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花オクラという植物がありますが、こちらはオクラとして食べることはできるのでしょうか。このページでは、花オクラの育て方をご紹介しています。
花オクラの土選びから水やり、注意するべき虫や病気についても記載しましたので、ご参照ください。
花オクラはアオイ科トロロアオイ属の植物です。花はオクラに似ていることから花オクラと呼ばれますが、正式名称は「トロロアオイ」です。中国が原産の植物ですが、日本の伝統的なものにも使われることがあります。
花オクラからは粘液が採取され、この粘液は和紙を作るときや、ソバ、カマボコのつなぎとして使用されます。この粘液をネリと呼びます。
花オクラの草丈は高く、150センチ以上になることもあります。葉はモミジのように裂ける特徴があり、だいたい5~9に分かれます。茎にはトゲがある植物です。
花オクラの花は、8月から9月に開花し、花の色はクリーム色や白で淡く5枚花弁です。花オクラの大きさは10センチから20センチでオクラよりも大きい特徴があります。
果実はオクラに似ていますが、食べられることはほとんどないようです。毒はありませんが、毛が生えていて口に残り、食用には向きません。
花オクラを栽培するときは日当たりのよい場所をおすすめします。湿気を嫌いますので、水はけのよい場所を選びましょう。
花オクラを育てる際の用土は、水はけのよい土を選びましょう。また、中性から弱アルカリ性の土を好みますので、適宜調整してください。地植え、鉢植えどちらでも育てることが可能です。
鉢植えで育てる場合は、市販の花と野菜の培養土で花オクラを育てる用土にすることができます。自作する場合は、赤玉土、腐葉土を7:3の割合で混ぜた土に苦土石灰(くどせっかい)を混ぜましょう。
苦土石灰を混ぜることでアルカリ性に傾けることができます。こちらは園芸店はもちろんですが、100円ショップで売られていることもありますので、探してみてください。
地植えをする場合は、事前に苦土石灰をまぜてアルカリ性に傾けておきましょう。多くの日本の庭土は酸性に傾いていますので、pH値を図り調整します。
また、花オクラは連作を嫌いますので、同じアオイ科の植物を育てたことのない土を使ってください。鉢植えであれば新しい土を用意することがおすすめです。
花オクラの水やりは、やや乾燥気味がよいです。水が多いと花オクラが弱り枯れることもありますので注意しましょう。鉢植えの場合は、土が完全に乾いたことを確認してから水やりをします。地植えの場合は、とくに水やりをする必要はなく、雨で問題ありません。
花オクラの肥料は、固形肥料です。7月と9月に株元にまいてください。
花オクラの植え付けは5月です。気温が25度になる時期に植え付けましょう。
花オクラが育たない、生育が悪い場合は土が合わない可能性がありますので、植え替えをしてあげてください。その際に、土のpH値を見ておくとよいですよ。また過去にアオイ科を育てている土の場合は、新しい土に植え替えて様子を見ます。
花オクラの葉が密集してきたら、適宜取り除きましょう。通気性が悪いと虫の被害や病気になる可能性がありますので注意します。
花オクラの増やし方は種まきです。果実のなかに種子がありますので、それを撒いて増やします。
花オクラの育て方で注意する害虫・病気はネキリムシです。土に虫がいると、生長が悪くなったり、枯れますので駆除してください。葉に穴が開いている場合もどこかにネキリムシがいる可能性がありますので探してみましょう。
病気はとくに気にする必要はありませんが、湿気に気をつけて水をやりすぎないようにしてください。
花オクラの花言葉は「知られぬ恋」です。
これは花オクラの花のはかなさに由来しています。花が一日花で朝咲いても夜には散ることから、このような花言葉になりました。
花オクラは名前からしても食べられそうですが、あまり食用になることはないようです。しかし、アオイ科の植物ですので、夏らしいハイビスカスのような花が楽しめます。
連作だけに気をつけておけば育てやすい植物ですので、ぜひお迎えしてみませんか。
GreenSnap編集部