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カンナは、強い日差しの中でもきれいな花を咲かせます。花が色とりどりに咲くので鑑賞によく利用されています。葉っぱにも特徴のあるカンナの育て方についてご紹介します。
カンナは日本の真夏の暑さであってもびくともしないどころか、むしろ暑いほど生育が活発になります。そのため、一年を通して日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。
カンナは元々熱帯性の植物で、耐寒性に少し弱いので、冬の時期は特に日の当たる場所に移動させましょう。冬の季節には、防寒対策として盛土を施したりマルチング(黒く畝を覆うビニール)で、直接霜などが当たらないようにします。
暖かい地域であれば、この方法で冬越しさせることができます。暖地以外では、葉が枯れてから鉢植えの場合はそのまま室内に移動させましょう。
カンナへの水やりのタイミングは、土の表面が乾いたら与えるようにしてください。
カンナは少し湿っている土を好みますが、球根を植え付けてからすぐに乾燥させてしまうと、生育に悪影響が及び、枯死してしまうので気をつけましょう。ただし、加湿も球根を腐らせる原因になりますので、水やりの頻度には注意しましょう。
カンナを鉢植えしている場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。地植えで育てているのであれば、余程乾燥していない限りは与えなくて構いません。
土江お乾燥させすぎると生長不良を引き起こすので、水やりのタイミングに気をつけながら管理していきましょう。
カンナの球根を植え付ける際に、元肥を施しておきましょう。元肥には、緩効性化成肥料を使います。
発芽したら1か月に1度三要素(窒素・リン酸・カリ)を均等に混ぜた肥料を用います。肥料は置き肥をします。置き肥とは、固体の肥料を植物に直に当てないように与える方法です。
カンナの鉢植えの場合、鉢の縁の方に寄せて撒きましょう。高温が続き花も次々に咲かせる時期は開花が途切れないように肥料を与え続けましょう。ペース配分を守らないと花つきが悪くなりますので気をつけて育ててください。
9月以降になると肥料の施し作業を停止させます。大きな鮮やかな花を咲かせたいのであれば、適度な肥料を施しましょう。
カンナを育てるときは、排水性と保水性に通気性に富んだ土を用いましょう。有機質の土を使うと質にこだわる必要がなくなります。市販の草花用培養土を用いても育てられます。
配合土を作るときは、赤玉土と腐葉土と堆肥を用意します。この3つを5:4:1の割合で混ぜましょう。堆肥を使わないで赤玉土:腐葉土=6:4にしても良いですね。
カンナの球根を植え付けるにあたって、気温が暖かいことが条件です。植え付けの時期を早まると、芽が出てこなくなります。
カンナの植え付け・植え替え時期は4月中旬〜5月頃が適期です。完全に霜が降りてこない季節になったら植えてくださいね。
苗が小さくても8〜10号鉢を用意し、一つの球根を植え付けましょう。芽の先端がどこにあるか確認したら、先端の芽が鉢の中心にくるように植え付けます。
地上部から5cmのところに芽の先端が来るように植えてください。地植えでも場所は違えど植え方は同じです。その後芽が出てきて10cm程度になったら、5cmほど土寄せをします。
いくつも球根を植えるのであれば、それぞれ30〜40cmの幅を空けて植え付けるようにしてください。
カンナはほとんどが球根から育つものが多いですが、実生種の品種であれば鉢ごと水に浸して栽培することもできます。
水を入れた容器に鉢ごと浸して鉢の底穴から水を吸収させる、腰水の方法で人工的に水を与えることで管理が楽になります。腰水は真夏に行うと良いでしょう。カンナを庭に地植えしているときは、ひびが入るほどの水不足でない限りは与えなくて結構です。
カンナの増やし方は、「分球」か「種まき」です。
カンナには、黒豆のような形をした種子ができます。黒い部分の皮は強固で簡単には剥がれません。ナイフやコンクリートの表面を使うなどして傷を付けましょう。
その後、種を一晩中水浸しにして吸水させます。種子を取り出して、ビニールポットに2・3粒撒いていきましょう。発芽の確認できたら間引きを行って苗作りします。
10cm以上育ってきたら植え付け作業に入ります。園芸店などで販売している種には、水を吸わせなくても良いものもあります。
植え替えのときに大きく成長した球根を、株分けのように分けることで増やすこともできます。
分球の時期は、4月〜5月が最適です。芽は節それぞれにつけますが、全てが上手く地上へ伸びるわけではありません。1つの球根に2・3芽付けて切り分けます。左右に分別されている球根であれば、付け根を2つにカットするだけにしておきましょう。
カンナを地植えしている場合は、根茎を掘り起こしてピートモスやパーライトやバーミキュライトなども用いて貯蔵させておきます。室内が暖かければ芽が生長する可能性もあります。凍らせないよう管理しておきましょう。
カンナの品種にはほとんど病害虫の被害に遭うことはありません。
トロピカルシリーズの品種に関しては、もしかするとアブラムシやヨトウムシという害虫の被害がでる可能性もありますので薬剤を撒いておきましょう。
ウイルス病に感染する可能性も、無きにしもあらずということもありますので念のために対策すると心配ないです。
カンナは全般的に20度〜25度で発芽温度となっています。気温が5度を下回ると休眠期に入ります。そして、0度以下の氷点下になると枯れてしまうので、鉢植えであれば5度前後の室内に移しましょう。
地植えのときは春になるまで掘り上げて、ピートモスの中などで球根が枯れないように埋めておきます。10度以上の室温で保管していると芽が出てきてしまうので保管場所にも気をつけてください。
カンナの花は雄しべを6本だし、その中の一本を残してあとの5本は花びらになります。雌しべは見つけにくいですが、ヘラ状の形をしています。花の姿形はアヤメ科のグラジオラスによく似ていることから間違われることもあります。
また、花色はバリエーション豊かで、赤色やピンクはもちろんオレンジや黄色、白色などあります。
カンナの花言葉には、「堅実な未来」「永遠」「情熱」「妄想」「快活」という意味が込められています。
夏の暑い中でも鮮明な花を咲かせるカンナの育て方についてご紹介しました。
女性の名前にも起用されるカンナは常に情熱を掲げ熱い思いや快活の力を分け与えてくれます。
暑い季節だからこそ花を咲かせて元気をもらいましょう。
GreenSnap編集部