃から花を開花させます。セツブンソウの花は、5枚の白い花弁にみえる萼片をひろげ、その内側に花弁の黄色い蜜腺を並べていて、小さくてとっても可愛らしい姿をしています。
セツブンソウの育て方をご紹介しました。セツブンソウは、2月頃から花を咲かせるため、花が少ない冬の庭を彩る貴重な花です。冬に咲くセツブンソウをあなたも育ててみませんか?
※トップ画像はdayanさん@GreenSnap
GreenSnap編集部