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イロハモミジは、葉が赤や黄色などに彩られる紅葉が美しいですね。公園や神社仏閣などに植えられていることが多く、美しく紅葉するイロハモミジを観賞するためには剪定も重要な作業です。
イロハモミジの剪定にはいくつか方法があり、剪定は適した時期に行うことが重要です。今回は、イロハモミジの剪定時期や方法などについてご紹介していきます。
イロハモミジはムクロジ科・カエデ属の植物で、秋に紅葉し冬に葉を落とす落葉樹です。本来は5〜10mほどにまで成長する高木ですが、庭木として楽しむのであれば3〜5mほどの樹高に収める必要があります。
落葉樹のイロハモミジは自然の樹形のままでもいいですが、樹形をキレイに整えるためには剪定が必要です。また、剪定することで太陽光が内側の部分までしっかり当たるようになり、より生育がよくなったり、紅葉の鮮やかさが増します。
イロハモミジの樹形としは以下のものがおすすめです。
とくに好まれるのが不定形の樹形で、イロハモミジの曲線美と紅葉した葉がマッチして野趣に富んだ姿を楽しめます。
イロハモミジの剪定に適した時期は11月~12月までです。
落葉樹はこの時期休眠期のため、深く切るような強剪定を行っても影響が小さくて済みます。カエデの仲間は休眠期間が短く、1月ごろには休眠から起きる準備をしだして樹液が盛んに行き来するようになるので、遅くとも12月末までには剪定してください。
また、イロハモミジは太い枝を一気に剪定されると弱ってしまいます。枝が太る前に剪定するように心がけ、1年に1回は必ず剪定作業をしましょう。
ここではイロハモミジに一番多く好まれる不定形樹形の剪定についてご説明します。
イロハモミジの剪定は、おもに「すかし剪定(間引き剪定)」の方法で手入れをします。すかし剪定とは、不要な枝を根元から切り落として枝数を減らし、文字通り木の向こうが透けて見えるように剪定していく方法です。
すかし剪定基本的にはまず太い枝を切り落としてから、全体の樹形をみて細い枝をすかしていきます。あまり切りすぎないように、ときおり株から離れて全体を見ることが大切です。
すかし剪定では、必ず根を根元から切りましょう。中途半端な位置で芽を残して途中できると、そのあと勢いよく複数の枝が伸びていき、樹形が乱れるので注意してください。
枝の根元を切るときは、分岐している部分になるべく近いところで、なおかつ切り口が最小になるように角度をある程度つけて切り落とします。
樹高を抑えたい場合や、全体の樹形を小さくしたい場合は、枝を切り替えるように剪定していきます。
枝の切り替えとは、すでに伸びている太い枝を分岐点までたどって切り、分岐点でもう一方に伸びている外側の細い枝を残すようにする方法です。
ただし、イロハモミジは繊細な樹木なので、一気にダメージが大きい剪定をするのは避けるようにしましょう。枝が太くなる前に定期的に剪定するか、枝の切り替えをする場合は数年かけて行ってください。
また、イロハモミジは繊細な樹木なので、枝を切り落とした後の枝先には癒合材を塗布して病気を予防するようにしましょう。
紅葉が美しいイロハモミジは自然のままの姿でもキレイですが、できれば年に1回は剪定して樹形を整ええましょう。モミジの場合、剪定方法などは品種によって変わるので、品種ごとの剪定方法を覚えることは重要です。
イロハモミジを剪定する際は、正しい剪定方法で作業しましょう。正しい剪定をして育てることで、毎年キレイなイロハモミジの紅葉が観賞できることでしょう。
GreenSnap編集部