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冬の時期に見頃を迎えるクリスマスローズは、下向きに控えめに咲く花姿が可愛らしい植物ですね。花色や咲き方も多種多様で、品種ごとに雰囲気が異なります。
クリスマスローズは多年草なので、毎年花を咲かせるためには開花時期以外にお手入れをする必要があります。古い葉を取り除く葉切り(はぎり)や剪定を行うことで、開花時期にはきれいなクリスマスローズが楽しめますよ。
今回は、クリスマスローズの葉切りと剪定の方法についてご紹介していきます。
クリスマスローズの葉切りと剪定は、クリスマスローズを育てる上でとても重要な作業のひとつです。クリスマスローズには、有茎種と無茎種、中間種の3種類があり、葉切りの作業は落葉性の品種が混在する無茎種のみ行います。有茎種と中間種の場合は葉切りの必要がなく、とくに有茎種は常に葉が茂る常緑性の品種がほとんどなので、枯れ葉があれば取り除く程度で問題ありません。
葉切りは別名「古葉取り(ふるはとり)」とも呼ばれ、クリスマスローズの葉切りの主な目的は余分な葉を取り除くことで株元の風通しを良くして太陽の光が当たるようにするためです。通気性を良くすることで、病気や害虫などから保護する効果もあります。
また、クリスマスローズに古い葉が残ったままになると、新芽の生長の妨げにもなります。新芽がストレスなく生長するためにも葉切りは効果的です。クリスマスローズの剪定の目的も同様で、主に樹木の風通しを良くします。園芸店などで購入するクリスマスローズには無茎種が多いので、葉切りの作業が必要であることを覚えておきましょう。
クリスマスローズの葉切りに適した時期は、11月~12月頃です。クリスマスローズの開花時期は1月から春に差し掛かる4月頃までなので、葉切りは開花する前に行います。
クリスマスローズは他の植物と比べると剪定作業を必要としませんが、剪定が必要な場合は6月頃に行うことをおすすめします。
クリスマスローズを何年も育てていると、硬くゴワゴワした古い葉に混じって柔らかい新芽が生えてきます。クリスマスローズの葉切りでは、硬くてゴワゴワした古い葉を取り除いていきます。古い葉は、地面ギリギリのところで切ると切り口から雑菌が入りやすいので、地面から約5cmの高さで切り落とすと良いでしょう。
梅雨の時期は多湿になることが多いため、この時期にクリスマスローズの葉を剪定することで風通しを良くします。また、大きく生長しているクリスマスローズの葉を剪定することで、次のシーズンへの開花の準備を整えていきます。
クリスマスローズの葉切りの作業は、雨など悪天候のときは作業は控えるようにしましょう。切り口が濡れた状態が続くと、雑菌などが侵入する可能があるからです。使用するハサミなどの道具は株ごとに消毒して使うようにし、病気などの感染を予防するようにしましょう。
葉切りや剪定の作業は難しくないので、最適な時期に作業を行って長い期間きれいなクリスマスローズを咲かせましょう!
Lily