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デイジーの仲間でありながら、別名「コットンラベンダー」とも呼ばれているサントリナは、銀白色の姿が美しい植物です。ハーブとして使うと様々な効果が期待できるため、健康志向の方にもぴったりのハーブですよ。
今回は、そんなサントリナの育て方をご紹介します。
サントリナは地中海沿岸に自生するため、穏やかで温暖な気候を好みます。プランターや花壇ともに、日当たりの良い場所で育てましょう。
サントリナは夏の直射日光が苦手なので、プランターならば半日陰の場所に移動させ、花壇ならば遮光板を施してきつい日光を遮る方がいいでしょう。
また、蒸れも苦手なので、風通しの良い場所が最適になります。もし葉が生い茂りすぎているならば、剪定するか間引いて風通しを良くするのがいいでしょう。
一方、サントリナは耐寒性があるため、積雪する寒冷地でも冬越しは容易に可能です。ただし、霜や寒風に当たりすぎると萎えることもあるので、防寒や風よけの対策はしっかりしておく方がよいでしょう。
春から秋にかけてできるだけ日光を当てることで丈夫な株へと育ちます。
サントリナは高温多湿が苦手なので、蒸れないよう湿度に気をつけましょう。水やり後に受け皿に水が溜まっている場合は、すぐに捨ててください。
鉢植えだと多湿になりすぎるため、土の表面が乾いてから水をあげます。乾燥気味に水やりするのが良いです。
地植えならば、ほとんど水やりは必要ありません。自然に任せるといいでしょう。
特に夏場は株が弱りやすいので、夏越しに気を配りましょう。
冬場の水やりも同じく、乾燥気味に水やりをします。午前中に水をやることで、土が凍る心配もないので午前中に水をあげましょう。
サントリナは、あまり肥料を過度に与えすぎると根腐れしてしまいます。
鉢植えなら春と秋に化成肥料を置き肥するか、液体肥料を3、4回与えるぐらいで大丈夫です。地植えならば、肥料を与える必要はほとんど必要ありません。
サントリナは草がメインになるので、観賞用でないかぎり開花前に肥料は施さなくてよいでしょう。特に夏場の時期は、サントリナが弱りやすい時期なので肥料は絶対に与えないでください。
サントリナを育てるときは、市販の草花用やハーブ用の培養土か、赤玉土、腐葉土、川砂を4と3と3の割合で配合した土を使用します。腐葉土の代わりにピートモスを使用しても大丈夫です。
過湿にならないよう、水はけの良い用土にすることが大切になります。鉢植えなら、鉢底石を入れるとさらに排水性は高まります。
植え替え時期は、3月から5月か、9月から10月が適期です。
プランターや鉢植えならば、根詰まりを起こしているときが植え替えのタイミングになります。
地植えの場合、何年も株が元気に育つような場所であれば、植え替えせずともそのまま育てていくことが可能になります。水はけの良い場所なら、同じ場所で何年も育てられるため、植え替えの手間がありません。
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植え付けるときは、最適な場所をよくよく吟味してから地植えしてください。石組みの上など、一段高い場所に植え付けることで株が蒸れにくくなります。
サントリナの増やし方には、「挿し木」「取り木」「種まき」などの方法があります。メインは挿し木が多いでしょう。
真夏と真冬を除けば、ほぼ周年挿し木は可能です。
若い枝のほうが発根するスピードが速いため、早い段階で挿し木して、増やしていくとよいです。枝の先端を10cmほど切り、水で湿らせた用土に挿します。乾かさないように水を上げ、風通しのよい日陰で管理しておくと1ヶ月ほどで根が出始めます。
取り木も真冬と真夏以外の時期ならいつでもできます。
cでも増やせますが、日本のような湿度の高い気候では種が実りにくいため、あまりおすすめはできません。
サントリナは茎葉に防虫成分が含まれているため、ドライにしたものをタンスにいれるだけで防虫予防になります。そのため、株が元気に育っていれば病害虫の心配はありません。
まれに抵抗力のない新芽や蕾などの部分にアブラムシがつくことがありますが、すぐに駆除をすることで被害は拡大しません。
サントリナには前述の通り、防虫成分が含まれているため害虫の被害が少ないです。そのため、乾燥させたサントリナをタンスにいれておくだけで、天然の防虫剤になります。
虫を寄せ付けないコンパニオンプランツとして、ラベンダーやローズマリーとともに注目されています。
また、サントリナは香りがいいため、ドライフラワーにして屋内に吊るしたり、ポプリなどにして香りを楽しむことができます。
アロマテラピーでは咳や喘息に効果が期待されますが、妊婦さんの使用は控えたほうが良いとされます。
ハーブティーとして飲まれることは少ないです。ヨーロッパでは空気を爽やかにするハーブとして植えられています。
サントリナは高温多湿が苦手なので、日本の夏が苦手です。
冬越しは霜や寒風対策をしていれば難なく越せますが、夏越しは株も弱るため気をつける時期になります。夏越しが難しいため、湿度に気をつけて管理しましょう。
サントリナは年中葉を収穫することができます。サントリナの花は二年目から収穫できるので、乾燥させてポプリに使ってみてもいいでしょう。
サントリナの花言葉は「さりげない魅力」「悪を遠ざける」「移り気な人」です。
サントリーと名前を聞き間違えそうな、ハーブであるサントリナの育て方をご紹介しました。
防虫効果が期待されるので、オーガニック志向の方にぜひとも育てていただきたいハーブです。
ほのかに服についた香りで、さりげない魅力を演出できます。
お気に入りの服とあなたの人生に悪い虫がつかないよう、サントリナをライフスタイルに取り込みましょう。
GreenSnap編集部