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ユーフォルビア・ドルチェローザは種間交雑によって育成された園芸品種です。ポインセチアによく似た見た目とピンク色の花苞が上品で可愛らしい見た目をしています。そんなユーフォルビア・ドルチェローザの育て方についてご紹介します。
ユーフォルビア・ドルチェローザは、基本的に年間を通して日当たりの良い場所に置きます。
ユーフォルビア・ドルチェローザの置き場所は、春から夏は屋外の日当たりのいい場所、秋から冬にかけては室内の日当たりのいい場所に置きましょう。ユーフォルビア・ドルチェローザは春頃から成長が活発になり始めるので、しっかり日光に当たる場所を選びます。
夏の梅雨を過ぎた頃くらいからは少し涼しく風通しの良い場所を選び、長雨に当たらないように軒先に奥など工夫して置いてあげて下さい。
秋冬は室内の日当たりのいい場所に置きます。気温が最低10度は下回らないような場所が好ましいです。
ユーフォルビア・ドルチェローザを室内に取り込むと、蛍光灯の光も日光と勘違いしてしまい、花芽が付かなくなってしまうこともあります。
9月か10月頃から短日処理といって夜の7時から朝の9時までダンボールや黒いビニールで覆って光が差し込まないようにし、日の短い冬の様な環境をつくりましょう。
花苞がきれいに色づくまでこの日当たりの調整を行います。この短日処理を1日でも忘れてしまうと花芽が付かなくなってしまうので、注意しながら育ててあげることが大切です。
水切れに注意しながら、土の表面に触れてみて乾いていたら鉢底から染み出すくらいに水をたっぷりとあげます。土の乾き過ぎには注意して下さい。
冬になると生育が鈍るため、水やりの頻度も減らします。土が乾いていたら、2日程間隔を空けて水やりをします。水やりの頻度は、だいたい1週間に1回程度で大丈夫です。
しかし、冬場の間は冷たい水ではなく、ぬるい水で水やりをするなど水の温度に気をつけて下さい。
4月から10月までの時期は、月に1回くらいの頻度で化成肥料を置き肥します。肥料の量は袋などに書いてあるのを目安にして、普通程度の量で大丈夫です。
ユーフォルビア・ドルチェローザの花の開花後は、液体肥料を1周間から2週間に1回ほど与えます。
2月から3月は休眠期のため、生育が鈍くなっています。この時期は、特に肥料を与える必要はありません。
ユーフォルビア・ドルチェローザは、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で合わせた一般的な鉢花を育てる際の比率で作った土で育てていきます。または、市販されている観葉植物の培養土を使って下さい。
ユーフォルビア・ドルチェローザは、育て方や管理がほとんどポインセチアに準じているため、ポインセチアの育て方を参考にしながら育てることをオススメします。
ユーフォルビア・ドルチェローザの植え替えは、4月から5月の生育が活発な時期に行います。
また、ユーフォルビア・ドルチェローザは根を傷つけられるのを嫌うため、植え替えの際にはできるだけ根鉢といって植物の根が鉢の形に固まったものを崩さないように、ていねいに扱って植え替えを行ってあげましょう。
ユーフォルビア・ドルチェローザの増やし方は「挿し木」が一般的です。挿し木は5月から6月に行いましょう。
枝先を3㎝ほどの長さに切り、枝の下の方に付いた葉を指で取ってからピートモスや鹿沼土、バーミキュライトを混ぜ合せた用土に挿します。そうすると、大体1ヶ月ほどで根が出てきます。
ユーフォルビア・ドルチェローザには、オンシツコナジラミという白い虫が付きやすいです。ホームセンターや園芸店で購入した殺虫剤を使って駆除するか、オルトランなどを使って対策を取ることをおすすめします。
ユーフォルビア・ドルチェローザの生育温度は、20度から30度で枯れてしまう温度が5度なので、できる限り10度以上の温度を保って管理する必要があります。
また、落葉はしますが、5度以上の気温を保っていれば都外でも冬越しも可能です。
ユーフォルビア・ドルチェローザを始めとする、ユーフォルビア属の植物は、「花序」と呼ばれるつぼみのまとまりを持っています。
ユーフォルビア・ドルチェローザの場合は花序は丸く、その中から花が咲きます。花序には蜜腺とよばれる管があり、生長すれば甘い蜜を出します。
株が大きくなると、花序のそばにある苞はピンク色の大きな花のように開き、私たちの目を楽しませてくれます。
ユーフォルビア・ドルチェローザの「ユーフォルビア」は属名ですが、「ドルチェローザ」というのは流通している商品としての名前で、学名ではありません。イタリア語とラテン語をかけ合わせた言葉で「甘い薔薇」という意味です。
今回は花苞が可愛いユーフォルビア・ドルチェローザについてご紹介しました。
温かい場所や時期を好む植物なので、冬などは管理方法に注意しましょう。また、ユーフォルビア・ドルチェローザの葉は、折れるとかぶれを引き起こす白い液体を出すので注意しましょう。
GreenSnap編集部