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アジュガはシソ科の植物で、お庭のグラウンドカバーとしても人気です。今回はアジュガの育て方と種類を紹介します。
アジュガの植え付け時期は3〜4月と9〜11月です。根についた土を軽く落として植え付けてください。
「夏越し」ができないと翌年以降も花を咲かせることができないので、春よりは秋に植えた方が育てやすいでしょう。。
アジュガは日陰を好み、地植えにするときは直射日光や西日が当たらない場所に植えます。
アジュガを鉢植えでも日陰で管理し、夏をのぞいて1日1時間ほど日向に置くとよいです。
鉢植えアジュガの水やりは、土が乾いてきたらたっぷり水やりをします。地植えの場合は、根付いたら水やりは不要です。
アジュガは、植え付けのときに緩効性肥料を与えれば、追肥はしなくても育ちます。肥料が多すぎると「肥料焼け」を起こすので規定量を守りましょう。
アジュガは乾燥が苦手なので、水はけがよいだけでなく保水性のある土を選びます。鉢植えをするときは、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の混ぜた用土がおすすめです。
アジュガを初めて育てる人は、観賞植物用の培養土を使ってもよいでしょう。
アジュガがかかりやすい病気が灰色カビ病です。気温が低く、湿気が多い状態の時に発症しやすく、植物が灰色のカビに覆われます。茎や葉が灰色カビ病にかかると株全体が枯れることもあります。枯れた葉や花がらがあるとかかりやすくなります。病斑ができていたらすぐに取り除き薬剤をかけて病気を拡げないようにしましょう。
害虫はアブラムシとハダニに注意します。アブラムシは多くの植物が被害に遭う害虫ですが、葉や茎を覆いつくすだけでなく、アブラムシが出す甘露という排泄物が「スス病」という病気を発症させることもあります。
ハダニは梅雨明けから9月頃に出やすい害虫で、クモの巣のような糸が張ります。水に弱いので、水やりのほか葉水をすることで減らせます。
植物は葉が混み合っていたり湿気が多い環境だと、病気にかかったり害虫が発生しやすくなります。水はけをよくし、通気性をよくするということも大事になります。
アジュガの植え替え時期は3〜5月または9〜11月です。前回の植え替えから4~5年後を目安に植え替えるとよいでしょう。
また、鉢植えのアジュガだけでなく、地植えも定期的に植え替えをした方が生育がよくなります。
アジュガは開花時期は4月~6月頃で、小さな花を穂状につけます。花色は青やピンク、白紫、などと豊富です。
アジュガは繁殖力が強く、地植えをすると這うように茎が伸びることからグランドカバーにも向いています。
株分けをすることで簡単に増やせるので、株が大きくなったら鉢を複数に分けて植え替えましょう。株分けをすることで根詰まりも避けられ、根腐れなどの病気も予防できます。
アジュガの花が咲き終わったら、花茎の部分を短く剪定します。アジュガは繁殖力が強く、地植えにするとどんどん広がっていくので注意しましょう。
また、梅雨の時期は病気も媒介しやすいので、早めに切り戻しをして、通気性がよい状態を保つようにしましょう。
アジュガはシソ科キランソウ属の植物で、中央アジアやヨーロッパが原産といわれています。種類が多く、花の色も豊富です。日本では俳句の季語にも使われる「ジュウニヒトエ」もアジュガの仲間になります。
日本で最も流通しているアジュガの品種で、日本名は「セイヨウキランソウ」といいます。紫色がかった葉の色が特徴で茎が匍匐状に伸びていきます。花の色は紫で、30cm位の大きさまで成長します。園芸品種の「アジュガ・レプタンス・マルチカラー」「アジュガ・レプタンス・チョコチップ」「アジュガ・レプタンス・アークティック・フォックス」はアジュガ・レプタンスを小型化したものです。
アジュガ・レプタンスにも似ていますが、別品種で葉の形が丸みを帯びています。匍匐状に広がらない品種で、花はピラミッド状に重なっています。アジュガ・レプタンスと同様に庭のグランドカバーとしても人気があります
ヨーロッパを中心に生息するアジュガの品種で「ジュネーブのアジュガ」という意味があります。葉の色は緑で、ブルーの花が咲きます。まっすぐに伸びる茎が特徴です。
日本の丘陵地帯に生息します。ブルーや紫の他に白花が咲きます。名前は、葉が重なる様子が平安時代の女性の装束である「十二単」に似ていることが由来です。
アジュガは直射日光にさえ気を付ければ、比較的育てやすい植物といえます。日陰でも育つので、お庭やベランダの日当たりが悪いという人にもおすすめです。
種類によって花や葉の色も違うので、複数の種類を組み合わせて栽培してもよいでしょう。
※トップ画像はluireさん@GreenSnap
GreenSnap編集部