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赤や黄色に紅葉するもみじは、秋の季節には欠かせない樹木ですね。美しいもみじですが、実はとても繊細な樹木でもあります。そのため、もみじには剪定などのお手入れが必要で、最適な時期に剪定することで美しいもみじを維持することができます。
今回は、もみじの剪定の時期や剪定方法などについてご紹介していきます。
もみじは病気などにかかりやすい繊細な樹木なので、お手入れをすることで健康を維持することができます。枝を切っても次から次へと延びてくるので、一年を通して綺麗な樹形を維持するためにも剪定が必要です。
春・夏に剪定する場合は、5〜6月頃(遅くても7月頃)までに剪定しましょう。
ただし、この時期は休眠期に入っていないため、大胆に剪定してしまうと逆に枝が伸びやすくなってしまいます。
また、夏の時期は水揚げと呼ばれ、枝を切ることで切り口から樹液が出続けてしまいます。このようなことを避けるためにも、夏の剪定はできるだけ軽めにしましょう。
軽めの透かし剪定を行うことで、全体的な枝や葉の量を減らすことができます。
秋・冬の剪定は、モミジの休眠期である11月〜2月頃が最適です。
休眠期には葉が落葉しているため、ほかの時期に比べて枝が見えやすく、剪定もしやすいです。大胆な剪定をしても樹形に与える影響が小さく済むので、思い切って樹形を変えたい場合は冬の時期に剪定しましょう。
春~夏にかけて行う透かし剪定では、大胆な剪定は行いません。葉や不要な枝の量を減らし、風通しをよくする程度にしておきます。
もみじは繊細な樹木なので、のこぎりなどの道具は使用しないでなるべく手で剪定するようにしましょう。
もみじの葉を切るときのポイント
もみじの葉は対生に生えてきます。葉っぱを切るときは、違い違いに葉が残るように剪定してあげるとバランスよくすっきりしますよ。
秋~冬の時期の剪定は、枯れた枝や重なり合っている枝を中心に切り落としていきます。太めの枝は翌年も同じように伸びる可能性が高いため、残さず切り落とします。
この時期の剪定で、樹形を整えていきましょう。
もみじの剪定では、枝先を適当に切り落としてしまうと樹形が乱れる原因になります。そのため、枝を切るときは根元の部分から切り落とすようにしましょう。
また、もみじの剪定は、適切な時期に行うことがとても重要です。
適期ではない時期に葉や枝を切り過ぎてしまうと、枝の切り口から水分や樹液が漏れてしまいもみじの樹木が弱ってしまいます。そのため、もみじの剪定は基本的に「冬」にするものと覚えておきましょう。
さらに、もみじは樹勢が旺盛なので手入れをしないと枝が密生して風通しが悪くなります。
アブラムシなどが発生してしまうことがあるので、害虫を予防するためにも風通しの良い環境を維持することが大切です。
もみじの盆栽の場合も、剪定時期は鉢植えや地植えのもみじと同じです。とくに盆栽は樹形を楽しむので、ご自分で想像された形に育てるためには不要な枝などは切り落とす必要があります。
秋の時期に色鮮やかに紅葉するもみじは、とても美しいですよね。美しいもみじを観賞するためにも、剪定は欠かせない作業の一つです。休眠期である冬の時期に思い切って剪定することで、次の秋にもきっと綺麗なもみじが観賞できることでしょう。
もみじの剪定方法は決して難しくないので、剪定方法を覚えてご自宅のお庭などで育ててみてはいかがでしょうか。
Lily