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オーストラリア原産でコアラの餌になる植物として有名なユーカリは、観葉植物やフラワーアレンジメント用の花材としても人気があり、水分が抜けやすいことから初心者向けのドライフラワー花材に向いています。
今回はユーカリのドライフラワーの作り方や飾り方などをご紹介します。
ユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科ユーカリ属に属する植物の総称で、地球上に分布しているユーカリは約600種類もあります。
またユーカリというと、コアラを思い浮かべる方も多いかもしれません。ユーカリはもちろんコアラの餌になる木ですが、実際にコアラが食べるユーカリはコアラの生息地と重なる場所で自生している中でもほんの数種類です。
そして本来の気候風土で育つユーカリは特に背が高く、中には樹高30mにもなるものもあります。
暑さには強いですが、寒さには弱いので日本の気候風土ではそこまで大きくなりません。
ユーカリの葉には独特の香りがあります。またユーカリに含まれる「ユーカリプトール」という主成分は、精油として有名です。オーストラリア原住民のアボリジニーが虫よけに使っていたことから、現在でもこの成分が使われた天然由来成分の虫よけスプレーなどもあります。
ユーカリは観葉植物や庭木、フラワーアレンジメントの花材としても人気があります。水分が抜けやすく形も保持しやすいので、初心者の方でも簡単に美しいドライフラワーを作ることができます。フレッシュな段階から飾りながらドライにでき、同時に香りも楽しむことができます。
メジャーな品種として「ユーカリグニー」や「ポポラス」と呼ばれる種類があります。これらはころんと丸い葉が特徴で、カラフルなお花をうまく引き立て、ほどよくボリューム感を出す植物として人気があります。
ユーカリのドライフラワーの作り方には「ハンギング法」と「ドライインウォーター法」があります。
1.まず、分かれて生えている枝をすべて切り落とします。またこの時に吊るすための麻ひもを結びつける部分に枝や葉っぱがあればそれも一緒に取り除きます。
2.生花に吊るすための麻ひもを結びつけます。麻ひもは吊るす場所に合わせて長さを変えます。※乾燥すると茎が細くなります。落ちてこないようにきつく二重に結びます。
3.逆さにした状態で、10日から2週間程度乾かしてできあがり。
ポイントとしてはできるだけ風通しのよいところに吊るすことです。ドライになるまでに花の色が悪くなってしまうこともあるので、可能であれば、扇風機や浴室乾燥機なども使ってできるだけ短時間で乾かすような工夫をしましょう。
ドライインウォーター法とは、少量のつけたままドライフラワーにする方法です。この方法では花を逆さまにせずにドライフラワーにできるのがメリットです。準備物もほとんどなく挑戦しやすいです。
1. 1〜5cmほど水を入れた花瓶に挿しておき、室内の風通しの良い場所に置いておく。水が減っても途中で足す必要はありません。
2.少しずつ水を蒸発させ、1~2週間ほどでドライフラワーが完成します。
ドライフラワーの飾り方として一番オーソドックスな飾り方が、吊るして飾る方法です。天井や壁に吊るす場合は、紐などを張ってフックにひっかけたり、ハンガーなどハンギングアイテムを使って吊るしてみましょう。
シンプルに吊るしているだけでも植物の存在を感じることができて癒しの空間作りになります。
その他、ドライフラワーをフレーム(額縁)を閉じ込めるようにして並べて飾ったり、「ハーバリウム」といって、ドライフラワーを瓶に詰めてオイル漬けにしてお部屋に置いて飾る方法もあります。
コンパクトで置き場に困らないため飾りやすく、インテリアとしても重宝しますので、ぜひ気軽に作って楽しんでみてください。
ユーカリのドライフラワーも生け花のように花瓶にいけて飾ることができます。これなら誰でも簡単に試すことができます。シャビーな雰囲気をもつドライフラワーは、花瓶だけでなく小瓶やブリキ缶との相性もバツグンです。
ドライフラワーなので水は不要です。ご自身のお好きなものを自由な発想で選んでみましょう。
・ユーカリのグリーンリース
ドライフラワーにしたユーカリをメインにリースにしています。ユーカリ以外のグリーンや主張しすぎないフラワーと合わせるとオリジナリティが増します。
・ユーカリとミモザのリース
鮮やかな黄色が美しいミモザとの組み合わせ。ミモザをメインに持ってくるか、ユーカリにするかで、リース全体の色合いや印象も変わります。
・ユーカリとアジサイのリース
ユーカリとアジサイの組み合わせです。どんなお部屋にも合うシンプルな組み合わせです。
シャビーな色合いも落ち着いた雰囲気をもたらします。
ユーカリをドライフラワーとして飾る際、「スワッグ」として飾るのはいかがでしょうか。
「スワッグ」とはヨーロッパ発祥の「壁飾り(リース)」のことで、魔除けや幸福を呼ぶために玄関や室内に飾るという習慣がありました。もともとユーカリには虫除けの効果も期待できるので、玄関やお庭側の窓に飾るのもおすすめです。ドライフラワーを麻紐やリボンでまとめて逆さにして飾るだけでおしゃれに見えますよ。
花の向きを揃えて置くことがポイントです。壁に飾ったときにより美しく魅せることができます。
観葉植物としてもよく用いられているユーカリ。ユーカリにも風水効果があるといわれています。風水において観葉植物の性質は「姿」と「葉の形」によって分類されますが、ユーカリの中でも「ポポラス」や「ウェブステリアナ」などは丸い葉をしていることから、風水上では、人の気持ちを落ち着かせる効果があるといわれています。
とくに家の中など人が出入りする場所に置くとリラックス効果がアップされるようですよ。
風水効果が期待できる場所として、玄関やリビングなど、方角は、「北」がよいとされています。北の方角は風水では「水」の気が強く陰気になりやすいので、陰の気を緩和するためにも北の方角にユーカリを置くとよいようです。
今回はユーカリのドライフラワーの作り方をご紹介しました。ドライフラワーにしてそのまま飾ってもいいですが、時間がある方はぜひリースやスワッグなどひと手間かけたアイテムにアレンジしてみませんか。
いろいろな飾り方を知っていただき、ぜひ自宅でも日常生活の中にドライフラワーを取り入れてみてください。
GreenSnap編集部