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春先から紫色のブドウのような房状の花をつけるムスカリは球根植物なので、花が咲いたあとは花がら摘みをし、球根も適期になったら掘り起こしてあげなければいけません。
今回はムスカリの花後の花がら摘みや球根の掘り起こし、分球について簡単な手順などをご紹介します。
ムスカリの花は開花後も花もちがよいほうで、1つの花が大体10日ぐらい花を咲かせ、順々に咲かせる花は、おおよそ2週間ほど咲き続けます。
ムスカリの花は花が咲き終わったあとは、花がら摘みをしてあげます。
ムスカリは植えっぱなしでも育てられますが、何年も植えていると株が混みあって見映えや花つきが悪くなります。3年くらいを目安に梅雨前に植え替えをすると良いでしょう。
開花期間中の球根は多くの栄養を使うので、花が終わってすぐに球根を掘り上げると中身がスカスカの球根になってしまいます。梅雨に入る前くらいまでは光合成をさせると、球根に栄養を蓄えることができますよ。
掘り上げてた球根は乾燥した日陰などで保管し、また11月くらいになったら植え付けることができます。
ムスカリは花が咲き進むと同時に下の方から枯れていきます。花が3分の2以上もしくはすべて枯れてしまったら摘み取るサインです。
ムスカリなど球根植物の葉は枯れる前に切ってはいけないといわれています。これは球根は花が咲き終わったあと葉を茂らせ、光合成をして栄養を蓄えます。新しい球根が成長すると葉は自然に枯れ始めますが、枯れる前に葉を切ってしまうと球根が十分に栄養を蓄えることができなくなってしまいます。
葉は茶色く枯れると軽く引っ張るだけで簡単に引き抜くことができるので、葉が枯れるのを気長に待ちましょう。
ムスカリの花が咲き終わって茶色く枯れているのを見つけたら、花を摘み取りましょう。
花がらは株元から10cmぐらいの高さでバッサリと切ってしまいましょう。
ムスカリの球根は葉が枯れ始める7月上旬を目安に掘り上げます。ムスカリは分球によって増やすことができますが、分球を行う前に球根を掘り上げる必要があります。
球根の掘り上げですが、鉢植えなどでは移植ごてを使う方法もありますが、地植えの場合は、球根を傷めないように植わった範囲を広めに掘る必要があるため、シャベルを使って掘り上げましょう。
球根は掘り上げたあと、「分球」といって、古い球根と新しい球根を切り分けて保管しておきます。
球根はできれば毎年掘り上げて分球するのが理想的ですが、毎年でなくても3年に1度ぐらいが目安です。3年間植えっぱなしでも問題ありませんが、2年目以降になると、9月以降に葉が長く伸び初め、花が小さくなり、見栄えも悪くなるなど影響を及ぼすことがあります。
仮に分球せずに4~5年放っておくと、球根が増えすぎて花壇や植木鉢が窮屈になってしまったり、地上部が枯れて茎が抜けてしまい、茎の穴から雨水などが入り込んで球根が腐ってしまうこともあります。
分球は11月上旬~中旬の植え付け前に行います。
掘り上げた球根は休眠状態に入っています。休眠を覚まさせないよう、保管時は球根にとって快適な環境を作ってあげましょう。球根植物は高温と湿度を嫌うので、球根を管理する際は、植え付けの時期まで風通しのよい場所で管理します。
また鉢植えで球根を植えっぱなしにする際は、水やりを一切やめて完全に乾燥させます。鉢ごと雨水のかからない涼しい場所において夏越しさせましょう。
球根は数年ごとに掘り起こすことで、球根自体を更新でき、栄養をよく吸収し大きく太ったものや、新しいものだけを残すことができます。ムスカリの花は咲き終わったあと枯れてきたら、花がらを摘み、6月下旬~7月上旬頃の葉が黄色くなる時期に掘り上げましょう。
掘り上げた球根は分球で増やすことができるので試してみてください。
GreenSnap編集部