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切り花は、フラワーショップなどで1年中出回っていますが、アルストロメリアは鉢植え・庭植えでも楽しむことができます。
ユリに花姿が似ているので、別名「ユリズイセン」「ユメユリソウ」「インカノユリ」とも呼ばれることがあります。南米のチリやペルーに自生していることから、インカ(インカ帝国)のユリという名で親しまれています。
今回は、そんなアルストロメリアの育て方と種類、花言葉をご紹介していきます!
アルストロメリアは高温多湿の場所を嫌うので、比較的冷涼で乾燥気味の環境が適しています。
品種によりますが暑さ・寒さに弱いので、夏冬の管理には気を使ってあげましょう。冬は霜にあてないよう、鉢植えならベランダの日当たりがよく暖かい場所や室内の窓辺に置きます。庭に地植えする場合は、凍結防止のマルチングを行いましょう。
日当たりのよい場所が向いていますが、夏場は半日陰で管理してください。涼しい地方なら夏場も日なたで管理してOKです。
アルストロメリアは過湿を嫌います。
アルストロメリアを地植えしている場合は、基本的に水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水をやり、乾かし気味に管理してください。
水やりをするときは、なるべく花に水がかからないようにしましょう。また、花が終わるとアルストロメリアは休眠期に入るので、夏の季節は水やりを控えます。
アルストロメリアを地植えする場合、元肥のみで追肥はほとんど不要です。鉢植えでは、春~開花までの期間に置き肥(月1回)か、液肥(週1回)を施します。
アルストロメリアを育てるときは、水はけがよく、腐植質の肥沃な土が適しています。赤玉土小粒4:鹿沼土小粒3:腐葉土3の用土でもよいです。
ただし、アルストロメリアを地植えする場合、連作地は避けてください。日当たり・水はけのよい場所で、土壌が酸性に傾いているときは、石灰で酸度調整してください。pH6~6.5程度が最適です。
アルストロメリアの球根の植え付け時期は、秋は9月から10月、春は3月から4月頃が適期です。地植えでは株間を最低でも20㎝以上はとるようにし、鉢植えでは深さのある5号鉢に1球植え付けます。5㎝くらい厚めに覆土して、発芽させましょう。
植え替え時期は、9月から10月または3月から4月頃が適期です。アルストロメリアの休眠期に作業するのが安全ですよ。
アルストロメリアの株分けは、植え替えと同時の3月か9月頃に行います。芽が出る部分を確認してから、根を分けるようにしましょう。太い根からは芽が出ないので、ご注意ください。
地植えでは3年に1回、鉢植えではできれば毎年植え替えるのがおすすめです。
アルストロメリアの花が咲いている間は、花茎を整理してあげましょう。また、アルストロメリアはすぐに種ができるので、枯れた花はそのままにせず、すぐに摘み取るようにしましょう。
芽がこみあってきたら、細い茎は抜き取って太い芽を生長させます。花茎を切り取る際にハサミを使うと、ウイルスに感染してしまう場合があります。株が弱ってしまうので、花をつむ場合はハサミを使わず、引き抜くようにすると安心ですよ。
アルストロメリアは、品種によって草丈が30㎝~2m程度とまちまち。背の高い品種は、風で倒れないよう支柱を立ててあげるといいでしょう。
アルストロメリアは病害虫が発生しにくい植物です。しいていえば、アブラムシに注意しましょう。発生したら薬剤ですみやかに駆除します。
アルストロメリアの花言葉は、「エキゾチック」「持続」「幸福な日々」です。「エキゾチック」の由来はアルストロメリアの独特な花姿、「持続」の由来は花もちのよさだといわれています。
そのほか、花色別の花言葉があるのでご紹介していきます。
赤のアルストロメリア:「幸い」
ピンクのアルストロメリア:「気配り」
オレンジのアルストロメリア:「友情」
黄色のアルストロメリア:「持続」
白のアルストロメリア:「凛々しさ」
切り花として人気の高いアルストロメリア。花束やフラワーアレンジメントでアルストロメリアを楽しんだことがあるという方は多いと思いますが、実は球根から育てることもできるんです。春・秋に植え付け可能なので、興味をもった方はぜひ試してみてくださいね。
これらの個性豊かな原種アルストロメリアをもとに、18世紀からイギリスやオランダなどで交配が進められてきました。園芸用として改良された品種は、育てやすく、カラーや花姿が豊富で見ているだけで楽しくなってしまいます!花だけでなく、葉も斑入りのものなどバリエーション豊富です。
水はけのよい環境で乾燥気味に育てること、夏・冬の暑さ寒さには気を付けることを念頭に置いて、ぜひアルストロメリアの栽培にチャレンジしてみてください。
※トップ画像はロンちゃんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部