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スモークツリーは別名「煙の木」や「ハグマノキ(白熊の木)」とも呼ばれ、近年シンボルツリーやガーデニングのアクセントとして人気が高まっています。
スモークツリーは成長が早く、放置していると形が崩れてしまうため毎年剪定が必要です。剪定のポイントと時期を知ることで、スモークツリーの樹形をきれいに整えながら育て流ことができますよ。
今回は、スモークツリーの剪定方法についてご紹介します。
スモークツリーは、ヨーロッパからアジアにかけて分布するウルシ科ハグマノキ属の落葉樹です。名前の通り、花が終わった後に煙のようにふわふわとした穂をつけるのが特徴の植物です。
スモークツリーは暑さにも寒さにも強く、真夏の直射日光や真冬の寒波も耐え抜く丈夫な植物です。しかし、乾燥には強いものの、湿気には弱いので、日当たりがよく風通しの良い場所で管理しましょう。また、スモークツリーは浅く根を張る植物です。風邪の影響で倒れたり、雪の重さで枝が折れることがあるので、風や雪の影響を直接受けない場所で育てましょう。
スモークツリーは成長が早いため、手入れせず放置していると四方八方に枝を伸ばし、どんどん樹高が高くなって手をつけられなくなってしまいます。
スモークツリーは定期的に剪定が必要ですが、剪定した枝はドライフラワーや生花としても活用できます。管理しやすい大きさに留めるように整えながら、おうちに飾って楽しむことができますよ。
スモークツリーの剪定は、紅葉が終わって落葉し始める11月~2月が適期です。若い木は新しい枝がたくさん出やすいので、風通しが悪くなりやすい樹木の中心部分や細い枝は根元の位置から切り落として剪定しましょう。
スモークツリーの弱剪定は、内側に向かって混みあった枝や花芽をつけていない細い枝を間引くイメージで整えていきましょう。
新しい枝や、花芽をつけた枝を多く剪定してしまうと、数年間にわたり花をつけないことがあるので注意が必要です。スモークツリーの花を毎年楽しむためには、新たしく伸びてきた枝を残して剪定することが非常に重要です。
スモークツリーの樹形が乱れ、樹高も大きくなりすぎてしまった場合は、太い枝や幹をばっさりと落とす強剪定をし仕立て直しましょう。病害虫の被害を受けていない成木であれば、大胆に強剪定をしても問題ありません。
しかしスモークツリーは昨年伸びた枝に花をつける「旧枝咲き」です。強剪定後1~2年は花を咲かせない可能性が高いことを認識しておきましょう。
スモークツリーは6月~8月の夏にかけて花期を迎えます。さらに花後には鮮やかなカラーリーフとふわふわとした穂をつけます。
落葉期から休眠期にかけての11月~2月が剪定に適した時期です。スモークツリーの成長期に、花芽をつける枝を剪定しすぎないよう注意しましょう。
スモークツリーは昨年伸びた枝に花を咲かせる「旧枝咲き」です。伸びたばかりの若い枝を切り続けるとなかなか花を咲かせず、綿毛のような穂もつけません。
そのため樹高を整えるための強剪定以外は、スモークツリーの中心に向かって混みあった枝を間引き、風通しをよくする程度の剪定がおすすめです。
スモークツリーの強剪定をしたあとは、切り口に癒合剤を塗布しましょう。剪定後の切り口をそのままにしておくと乾燥したり、降雨により雑菌が繁殖して腐食することがあります。
太い枝や幹など切り口が大きいほど切り口の乾燥(癒合)に時間がかかります。植物への負担やリスクが大きくなるため、癒合剤を塗って植物の水分や養分が失われることを防ぎましょう。癒合剤は園芸店やホームセンターで手軽に入手できます。
スモークツリーはドライフラワーのアレンジメントやカラーリーフとして近年人気が高い植物です。樹高が高く枝もよく伸びるためシンボルツリーにもおすすめです。
自宅で栽培したスモークツリーを上手に剪定し、飾ったりフラワーアレンジをしたりと植物のある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
橘