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丸いフォルムのシルバーリーフが可愛らしいユーカリは、庭木やシンボルツリーとして人気ですよね。地植えでも鉢植えでも、ユーカリを育てるためには、定期的に剪定作業が必要となります。
この記事では、ユーカリの剪定方法や時期などについて、実例写真付きで詳しくご紹介します!
ユーカリといえば日本では庭木のひとつとして、よく1〜2mほどの高さで管理されていますね。ですが、じつは常緑高木のひとつで、自生地のオーストラリアなどでは、10mを超えるほど高く伸びることもあります。
とくに地植えのユーカリは剪定をしないと上に伸び続けますが、そもそもユーカリは浅層根で根を深く張らないため、台風などで倒れたりすると電線にひっかかる可能性もあります。
また、ユーカリはオーストラリアなどの温暖で乾燥した地を原産としているため、日本の高温多湿は苦手です。夏が来る前に多少枝葉を減らさないと、病害虫が発生して枯れることもあるので、必ず定期的に剪定をしましょう。
ユーカリの剪定時期は、春(3~5月)と秋(9~10月)ですが、できれば梅雨前に剪定するのがおすすめです。
ユーカリはおしゃれでささやかなシルバーリーフが魅力ですが、放っておくと葉が茂り放題になるので、梅雨の蒸れる時期を迎える前に剪定してあげると、病害虫のリスクも低減できますよ。
なお、ユーカリのような常緑樹は冬の休眠期に剪定すると枯れる原因にもなるため、必ず適した時期に剪定を行いましょう。
ユーカリの剪定の仕方は、不要な枝を根本から切る「透かし剪定(間引き剪定)」が基本です。
ただし、伸びすぎたユーカリの高さを低くしたいときや、枝を分岐させて樹形を変えたいときは、主幹や太い枝を切り戻す「強剪定」をすることもあります。これを「芯止め・摘芯」ともいいます。
主幹を切る場合は、気温が暑すぎたり、寒すぎたりする時期を必ず避けてください。
ここからは、地植えした一本立ちのユーカリ・グニーの剪定を、写真付きで詳しくご紹介していきます。
あとは不要枝を根本から剪定します。不要枝とは次のような枝のことです。
上の写真では、とくに胴吹き枝がだいぶ伸び、下垂枝や内向枝があって混み合っていますね。このような枝を、必ず根本から切りましょう。
枝を中途半端に残してしまうと、切り口の下で分岐して余計に混み合うので、必ず根本から切り口がなるべく正円になるように角度をつけて切ってください。
ユーカリの剪定では、かならず清潔なハサミやノコギリを使うようにしましょう。使用前にアルコールティッシュでふいたり、専用消毒液などにつけて殺菌しておくと安心です。
また、太い枝や主幹を切るときは、切り口癒合材を塗布しておくと安心です。もしくは湿度の低い晴れた日の午前中に作業すると、最近に感染することなく、切り口が塞がりますよ。
ユーカリは剪定した枝の切れ端をつかって、挿し木で増やすこともできます。挿し木とは、切り取った枝を発根させてあらたに新しい株として育てることです。
剪定したユーカリの枝の切り口を水に2〜3時間つけてから、清潔で無菌な挿し木用の用土に挿せばOKです。
そのほか、ユーカリの枝を水に挿して、そのまま数週間管理して発根させる水差しという方法もあります。
生長が早いユーカリの木は、樹形を維持するためにも定期的に剪定が必要です。剪定に慣れていない方は初めは難しく感じるかもしれませんが、他の植物の剪定と比べるとユーカリの剪定はそこまで難しくありません。春と秋の時期にてきしん摘芯と透かし剪定を行えば、ユーカリの基本的な手入れはできています。
剪定したユーカリの枝は花瓶に入れて飾ったり、お部屋に吊るして飾ればドライフラワーとしても楽しめるだけでなく、リースなどにも用いて豊富にアレンジできます。ユーカリは爽やかな香りでアロマの効果もあるので、お部屋に飾ればリラックス効果も期待できます!
ユーカリの剪定方法を覚えて、ご自宅のお庭などでぜひともユーカリを育ててみることをおすすめします!
松原真理子
GreenSnap編集部