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神棚に飾るイメージの強いサカキ(榊)は、果実も美しい植物です。葉が美しいため、生垣にも向いています。このページでは、そんなサカキの育て方をご紹介しています。これから育てたい方はぜひご参照ください。
サカキは半日陰を好みます。耐陰性があるので、必ずしも日当たりのよい場所で育てる必要はありません。植え付ける場所を選ぶ必要は特にないので、育てたいところで育てましょう。
ただし、日差しが強すぎるような場所は、乾燥しやすいので注意が必要です。また、強い風が当たる場所は苦手なので、防風のために植えるのはおすすめしません。
サカキは水はけがよく、肥沃な土を好みます。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜてください。
サカキは乾燥を嫌います。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。植え付けてから2年はとくに乾燥させないように気をつける必要があります。
榊の根が安定してきたら、降雨のみで十分となり、手間もあまりかからなくなります。
サカキは3月になったら追肥をしてください。肥えた土を好みますので、腐葉土、堆肥、化成肥料を土に混ぜましょう。
サカキは3月から4月、9月から10月に植え付けをします。植え付けの前に元肥料を土に混ぜることがポイントです。
サカキは地植えで育てている場合は、植え替える必要はありません。鉢植えで育てている場合のみ、根が窮屈になってきたら植え替えをしましょう。植え替え時期は、植え付けと同じで3月から4月、9月から10月です。
サカキの木は、3月から4月、9月から10月に剪定をしましょう。サカキはどんどん生長するため、伸びすぎた枝は時期に関係なく剪定しても大丈夫です。剪定しないと、枝葉が茂りすぎて風通しが悪くなり、病害虫の原因となってしまいます。
サカキはとても丈夫な木なので、強めに剪定しても問題ありません。混み合った枝や枯れた枝を取り除くように、根本や枝分かれした部分を剪定していきましょう。
サカキは、挿し木と種の採取によって増やすことが可能です。
すでに榊を育てていて果実がなるなら、12月ごろに榊の果実から種をとってください。そのまますぐに植えるのではなく、翌年の春まで待ちます。榊の果実は小さく、さらに種もとても小さいので、扱いには気をつけてください。
種が乾燥すると芽が出なくなるので、乾燥させないように湿ったキッチンペーパーで包んで常にうるおいを与えます。その種はペーパーでくるんだまま冷蔵庫に保管。3月から4月になったら種をまいてください。
挿し木で増やす場合は、6月下旬から7月上旬にかけて行ってください。挿し木の場合は、めぼしい榊の枝を見つけて15センチ前後でカット。枝は斜めに切って切り口を水に浸し、持っていれば発根促進剤を切り口に塗ります。
挿し木用の土に挿します。根はすぐには出てきませんので、1ヶ月ほど待ってください。それまでは太陽光を避けて水やりをしながら管理します。
サカキを育てる際に気を付ける病気や虫についてご紹介します。
榊はすす病とカイガラムシ、アブラムシに気をつけてください。虫を見つけたら早めに薬剤をまいて、駆除してください。すす病はアブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養にします。黒いカビが葉につくので、光合成の邪魔をして榊の生長を悪くします。見た目も悪くなりますので、注意が必要です。
榊はモッコク科サカキ属の植物で、原産は日本、朝鮮半島、中国、台湾です。祭壇や神棚にお供えする植物として有名で、神事に利用されるほど神聖な植物とされています。そのため、寺や神社には榊が植えられていることが多いです。
榊は葉のイメージが強いですが、もちろん花が咲きます。6月に小さな白い花をすべて下向きに咲かせます。11月には黒い小さなブルーベリーのような果実をつけます。
サカキの花言葉は「控えめな美点」、「ゆるがない」です。下に向いて咲く花の様子がこの花言葉に繋がったと考えられます。
サカキは葉の色が濃くて美しく、葉もよく茂りますので生垣に向いています。ただし、強い西日があたる場所にはあまり向かないので注意しましょう。秋になると美しい果実がつきますので、四季を楽しむ生垣になりますよ。
GreenSnap編集部