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庭木にも向いているハナミズキは生長していくと剪定が必要になってきます。このページではハナミズキの剪定方法についてご紹介しています。
そもそもなぜ剪定をしなければいけないのか、その理由や剪定での注意点も記載していますので、ご参照ください。
ハナミズキは4月中旬〜5月中旬にかけて、おもに白やピンク色の花を咲かせる花木です。落葉性で四季の変化を楽しめることから、庭木にも人気のハナミズキですが、本来は4〜10mほどにまで成長する高木に分類されます。
樹形が自然とまとまるので、剪定の手間は軽いですが、定期的に剪定するとより美しい姿を楽しめますよ。
ハナミズキには剪定が必要です。しかし、なぜ剪定が必要なのでしょうか。その理由をご紹介します。
伸び放題になった枝は不格好です。まとまりのよかったハナミズキの形が悪く見えることがあります。見た目よくするために剪定は必要です。
土から吸収した栄養分は枝先まで運ばれていきます。この枝がどんどん長くなると栄養が行き渡りにくくなるのです。ハナミズキの花付きが悪くなることもあるので、栄養を行き渡らせるためにも一定の大きさを保った方が良いとされています。
生長して枝が伸びることで葉が重なることもあります。下の葉は太陽の光に当たりにくくて弱ってしまいます。また密集した枝や葉が多い箇所は湿気もたまり病気のもとになります。害虫が隠れやすいので、繁殖していてもすぐに気がつけないこともあります。ハナミズキの病気を防ぐために、剪定は必要です。
ハナミズキの剪定に必要な道具は次のものです。
枝が硬いので、必要に応じてノコギリを用意してください。癒合剤は、剪定の最後の処理で使用します。ホームセンターや園芸店で売られています。
ハナミズキの剪定は11〜2月の冬の時期に作業しましょう。また、花が咲き終わった5月ごろに花後剪定をすると、花付きがよくなり樹形も整います。
冬の時期はハナミズキの葉が落ちているので、丸裸の木の状態です。剪定する枝を選びやすく、株へのダメージも少ないので、必ず年1回は冬の剪定をしておきましょう。
なおハナミズキを夏に剪定をすると、切ったところから枝を伸ばしてしまいます。枝が伸びることは悪いように感じないかと思いますが、新しく伸びる枝に栄養が取られてしまいハナミズキ全体が弱ってしまうので避けてください。
ハナミズキの理想的な樹形は、株の芯となる主枝が一本まっすぐと伸び、全体がまるく球形になるような樹形です。
自然と樹形がまとまりやすい性質をもちますが、成長するにしたがって芯が分かれていくので、伸ばしたい高さになるまでは枝分かれした芯のどちらかを剪定するイメージを持ちましょう。
間引き剪定とは、不要な枝を根元から切り落として透かすように整える剪定方法のことで、透かし剪定、または透かしとも呼びます。
間引き剪定をすることで、全体の樹形がよく整います。ま
上記のような不要枝を切り終えたら、樹形を遠くから眺めて、さらに混み合った部分の枝やヒョロヒョロの細長く徒長している枝を切り落とす。
間引き剪定のコツは、かならず根元から切り落とすことです。枝を中途半端に残して切ると、切り口の下の成長点から新しい枝が伸びて、さらに混み合ってしまうので気をつけましょう。
全体の枝が3分の1くらいの量・長さになるといいでしょう。切りすぎたかと思っても、春になるとどんどんと伸びていくのでちょうどいい茂り具合になります。
ハナミズキの花後剪定は、細い枝や枯れた枝などを切り落として、株の風通しをよくするようなイメージで作業しましょう。
必ず必要な作業ではありませんが、花後剪定をすることで株の内側まで日があたり、花芽がよくついて翌年花がより咲くようになります。また風通しがよくなるとうどんこ病なども予防できるのでおすすめです。
基本は上記の間引き剪定で切る不要枝を同じです。ただし、花後剪定は本来ハナミズキの剪定適期ではないので、受けるダメージが大きいため、太い枝は冬剪定に処理するようにしましょう。
花後剪定では剪定バサミできれるような、太さ2cm程度の不要枝だけ処理するようにしてください。
ハナミズキを剪定した箇所は植物にとって傷口のようなものです。ここから雑菌が入ると病気になってしまうので、癒合剤を塗って消毒するようにしてください。
また、一気にハナミズキの高さを低くしようとバッサリ剪定してしまうと、2年ほど花をつけなくなることがあるので、剪定は少しずつ行うことをおすすめします。
ハナミズキの剪定は時期さえ守って、切りすぎないようにすれば難しいことはありません。綺麗な形のハナミズキを楽しむために、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
GreenSnap編集部