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夏の野菜として知られるオクラとよく似た花オクラ、別名トロロアオイという植物があることをご存知でしょうか。このページでは、花オクラの育て方をご紹介します。
花オクラはアオイ科トロロアオイ属の植物です。オクラに似ていることから花オクラと呼ばれますが、正式名称は「トロロアオイ」です。中国が原産の植物ですが、日本の伝統的なものと関係が深く、花オクラからは採取されるネリと呼ばれる粘液は、ソバやカマボコのつなぎや和紙などに使用されてきました。
花オクラの草丈は高く、150cm以上にもなります。また茎にはトゲがあり、葉はモミジのように裂けて5~9つに分かれる特徴があります。オクラに似ている実は10〜20cmと一般的な食用オクラよりも大きいです。花オクラの実は表面の毛が多く食用には向いていせんが、花は食用に利用されています。
花オクラは8〜9月に開花し、花の色はクリーム色や白で淡く、5枚花弁をつけ大輪です。
花オクラの種まきと植え付け時期は5月中旬〜6月初旬で、発芽適温は25〜30℃です。
花オクラは日当たりのよい場所で育てます。プランター栽培も可能です。
花オクラは水はけがよく中性〜弱アルカリ性の土を好みます。また、アオイ科の花オクラは、同じアオイ科を育てた土で育てると連作障害を起こすので、必ず新しい土や新しい土地で栽培してください。
鉢植えで育てる場合は、市販の花と野菜の培養土がおすすめです。地植えをする場合は、事前に苦土石灰をまいて耕し、アルカリ性に酸度調整しておきましょう。
花オクラは湿度を嫌うので、やや乾燥気味に育てます。
鉢植えの場合は、土が完全に乾いたらたっぷり水やりをします。地植えの場合は、基本的に水やりをする必要はありません。
花オクラの肥料は、7月と9月に固形肥料を与えるとよいです。
花オクラの害虫はネキリムシやヨトウムシ、ワタノメイガに注意します。葉に穴が開いている場合もどこかにネキリムシがいる可能性があるので、探して見つけたら駆除しましょう。防虫ネットや薬剤散布が害虫の予防に効果的です。
病気はとくに気にする必要はありませんが、湿気に気をつけて水をやりすぎないようにしてください。
花オクラの剪定は春に行います。枯れた葉や細い枝、病気の枝を間引き剪定し、通気性をよくして病害虫を予防しましょう。
花オクラはアオイ科の植物らしいハイビスカスのような大輪の花を咲かせ、この花をエディブルフラワーとして食用にされています。
過湿にならないよう水やり頻度、そしてアオイ科の連作障害に注意して育てれば、とても育てやすい植物ですなので是非チャレンジしてみてくださいね。

GreenSnap編集部