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ユーフォルビア・ポリクロマは、やや乾燥気味に育てることが大事です。高温には強いですが、多湿には弱いです。品種によっては、サボテンのような形をしているものもあります。
今回は、ユーフォルビア・ポリクロマの育て方をご紹介します。
ユーフォルビア・ポリクロマは、日なたから半日陰の間を日当たり加減を好みます。西日は避けて下さい。
また、風通しの良さも大切です。
ユーフォルビア・ポリクロマは多年草で、植えっぱなしでもどんどん増えていきます。一度冬は枯れますが、再び翌年に咲かせる生命力が有りますので、グラウンドカバーに向いています。
ユーフォルビア・ポリクロマを地植えで育てるなら、ほとんど水やりは不要です。鉢植えで育てるときは、用土が乾いてからたっぷり水を与えて下さい。
ユーフォルビア・ポリクロマのトウダイグサ属の傾向として、蒸れに弱い性質があるので、梅雨の時期はとくに多湿に気をつけてください。
ユーフォルビア・ポリクロマは、冬になると落葉するタイプです。
耐寒性は高い品種で、冬の間もあまり水やりは必要ありません。月に1回か2回程度、土の状態を見て判断して下さい。
ユーフォルビア・ポリクロマは、おおよそ1平方メールあたりの土に対して、緩効性化成肥料を一握りほど施してあげれば、追肥に関してはなくとも育ちます。
花色があまり良くならない場合は、薄めた液体肥料を、月に1回から2回ほどあたえると、元気に戻ってくれます。
気温が高くなる、あるいは気温が低くなる頃に、肥料分を使い切るイメージで与えて下さい。3月から5月ころに化成肥料を与えるか、冬前の10月ころに化成肥料を与えてもいいです。
ユーフォルビア・ポリクロマを育てるときは、市販の山野草向けの用土で大丈夫です。
また、ユーフォルビア・ポリクロマは原産地がトルコやウクライナなどの、非常に気温は高くともカラッとして湿度のない場所なので、サボテン向けの用土でも成長します。
重視してほしいのは水はけです。用土を自作なさるのでしたら、赤玉土を3、鹿沼土を3、軽石を1、腐葉土を1の割合で混ぜてあげてください。
よくユーフォルビア・ポリクロマを花壇の中にレンガを積んで、盛り土をつくっていることがよくありますが、ユーフォルビア・ポリクロマを育てる場合でも、あのようなレイズドヘッドが有効です。
種を撒くにしろ挿し木をするにしろ、風通しのよいところに植え付けることが重要です。積んだレンガの下に軽石を敷いて、水はけをよくします。そして、石灰分や、苦土石灰を加えた用土に、浅めに植え付けます。
植え替え時期は3月から4月、または10月から11月頃が適期です。
ユーフォルビア・ポリクロマを鉢から引き抜いて、表土から3分の1ほど土を落とします。そして植え替えます。生育が旺盛な種ですので、数年用土を変えないと、根詰まりを起こして生長に悪影響を及ぼします。
ユーフォルビア・ポリクロマは「株分け」や「挿し芽」、あるいは「播まき」で増やします。
挿し芽に適している箇所は頂芽です。トウダイグサ属の特徴として、手が被れる乳液を出すというものがありますが、この乳液は発根に悪影響を及ぼしますので、摘んだ芽から出た乳液を洗い落として、鹿沼土やパーライトなどに挿して下さい。
ユーフォルビア・ポリクロマは比較的丈夫な種ですが、よく根腐れを起こします。対策としては、風通しの良い場所に置くか、用土づくりの際に、レイズドヘッドをつくり、そこに軽石を敷き詰めて水はけをよくすることです。
根腐れを引き起こしてしまった場合、腐った根をカットして、新しい土に植え替えて下さい。水やりのしすぎはよくありません。土の表面が乾いてからの水やりを徹底して下さい。
さび病やうどんこ病などにかかることもあります、カイガラムシがつくこともあるので、幼虫は見つけ次第ブラシではぎとるか、成虫はスプレーなどで対処して下さい。
耐暑性はかなり高いです。耐寒性に関しても、ポリクロマ種は、ユーフォルビア属としてはかなりあります。およそ摂氏マイナス6度から10℃までは耐えて、そのまま枯れずに冬越します。
苦手なのは多湿なので、その点を覚えて、気をつけて下さい。
ユーフォルビア・ポリクロマはトウダイグサ属になります。このトウダイグサ属には、多年草や多肉植物など、多岐にわたった品種があり、ユーフォルビアの名を冠したもので有名なのは、「ユーフォルビア・ホリダ」だと思われます。
ユーフォルビア・ホリダはサボテンのような見た目をしていて、花柄が硬質化してトゲをなしています。かなり雄々しいルックスです。ほかに有名なものとして、「ポインセチア」があります。
真っ赤な花が特徴の花で、ポリクロマと違い、寒さにかなり弱い品種です。しかし、日本では冬に花がよく出回り、「クリスマスフラワー」として知られています。
そして、ユーフォルビア・ポリクロマに非常に似た品種の、ノウルシです。ノウルシは日本に自生している山野草で、乳液でかぶれてしまうことで有名です。この、乳液に毒性物質があるのが、ユーフォルビア属の大きな特徴となっています。
珍しいものでは、マダガスカル原産の「ハナキリン」や、アフリカや熱帯に広く分布する「ミドリサンゴ」などもあります。
また、近年人気を博しているものとして、ユーフォルビア・ブラックバードが有ります。葉は黒色に近い濃い緑色をしていて、草の頂に近づくと赤くなっっています。花色は同じ黄色です。
ユーフォルビア・ポリクロマは、杯状花序の花を咲かせます。色は黄色です。花自体は小さく、つぼみをつつんでいた苞葉と呼ばれる部分が大きいです。
まず花が咲き、そのあとに苞葉がだんだんと黄色く染まっていきます。咲く時期は春先です。
ユーフォルビア属の花言葉として、「ひかえめ」と「地味」と「明るく照らして」というものがあります。
ユーフォルビア属は和名でトウダイグサ属というのですが、そのトウダイグサが「灯台」にかけられて、このような花言葉になりました。ちなみに、トウダイグサの名前の由来は、その黄色い花が、昔の油火をつけた灯台(ランプ)に似ていることから来ています。
今回は、ユーフォルビア・ポリクロマを、育て方を中心にご紹介しました。
ユーフォルビア属のなかでは、かなり耐寒性も高く、日本の気候でも地植えできる数少ない種です。ヨーロッパなどではよく花壇を縁取るために使われています。
原産地がトルコやヨーロッパなどの地域なので、多湿には弱いですが、水はけのいい環境を用意できれば、日本でも難なく夏をこせます。湿度の低い高地などでは、日本でも野生化して自生しているようです。
ユーフォルビア・ポリクロマは花を大量に咲かせ、杯状花序という変わった形態の花を咲かせますので、一度ご自分で育てて、是非実際に見てみて下さい。
takenaka