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桜と梅の違いは?花の形や咲く時期などの見分け方、名所は?

春の時期に見頃を迎えるといえば、桜や梅の花がよく知られていますね。梅の花が咲き始めると、ようやく暖かい春の訪れが感じられます。

梅と桜は見た目もよく似ていますが、それぞれ異なる特徴を持っているので違いが分かるようになるとおもしろいです。梅と桜の違いや見分け方、花言葉や名所などについて詳しく紹介していきます!

梅と桜の違いはどこで見分ける?

梅と桜はどちらもバラ科サクラ亜科サクラ属に分類され、花が咲く時期も近いですよね。また、2つの花は古くから日本で親しまれていますが、原産国はどちらも中国です。

2つの花は一重咲きであれば花びらも5枚なので似ているように見えますが、ポイントを押さえれば見分けることができるようになります。それでは、見分け方のポイントについて見ていきましょう。

花の形、色、香り

梅は花の咲き方や散り方は桜よりもゆっくりで、花びらの先は丸いことが特徴です。一方、桜の花びらは先が割れていて、品種によって6月頃にさくらんぼの果実が実ります。

花色はどちらもピンク色や白色が多いですが、梅は紅色と白色に大きく分けられます。梅林などでは、この2色の梅の花が咲いているのを見たことがある方も多いことでしょう。

また、梅の特徴の一つとして1本の木から異なる色の花が咲くこともあるようです。桜の花色は品種によって実にさまざまで、ソメイヨシノは淡いピンク色、河津桜は濃いピンク色、そして大島桜は白色です。ピンク色のイメージがありますが、桜も品種によってこんなにも花色が異なります。

梅の香りを一言で表現することは難しいですが、ジャスミンやイランイランの香りによく似ています。桜は品種によって香りが異なることが多く、ソメイヨシノや河津桜には香りがほとんどありませんが匂大島や千里香(センリコウ)などは強い芳香がありますよ。

枝、幹

梅の幹は黒っぽくて樹皮がザラザラしていることが主な特徴で、枝と花が繋がる花柄はほとんどなく枝の節には花が1つしかつきません。桜の場合は幹が赤茶色で横縞模様ですが、品種によって樹皮はザラザラしていたりツルツルしているものもあります。

また、桜の花柄は長く1つの節に花数が沢山つくことも特徴の一つといえるでしょう。

花の咲く時期

梅は春先の1月下旬~4月下旬に見頃を迎えますが、品種によっては12月中旬から咲く梅もあります。

桜の開花時期は3月下旬~5月上旬で、国内では温暖な地域である沖縄から東北地方など北に向かって開花します。

梅と桜の花言葉

梅の花言葉は「上品」「高潔」「忍耐」などで、梅の花が寒い時期から咲くことから忍耐という花言葉がつけられました。

その他、梅の花言葉は花色ごとにもつけられ、紅梅には「優美」、白梅には「気品」という花言葉があります。

桜の花言葉は「精神の美」「優雅な女性」などがあり、精神の美という花言葉は桜が日本の国花であることから日本人の品格を表現しているといわれています。

また、桜の美しい花姿から優雅な女性という花言葉がつけられたようです。桜の花言葉は品種ごとにもつけられていて、ソメイヨシノには「高貴」「清純」「精神愛」、しだれ桜には「優美」「純潔」「淡泊」などの花言葉があります。

どの花言葉も、その花や花の種類を見事に表現されていますね。

梅の名所

青谷梅林(あおたにばいりん)

京都府城陽市はウメの生産量が府内でもトップレベルで、青谷梅林は京都随一の梅の里で知られています。約20haにも及ぶ広大な敷地には約1万本もの梅の木が植えられ、2月下旬~3月中旬に見頃を迎えます。

白加賀(シロカガ)やオタフクダルマなど多種多様な品種があり、中でも城州白(ジョウシュウハク)という品種は青谷梅林でしか見ることができない貴重な梅です。

場所:京都府城陽市中中ノ郷

見頃:2月下旬~3月中旬

偕楽園(かいらくえん)

日本三名園の一つである偕楽園は全国でも梅の名所でよく知られ、約100種類3,000本ものさまざまな品種の梅を観賞ができます。

早咲き、中咲き、そして遅咲きの梅が植えられているので、訪れる時期によって異なる品種の梅が観賞できることが魅力です。

場所:茨城県水戸市見川

見頃:早咲き 1月中旬~2月中旬、中咲き 2月上旬~3月中旬、遅咲き 3月上旬~4月上旬

桜の名所

吉野山(よしのやま)

奈良県にある吉野山には、白山桜(シロヤマザクラ)など約200種類3万本もの桜が山全体に植えられています。

山桜が下(下千本)、中(中千本)、上(上千本)、奥(奥千本)の4ヶ所に密集していて、「目に千本見える豪華さ」という意味から「一目千本」ともいわれています。

白山桜は品がある桜で、春にピンク色に染まる吉野山はまさに迫力満点です。

場所:奈良県吉野郡吉野町

見頃:4月上旬~4月中旬

目黒川(めぐろがわ)

目黒川沿いの桜並木は都内屈指のお花見スポットで知られていて、約4kmに約800本以上のソメイヨシノの観賞が楽しめます。

ソメイヨシノが開花する3月下旬~4月上旬に目黒川ではお花見クルズも開催され、川から両サイドに咲く美しいソメイヨシノを観賞できるのも楽しみの一つです。

場所:東京都目黒区中目黒

見頃:3月下旬~4月上旬

梅と桜の違いを見分けてお花見に行ってみよう

梅は奈良時代に中国から渡来したと伝わり、万葉集には梅の花を詠んだ歌が数多くあります。桜は江戸時代にソメイヨシノの品種改良が進み、現在では梅よりも桜のお花見の方がポピュラーですよね。

地域や品種などによって異なりますが、梅は1月下旬から咲き始めるので冬の時期からでも観賞が楽しめます。ソメイヨシノはクローンなので3月下旬~4月上旬にかけて全国的に観賞することができ、暖かい時期なので桜の木の下でお花見を楽しむ方も多いことでしょう。

開花時期だけでなく花を見て梅と桜の違いが分かるようになればお花見もより一層楽しめるので、2つの花の特徴をよく知ってお花見に行ってみてはいかがでしょうか?

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