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ペチュニアといえば春夏秋と長く開花する、「花壇の女王」とも呼ばれる一年草ですよね。
このページではペチュニアの種まきについて解説しています。種まきの時期、種まき方法から種の取り方、種の保管方法についてまとめました。
ペチュニアを種まきから栽培したい方は、ぜひご参照ください。
ペチュニアは種まきからでも簡単に栽培することができます。種まき時期と水やりに気をつけていれば、園芸初心者でも開花まで育てられますよ。
苗をいくつも買うと費用もかさんでしまいますが、種まきなら少し手間はかかるものの、安価で手に入って簡単にペチュニアの苗をつくれるのでおすすめです。
いろんな種類のペチュニアを種まきして、寄せ植えを楽しむこともできますよ。たくさん種まきすれば成功率もアップするので挑戦してみましょう!
ペチュニアの種まき時期は4〜5月。発芽温度は25℃ほどなので、十分に暖かい時期になってから種まきしましょう。
種まきから開花までは、およそ45〜60日ほどです。4〜5月に種まきすると、だいたい6〜7月に開花します。早めに咲かせたい場合は、3月に種まきをしますが、その場合は室内で保温しながら育苗しましょう。
ちなみに、市販のペチュニアの種には、普通の種子とコーティング種子(ペレット種子、コート種子ともいう)の2タイプがあります。
ペチュニアの種は1mmにも満たない大きさで黒色なので、種まきをするときに見失いやすく均等に種まきしにくいです。その点、コーティング種子なら見分けやすい色かつ少し種子が大きくなるように自然素材でコーティングされています。
種まきしやすいのはコーティング種子ですが、発芽するまでは毎日霧吹きで水を吹きかけて、コーティング剤を溶かし落とす必要があるので、その点だけ注意しましょう。
種まきするときは、無菌で清潔な土を使うことが大切です。草花用培養土には肥料が配合されていて微生物も多いので、種まきの土には適していません。
市販に種まき培養土が売っているのでそれを使うか、自分で配合するなら赤玉土小粒1:バーミキュライト1:ピートモス1の割合で混ぜて使いましょう。
ペチュニアは好光性種子という、発芽のさいに日光を必要とする植物なので、直射日光を避けた日当たりのいい場所に置いておきましょう。
また、できればトレーに水を張って、ポットの底面から給水させて、土が乾かないように管理しましょう。もしくは霧吹きで優しく水やりをします。
ジョウロや水差しでの水やりは、水流で種に刺激を与えてしまうので控えてください。
3月などの早い時期にペチュニアの種まきをした場合は、まだ発芽するには気温が低いため、ラップやビニールを常にかぶせておきましょう。
ペチュニアの発芽後も、直射日光が当たらない明るい場所で栽培をしてください。直射日光はまだ強すぎるため傷むことがあります。
発芽してある程度たつと苗同士の葉と葉が重なってくるため、間引きをしましょう。
間引きとは不要な芽を摘むことです。ペチュニアの葉が重ならない程度の感覚になるように引き抜きます。
種まきをしてだいたい1ヶ月が経つと本葉が2枚か3枚になります。この頃になればペチュニアを花壇やプランターに植えて楽しむことができます。
ペチュニアの植え方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
ペチュニアの種類によって花期が異なるため種を採取する時期も違ってきますが、だいたい種の採取時期は秋に花が終わったあとと覚えておくとよいでしょう。
ペチュニアは花期が終わり、花がしおれてきた頃にサヤができるため、そのときにサヤから種を採取します。
個体差や品種によっても違いがありますが、サヤのなかにはだいたい100粒以上の種があり、1つ1つの種はとても小さく1mm以下です。
サヤが大きく開いているとそこから小さな種がパラパラと落ちてしまうため、サヤが完全に開く前に採取するのがおすすめです。もしくはサヤが開く前にお茶袋を被せておくといいです。
花が終わった時期からこまめに観察をして種の採取時期を見計らってください。
ペチュニアの種を採取したら、そのまま放置せずに保存が必要です。ペチュニアに限らず、一般的に植物の種は湿気や乾燥、光を避けて保管することが重要です。
自宅内であれば冷蔵庫の保管がよいでしょう。野菜室や冷凍庫は種の保管には向きません。
冷蔵庫に入れない場合は、ノリの缶などに種を入れてしっかりとフタをして湿気や光から種を守ります。缶がない場合は、新聞紙にペチュニアの種をくるんで暗い場所に保管するのもおすすめです。
ペチュニアの種は発芽しなければずっと保管が可能だと思われるかもしれません。しかし実際はペチュニアに限らずどんな種にも寿命があります。なるべく採取したら翌年の春に種まきをしてください。
2年以上保管した種は発芽しない可能性があるため、種を採取をしたら早めにまくことをおすすめします。
ペチュニアは苗で売られていることもありますが、種から栽培するとより愛着がわきます。すでに自宅でペチュニアを栽培している方はその種を採取して新たな場所でペチュニアを栽培してみませんか。
ペチュニアを種から育てる場合は、小さな二葉が本葉になって美しい花を咲かせるまで観察ができます。植物の生長をよく感じられておすすめですよ。
GreenSnap編集部