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赤色やピンク色など色鮮やかなシクラメンの花はとても可愛らしいですね。現在では数多くの品種があり、品種改良によって香りがある品種も誕生しました。
シクラメンは球根植物ですが、他の球根植物のように球根を株分けする方法ではなく、種から育てることができます。今回は、シクラメンを種から育てる方法についてご紹介していきます。
シクラメンの種まきは、5月~6月または9月~11月頃が最適な時期です。発芽の適温は大株のシクラメンの場合は約5~18℃、小さな株であれば約15~18℃です。シクラメンは少しの気温の差でも育ち方に影響が出るので、シクラメンを育てる上で気温の管理は重要です。
シクラメンは暑さや寒さに弱い植物なので、夏の時期は涼しい場所、冬は5度以下にならない環境で育てましょう。
プランターなどに市販の種まき用の用土を入れておき、シクラメンの種が重ならないように撒いていきます。その後種が隠れる程度に用土をかぶせていき、種が撒き終わったら水やりをします。
水は勢いよくあげるのではなく、ジョウロのハス口や霧吹きなどで丁寧に水をあげます。
ご自身でシクラメンを育てている場合は、種を採取しましょう。シクラメンの花は9月~翌年の5月頃まで見頃を迎え、花が咲き終わった後には先端に小さな丸い花径ができます。通常花がらはすぐに摘み取りますが、シクラメンの種を採取する場合は種が完全に熟すまでそのままにしておきます。
ただし、1つの株に沢山の種を付けるとシクラメンの花付きが悪くなってしまうこともあるので、なるべく少量の実を付けるようにしましょう。採種したシクラメンの種は乾燥させ、冷暗所に保管しておきます。
シクラメンには多くの品種がありますが、原種のシクラメンの場合は親株と同じ品種を育てることができます。園芸品種の場合は、必ず親株と同じ品種とは限りません。
水やりが終了したら段ボールや新聞紙などで周りを覆い、遮光します。30~50日程度経過すると、自然と発芽してきます。その間も、用土が乾燥しないように適度に水やりをします。水の与え過ぎは良くないので、余分な水は捨てて過湿の状態は避けるようにしましょう。
シクラメンが発芽したら、覆っていた段ボールや新聞紙などを外します。長い期間遮光していたため、いきなり直射日光を浴びると傷んでしまう場合もあります。そのため、始めのうちはカーテン越しや明るい日陰の場所で管理するようにしましょう。
本葉が3~5枚出てきたら、ビニールポットや鉢などに植え替えましょう。植え替えした後は、水やりの量は控えて乾燥気味に管理します。今まではジョウロのハス口などを使用していましたが、水差しなど水が容器から真っすぐにでるタイプを使用しましょう。
シクラメンの種類は多種多様で、さまざまな花色がありますね。シクラメンは球根植物ですが、一般的な球根植物とは球根の構造が異なり、種から育てます。発芽までに約1~2か月かかりますが、環境を整えれば発芽させることは難しくありません。
ご自身でシクラメンを育てている方は、ぜひ種を採取してシクラメンを種から育ててみましょう。
Lily